第95回

精神の進化 その五
自分の問題で躓く

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十二月五日 配信

何田:積先生は先に自分が躓いた問題が、その人のたましいの問題(テーマ)なので、次のビジネスモデルもその中にある、といわれました。それはその人の天から与えられたテーマですね。

:そうです。そのテーマは、人それぞれ違います。

何田:それでは、テーマが人それぞれ違うということはそのゴールも違う。では、人によってゴールの形も違うということは、幸せの形も人それぞれ違うということでしょうか?

:ぜんぜん違うと思います。家族がいると幸せだという人もいれば、自分に家族はいらないという人もいます。最後までひとりでいいよ、という幸せもあるでしょう。だって価値観を共有する家族なんて滅多にいないのですから。

何田:そうですね。今や家族で同じことを共有して、分かり合えることは難しいです。高度成長期から、個人主義を推奨して発展してきました。しかし、その個人テーマが自分はこうだからこのテーマが自分の人生、たましいのテーマだと自分で決めることができればいいのですが。

:自分の人生の目的と、たましいのテーマが早く発見できればいいのですが、実際はそうではありません。しかも、自分自身で選んだ人生のテーマが、実は生まれる前から天から与えられたテーマと違うことがほとんどです。

何田:その自分の天のテーマや、お役目がわかるようになるには、どうすればいいのでしょうか?

:そこがわかるようになるために、人生は失敗するように作られているのです。ああ、こんなはずではなかった! とあとで後悔して気付くのです。

何田:大分のシンロジカル・カウンセリングに行けば、自分のたましいのテーマはわかるようになりますか?

:そうです。シンロジカル・カウンセリングを始めたおかげで、皆さん自分のお役目に目覚めて働き始めています。

何田:シンロジカル・カウンセリング、シンロジカル・ボディー・メソッド(SBM)、神霊士、マツリヌシ、死んだら・チャンネル、アーストラスト、天の働き口が次々とできあがっています。

何田:積先生、次の質問です。積先生のところに、「人が天のお役目を果たさないから、神様方が怒っておられる」という情報が伝わっているというのは本当でしょうか?

:私のところにではなく、大分の鷲尾さんのところにくる神様方のメッセージでしょう。ただし、現実的には、神様方の前に、私が怒っています。

何田:皆さんが、働いていないからでしょうか?

:違います。そうではなくて、要するに、人間世界からは神様世界に対する凄い妨害エネルギーが出ています。それに対して私が怒っているので、合わせて神様方も怒っておられるのです。その情報が鷲尾さんの所にきて、たとえば、シンロジーマガジンの神知と人知(シンンロジーラボ往復文書)に載ります。

何田:積先生は昔、若い頃はとても怖かったと、何人もの人から聞いていますが・・・…。

:昔、若い頃は、瞬間湯沸かし器といわれていて、怒っていましたね。それで怒らなくなって初めて、神様に呼ばれて神様業界に引っ張り出されたのです。それもまた仕組みでしょう。

何田:お歳を召して、人間丸くなられましたのでしょうか? または忍耐強くなられたのでしょうか?

:歳を取って、忍耐強くはなりました。けれど、神様事をはじめて、怒っていると失敗すると気付いたのです。つまりね、怒って神様事をやると悪魔の思う壺にはまるのです。悪魔関連の映画(エクソシストなど)を観てわかるでしょう。悪魔は相手を怒らせるのです。そうすれば悪魔の勝ちなのです。

何田:よく悪魔に対峙した時は、冷静に冷静にと伝えられています。

:怒りは悪魔に、たましいを売る最大の近道なのです。

何田:それはでも世の中、皆さん、怒りで満ちています。 積先生、世の中で怒りというものは必要でしょうか?

