ジョブズ通信48「この国は騙され、間違い続けた」

(10月27日収録)

 

Steve:やあ、Mackey。そろそろ始めるかい?

Mackey:うん。とりあえずお待たせしました。やっと調子が整ってきたので、収録を始めたいと思います。えーと、前回口約束ながらお約束していたと思うけれど、Mr. A Ⅲはいらっしゃる?

Mr. A Ⅲ:はい、おりますよ。

Mackey:あ、こんにちは。

Mr. A Ⅲ:はい、こんにちは。今日もよろしくお願いいたします。

Mackey:と、いうわけで、十一月の初めの更新は、Mr. A Ⅲとの三者の鼎談会でスタートします。よろしくお願いいたします。

 

ジョブズ通信48「この国は騙され、間違い続けた」

 

Mr. A Ⅲ:先日からこちらに時々お邪魔させていただいておりますが、できれば、数か月おきでもよいので、このような機会を設けていただけると、私としては非常に助かります。

Mackey:こんな場でよろしければ、〇子の部屋風にお使いください(笑)

Mr. A Ⅲ:(笑)

Mackey:スティーブ、今回のテーマって?

Steve:ああ、今日の僕は進行を務めるから、どうぞ好きに喋ってほしい。Mr. A Ⅲ、どうぞ。

Mr. A Ⅲ:ああ、ありがとうございます。では、そうですね、ホットな話題からお話していきましょうか。

Mackey:あまりにいろいろ燃え上っているので、どの話題なのかという(苦笑)

Mr. A Ⅲ:目玉はやはり、消費税増税論調でしょう。

Mackey:噂では、「十年は上げない」と言われていたのが二、三年前の増税でしたが。コロナ禍でお金を使いすぎたと思ったのか? 歳入がこのままでは減ってしまうという不穏な試算でもあったのか? 徐々にまた増税の機運を高めたい気持ちが見え隠れする報道が多いようですね。

Mr. A Ⅲ:おそらく、財務省が睨んでいるのは、今後の大規模倒産による法人税の減収分をあてこむための財源確保でしょう。歳出に見合うだけの歳入と、国債発行額というのを常に一定以下にしておきたいという思惑、そして一番上げやすく、使い勝手もよく、パフォーマンスの高い財源としての消費税というもののメリットが重なっての、増税論調であると思われます。

Mackey:どうもお上の方々には、我々のかまどから煙も上りづらい様子であるのが目に見えてはおられないようで。

Mr. A Ⅲ:(苦笑)仁徳天皇のお話ですね。民の窯の概念は既に財務省からは失われて久しいでしょう。なんせ、経済の話について、議論している皆さま、昔の経済学部か、法学部の出身者しかおられない。

Mackey:文学部の出身者はいなかったか、残念です。ということは、大規模倒産が起きるかもしれないという話はもう出ている訳ですか。

Mr. A Ⅲ:コロナ禍の時に、大量の特別会計を計上しています。国の赤字はできるだけ小さくするべきだというのが財務省の省是であるとするなら、この特別会計をどこにも睨まれずに小さくする方法は消費税増税、社会保険料増額、また思いつく限りありとあらゆる行動に関する税金ということになります。

Mackey:うん、誰も払えないと思います。特に一般の三百万とか、二百万の所得で辛うじて繋いでいる方々は。

Mr. A Ⅲ:だと思います。そういう方々を無視して国が成り立つ訳はありませんが、我々の時代は、財務省がこれは国民の弱者救済、社会保障のためにあてこむのだと言って痛みある増税を求めました。しかし実際に痛んだのは全員の懐ではなく、救済されると信じていた経済的に困窮されている方々の懐だけでした。実際、社会保障にあてこんだのですから、嘘は申しておりません、という答えを聞いた時には、私も怒りで震えました。あてこんだだけ、他の税金の徴収が減らされる仕組みになっていたのです。そのような変更案が内閣府に上がってきて、根回しもされて、もう通すしかないという状況にされていたのが、あの時代の背景です。