超えていく その二
神様とのコンタクト
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
初回 二千二十年八月五日 配信
何田:精神学は、学ぶだけで終わるのではなく、学ぶと神様とコンタクトができることがわかりました。ではその人のたましいに予定されたゴールへ到達できるのでしょうか? ちゃんと到達すべき人生のゴールは、ありますか?
積:それはあります。人生のゴールというお話しでいくと、何田さん、あなたのゴールは、神様仏様に感謝されることです。何田さんは、神様仏様が大好き人間なのですよ。ということは、この人生でやるべき最重要テーマは、あなたが神様仏様を解放しなければいけません。君がうまくやれば、君が大好きな神様仏様も光の宇宙への道がちゃんとつく、というわけです。意味がわかりませんか?
要するに精神学協会、うちの会員さんの皆さんが、それぞれの神界なり、仏界なりの負託(ふたく:任務や責任を引き受けさせてまかせること)を受けて、精神学協会の会員をされています。その皆さんの背後には神様や仏様がついておられるのです。つまり、神様仏様の代表が人間の皆さんである、ということです。(何田注:日本国民のほとんどの人間が神様筋、仏様筋の代表の人間であり、精神学協会の会員だけではないということ)
それで君が失敗すると、あなたを選んだ神様や仏様方は、「ああ、失敗したー」といって悔やまれるのです。またしばらく、神界や仏界で送り込む人を育てなければいけないというお話になるのです。それでもいいのですよ。でも今まで神様方や仏様方は、ずーっとそれを繰り返しやってこられたのです。
何田:私が失敗すれば、ですか。私だけでなく、今までずっと人間はその神様や仏様の負託に答えられず、成功していなかった、ということですね。すると神様方や仏様方の目的は未だ達成されていない、ということでしょうか。
積:そうそう、そういうことです。ですから人生を背負うあなた方が偉そうな言い方をしてもいいのです。私がうまくいかないと、(神様仏様方)は苦労されるのですから「私に協力してくださいよ」、そうやって、自分とつながりのある神様仏様方に頼めばいいのです。
何田:ああ、なるほどです。その頼み方は正しいと考えてよろしいでしょうか?
積:いいですよ。協力を仰ぐという意味です。「どうぞ私を(神様仏様の)意のままにお使いください」というのと、「(私がうまくいかなければ神様仏様方も大変になるから)私に協力してください」は、セットでいいのです。人間側の私がうまくいかなければ、光の宇宙にはいけません。ですからご協力をお願いいたします。そういえば、神様仏様方は協力してくださいます。結局、神様方、仏様方の代表である人間のあなたたちが光の働きをしなければ、神様仏様のみなさんは、光の宇宙に行くことができない、ということなのです。
何田:山登りの、エベレストを登るチームの先頭にいるのが、神様仏様の代表である人間ということですか?
積:そうですよ。そう考えればわかりやすいですね。ひとりひとりのたましいは、何らかの神様の分けみたまというのは、そういうことなのです。その中には神界のデータも、仏界のデータも入っています。それでその人の身体の小宇宙のデータが宿ることによって、うまくいけば、光の宇宙につながることができます。だから、宿る人によるというわけです。
そうでなければ、神社仏閣と人はコンタクトをする必要がどこにもなくなります。人は自分の中に、小宇宙のデータがあるので、神社仏閣へ参拝に行ってコンタクトしているのです。
何田:登山の頂上に到達することは、学校の卒業式みたいなもので、代表である人間が卒業するとみんな(神様仏様)を引き連れて卒業ができたということでしょうか?
積:そうです。それによって、宗教という時代を卒業したたましいが次の世代で、無原罪(むげんざい)の状態で生まれることになります。それって、素晴らしいことです。そうすれば神様が存在したことも、仏様業界でいろんな人達が働いてこられたことも、すべて無駄にならないでしょう。とてもいいお話しだと思いませんか? 皆さんのこの世の働きによって、神様方々、仏様方々、先に働いて亡くなられた先人達が報われるのです。これは、DNAのしくみと同じです。人間は生まれるまでに進化の過程を追体験して生まれてきます。(何田注:お母さんのお腹の中で、人間の受精卵が分裂して、魚の形になって、両生類の形になって、爬虫類の形になって、人間の形になって生まれてきます。)
それと同じように、精神の進化の過程というものが、たましいの中に刻印されています。それを再現するのが人生なのです。
何田:神様の罪の体験でもあるのでしょうか?
積:世界は、今までの社会というものは、宗教という名で神を作ろうとしたのです。
人間というものを使い、人間の信仰とエネルギーを何千万とか、何億とかで、同じ神をあがめさせることによって、そこに神のごとき存在が生まれるのではないか? という実験をしたけれどそれは失敗しました。その結果としては殺戮(さつりく)しか生みませんでした。というのが、答えでした。それで宗教時代が終わりました。これを理解したら、次の時代はひとりひとりの人間が神様を超え、仏様を超え、次の存在になるべく生きるというのが、地球のテーマになります。いまは、その実験中なのです。
何田:その実験を意図された存在はだれですか?
積:わたしを司る存在といっておきます。