:怒りは必要です。これは間違っているよね、という怒り。でも、怒りに任せて、物を壊したり、暴力をふるったり、暴言を吐いてはいけません。 怒りにも二タイプあって、いわれのない自分本位の怒り、これはダメです。自分が悪魔界行きです。もう一つ、私の場合は単に不条理や不正義に対して怒っているのです。これは天の正義に反しているよね、という場合で怒りを持ってきちんと正義のために戦うためには、怒りも必要なのです。きちんと戦うには、理性が怒りを制御できなければいけません。理性が、その怒りを制御するのです。それは私の人生の中で、訓練されたのだと思います。

何田:積先生、怒りとは何でしょうか? 仕事でも怒りを含んで叱られる・・・…。怒る必要があるのか? とも思います。むしろ喧嘩になって話し合いにもならない・・・…。そんな気がして、怒りって、この世の中に必要なのだろうか? といつも考えています。

:何田さんの体験した、そんなパワハラの内容を私に聞かれてもわかりません。私が怒っていたのは天の正義に対する周りの行いに対し怒っていたのであって、パワハラで怒ったことはないのでね。しかし、わからないといっても、仕事の中で怒られるのは、自分の役割がわかっているのにやっていない、とかあるでしょう。それって変なお話しですが、能力が無いことをやれと、いわれているわけではないでしょう。できる能力があるから、仕事をやれといわれて、それでもやらない場合は誰が考えても怒られるでしょう。なぜやらないの? って。もっといえば、仕事に対してね、私情が入る人がいます。自分の好き嫌いで仕事をする人、これが一番ダメです。仕事は仕事です。好き嫌いは関係ありません。自分の好き嫌いや都合で仕事をしてはいけません。

何田:プロジェクトやチームの役割の一人として・・・…。

:そう、百点を目指して百二十点に取ればすごいことですが、最低でも七十点(及第点)くらいは取らないといけないでしょう。五十点しか取れなければ、それはみんなに対する裏切りになってしまう。あれのせいでできませんでした、これのせいでできませんでした。仕事をする時間より、言い訳をする時間の方が長い人はたまにいます。そういう人を仲間に入れてしまった責任はチームのリーダーや責任者にあります。そんな人を今怒るべきか、後で怒るべきか。一番のタイミングで怒る、叱る、注意することはプロジェクトを成功させるためには重要なポイントになります。

何田:ああ、なるほどよく解りました。

第94回

精神の進化 その四
変化が加速する時代

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十一月二十八日 配信

何田:積先生は以前に私に、精神学は経済学であり、高度なコミュニケーション術だ、といわれていました。

:はい、精神学を学んだ人が次の日本の経済を背負う、松下(パナソニック)や本田のような企業を作って欲しいなと思っています。精神界の予定では、この日本から、次のグーグルとかアマゾンを超える産業が生まれてくるのです。

何田:積先生、人は会社もですが、あるテーマがあってそのゴールに向かってやり遂げるプロジェクトがあるのに、個人的な理由なので遅々として進まない状況、というのは何が原因なのでしょうか?  つまり自分は解っているのにできない理由です。面倒くさいからでしょうか?  昔の時代に比べて、人の嫌がることを誰もしなくなった、からでしょうか?

:そうではなく、今の時代みんなで一緒に行うことで楽しい、面白いプロジェクトがないからでしょう。お仕事も含めてね。今、グーグルやアマゾンで働いておられる人は、楽しく働いていると思っている人が多いのではないかと思います。業績は右肩上がりだからというだけではなく、自分の目的と企業の目的に一体感があるのでしょう。日本にそういった産業がないのです。そういう産業が生まれたらみんなが興味を示して、人が集まってくるから活性化してきます。次の時代の何かを創造しなければ、いけないとね。

何田:その発想は、若い人の方が良くって、歳を取ると出てきにくいとかありますか?

:それは年齢ではなくて、ずっと考え続けているかどうか、です。

何田:積先生、この前、浄化と上昇をしていると、一般の霊感の強い人から精神界の伝達がダイレクトに伝わって、精神界と人が直接結ばれる人が一気に増えて行動が起こる、というようなことが伝わってきました。

:もう起きると思います。そんな気がします。天のお役目を担った神や神々、光に引き上げられた皆さまが働いて動いておられるからです。

何田:積先生、次の質問です。『自分』というものは日々変わっているのでしょうか?  よく私や自分は変わらずに信念を貫くとかいいますが、実際自分で解らないだけで日々、自分は昨日の自分ではない、のではないかと感じるのです。

:自分というものは日々、適時、に変わっている、あるいは変化していると思います。精神界がいまほどダイナミックに動いている時代はなかったので、それを映す人間にも変化が生じるはずだからです。つまり、自分のデータが常に更新されている、またはデータが書き換えられていると思います。ただ、現在の日本は自分の問題と日本国の問題が乖離しています。戦前の日本は自分の問題と、国の問題がほぼ一緒でした。その結果、自分の変化もわかりにくくなっているともいえます。

何田:戦前は結婚して子供をたくさん産んで立派に育てることで、自分も国も豊かになる時代でした。今は結婚しても離婚するし、子供を生んでも経済的に苦しいし、育てて家を建てて、孫までできて、やっと人生の終わりが見えて、病気して、延命治療や介護で苦しんで、という・・・…。便利な世の中になったのに、自分がこの世に命を与えられているが生きていくことが辛い時代、と考えている人が圧倒的に多いです。命に感謝がない時代でもあるでしょうか?

:現在の世の中は、幸せがない時代です。幸せが見つけにくいのです。普通にやって幸せな社会になれば良いのです。そのためには、楽しい仕事が必要なのです。こんなに人手不足なのに、現在の日本に楽しい仕事がないということが問題なのです。グーグルやアマゾンが幸せを目標としているかどうかは別にして、働いている人が世のためと実感して、楽しく働く産業を興さなければいけません。精神学を学んだ人がやがて次の産業を作り、担う人を育てることを私は期待しています。それらを作る前に自分の人生の問題でままならない人ばかりで、困ったものです。たとえば、和歌山の会員のNさんだって、目指しているものは次の世代のお役に立つ会社なのです。頑張ってほしいですね。聖別された食品の味の差を、皆さんがわかりはじめているので、このまま、続けていれば、もうすぐ売れる時代がきます。誰かが先頭に立って走る必要があります。そうすれば、皆さんが後から付いてくるのです。誰かが始めなければ何も始まらない、のです。
肝心なのは、完成力です。大切なのは『完成させるちから』です。動き出したら何とかなるのです。最後まで、完成するまで、やり続けることが肝心なのです。

何田:発想、企画、計画、実行、完成、修正ですね。

:企画が通っても、成功しなければ意味がありません。

何田:はい。先生、それは熱意でやり続けることでしょうか?

:成功するまでやり続けることが秘訣です。

何田:先生が先にいわれた、自分の問題で躓くということは、どうすればいいのでしょうか?

:自分が躓いた問題が、その人の人生、たましいの問題(テーマ)なのです。それは上手に活用すれば、次の時代のビジネスモデルになり、次の社会を担う産業になるのです。人それぞれ違うのです。わかりますか?

第93回

精神の進化 その三
精神界のデータ

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十一月二十一日 配信

何田:積先生、科学というものは神を解明するために生まれながら、神を否定するのが科学的といわれています・・・…。

:そうです。科学は神を解明するために、最初は生まれてきました。その後、唯物論が主流になり神を否定しましたが、今現在の科学は、私がいっている神に近づいています。前に私がいいましたように、エネルギーは意志を持っています。そのエネルギーには意志が存在する、ということを最先端の科学は認識しています。そしてそれを既に受け入れています。もうすぐ皆さんも現実に、実際こういうことだと実感してきます。知識は世に伝えてありますから。

何田:積先生、たとえばエネルギーに意志があるという知識を受け入れることで、脳と身体が変わり、その人は、超能力者(エスパー)になれるとか?  精神エネルギーで物を動かしたり、情報を交換したり、予知を知り、過去を読んだり、透視や遠い場所の出来事を知ることができたりと、なるのでしょうか?
ある人が、何かイメージしたものが現実にできあがるとか、でしょうか?

:人間が、イメージしたものを作ってきました。それが、人間の歴史というものです。人間、皆さんがイメージしたものが人間の歴史を作ってきたというのが、歴史を後世から観察し受け入れれば明らかです。だから、たとえば、ポスト石油エネルギー(石油エネルギーの次のエネルギー)を皆さんがそうだな、と思ったら、現実にそうなります。

何田:積先生、SF(サイエンスフィクション)や小説、漫画、アニメの作者は、作者の頭の中に天や神様が直接情報を伝えて、作品が出来あがるのでしょうか?  クリエイターや作家は神様と繋がっているのでしょうか?

:作者が神様と繋がっているかどうかは別にして、そういう時空があって、未来をキャッチする能力が作者の脳の中に存在するのかもしれません。未来をイメージする能力です、そう考えた方が理に合います。

何田:そのお言葉ですと自分から未来の情報を取りに行くイメージですが、よく積先生は自分でない(複数の)他の存在が、必要に応じて教えてくれるといわれています。教えてくれる存在がいるから、といわれていました。上昇すれば、未来や過去の情報や真実を、天や他の存在から直接信号が脳の中に入ってくるのでしょうか?  それとも、自分でその時空に取りに行くのでしょうか?

:データというものは時間の規制を受けないと考えた方が良いです。

何田:こちらの人間が願っているからデータを脳にもらえるのか?  それとも天や神様が上からその人間を観ていてタイミングがきたからデータを授けるのか?  どちらでしょうか?  言いたいことの主旨は、皆さんがよく上昇していてもよくわからない? といわれる言葉が多いからです。

:上昇していてもほとんどの場合、わからないことが多いです。わからなくても問い続けていたら、ある日突然ポコンと、あっ、こうかな! って、わかるのです。続けるのがカギです。続けることが必要です。一回や二回、上昇しただけで自分に必要な情報はもらえません。

何田:ああ、そうですか! なるほど、問い続ける姿勢が大事ということですか。楽をしようとしてはいけないですね。お聞きしたいことは心を入れ替えて、自分が変わったと自分で思っていても、熱い想いは一時(いっとき)では天に届かないということでしょうか?  自分の努力とか行いとかを変えれば、天や神様とコンタクトができるのですか?
それとも、自分から問うて天や神様待ちの状態でしょうか?

:まず、最初は、自分が行動を起こさないと何も変わりません。次に、上昇して、天に問い続けることです。すると、天や神様から答えが返ってきます。この繰り返しがとても大事なのです。私が小さい頃からやってきた方法だし、お釈迦様や、イエス様がおこなってこられた秘技です。けれど皆さんは実践しないのです。だから現実の時空に変化を起こせないのです。なぜ信じて実行し続けないのか?  自分も周囲も光によって、幸せになれる道がそこにあり、やり方も伝えているのに、そんなことは起こらないというかたくなな思い込みが邪魔しているだけなのですが……。でも、たまに奇跡は起きますよね。なぜでしょう。

何田:ああ、なるほどそうでしたか! よくわかりました。幸せのカギをいただきました。本当にありがとうございます。

第92回

精神の進化 その二
真理を知ること

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十一月十四日 配信

何田:積先生、意志と意識は違いますか?

:意志はエネルギーに方向性があるものです。意識はその意志にプラスして、識(考える)という要素が追加されます。

何田:エネルギーに意志がある・・・…。

:この宇宙の始まり、全ての素は、単なるエネルギーに明確な意志が存在したから、宇宙にベクトル(方向性)が生まれました。それが時間と空間を作り出して、生命を作り出して、歴史を刻んでいるのです。

何田:そうですか! だから皆さん人間の身体で生まれてきて、自分や私というものを自覚するのですね。地球上で人間同士が争って、戦って、勝ち負けを競って満足している場合ではありませんね。

:そうだと思います。細胞の一つ一つが私を自覚するように、もしかしたら新しい教育システムが生まれたら、ほんとうは細胞、分子、原子、素粒子に意志が宿っているということから教えてあげれば、未来は輝かしいものになるでしょう。そういう意味では、人間の可能性というものは、まだまだ広がっていくのです。西洋文明では人間の可能性は広がらないでしょう。その出発点が聖書の神様である限り、その意識領域を超えることはないから、その意識領域、西洋文明を克服した国が地球を担う次の文明の主役になります。

何田:おお、すごいお話です。このお話を受け入れた時から、その人の精神も身体も、その人生も進化して、変わっていくのですね。

:そうなります。普通の人は、私のお話を受け入れられないのです。意識も身体も私のお伝えしている知識を受け入れられません。だから最後の審判で分けられて、左側の地獄に行くことになります。別に、おどしてはいません。天の光の世界、言葉を変えると、新しい天国に行く知識を受け入れられるか、受け入れられないか。私が伝える知識を受け入られることができれば新しい天国へ、受け入れられず拒絶すれば新しい地獄へ行くことになります。すべて理屈でのお話です。普通の人は、クルミの殻のようにとても堅いものに 、たましいと脳が閉ざされているので、なかなか理解しようとしないし、理解しようとしても受け入れない方向に判断して、まあいいか、で人生が終了してしまいます。人生の目的が何かを、考え続ける大人は少ないですから……。

何田:人生を光の方向に軌道を変えるチェックポイントは、積先生のお話を受け入れるか? 受け入れないか? お話を聞き始めると、どうなるのでしょうか?

:真理、神理はね、そのお話を聞くだけで、もう固い殻から解放され抜け始めます。真実を知る、真理、神理の知識を聞く、読む、知るということで、新しい自分に進化が自然と始まります。

何田:ありがとうございます。何かわかったような気がします。できなかった自分の原因がわかったような気がします。元気が出てきました!  身体が電気に打たれたように震えて喜んでいるみたいです。たましいが、喜んでいるようで感動しています。これは面白いです。これを小さい子供達に教えてあげられればいいですね。

:私のお伝えしている知識、こういう本当の神仕組みの内容を、学校で教えられるようになったらば地球は変わります。スタートは、漫画でもいいし、アニメでも、小説でもいい、やがて真理・神理として学校教育に取り込まれれば、その国、そして地球全体が光に変わります。光の教育です。少し時間が何百年か、かかるかもわかりません。それでもキリスト教より早いでしょう。聖書は世界に知られるのに二千年もかかったけれど、私の知識は百年か二百年で地球全体に行き渡るでしょう。

何田:すごいです、感動しました。本当にありがとうございました。感謝いたします。

第91回

精神の進化 その一
たましいの殻

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十一月三七日 配信

何田:積先生の今まで伝えられてきた内容を、日本人で気づいたり理解している人はいるのでしょうか?

:現在は少しの人しかいません。私が死んだ頃にはもうちょっと気付く人が増えると思います。世界の希望は日本にしかないのです。ということが、私がお伝えしている内容ですが、これは私がいっているのではなくて、神様がいっておられることなのです。そういう様に、神様によって仕組まれているのです。歴史を見てみたら私のいっていることに間違いはないと解ってもらえると思います。

何田:その神様というのは日本神界のことではなく、精神界というかもっと遙か上位神界の神様のことですね。

:もうそれは、失礼ながら古い日本神界のお役目は終わったのです。地球も世界も、次のステージに移動しています。

何田:なるほどわかりました。しかし人が積先生のお伝えの内容を、よく把握できない理由は何でしょう?

人は、神性が宿る言葉を聞くとたましいが震えて感動し、自然と涙がでてきます。積先生、ひょっとして、たましいの殻が邪魔しているのでしょうか? 人間の身体の中に、たましいが入っています。身体には意識があって自分の身体のたましいを認識しています。身体の意識はとても素直です。しかし、たましいには殻みたいなものがあって、鳥の卵じゃないけれど、この殻が頑丈すぎて、たましいの中にある崇高な神様の素(もと)の進化すべき神性に情報が届かない。あるいは神性が、たましいの殻を破れないでいるから、人間は精神の成長進化が遅いのでしょうか?

:それは、あります。人はもの凄く強固な殻の中に、本当の自分=たましいは閉じこもって、皆さん生きているのです。かわいそうに・・・…。この人生でその殻を脱出できなければ、その人はそのまま死ぬと地獄行きとはそういうことなのです。

何田:先生、あの自分の意識だけ、自分の努力だけでは脱出できない、のですね。

:そう、自分の意識だけでは脱出はできません。たましい(小宇宙)の殻はそんな簡単なものではありません。

何田:よし、今日から反省したので、私は変わるぞ、やるぞ! と奮起して自分で言葉と行動を悔い改めて、やってみてもでしょうか?

:それを毎朝、毎日毎日、続ければ、自分は変わるかもしれません。だいたい三日坊主で人はやめてしまうから、だめなのです、暗黒の自分に戻ってしまうのです。自分が変わるまで、たましいや小宇宙の殻を破るまで続けなければいけません。

何田:いろいろお聞きしたい内容がいっぱいありまして。精神学は、精神エネルギーを論理的に扱う学問ですか?

:そうですよ。エネルギーの究極の形が、神様なのです。 精神はエネルギーなのです。※精神=エネルギー → 完成した究極のエネルギー=神様=完成した精神
今まで何度も説明している中で、一番皆さんが知って理解しなければいけないポイントです。この内容をひとりの人間が受け入れれば、その人は成長し進化が始まります。

何田:あっ、自分の精神はエネルギー、エネルギーの究極形が神様、人は神様を目指すようにできているから、人は精神を完成させるということでしょうか。精製されたエネルギーが神様で、人の崇高な精神ということでしょうか。

:神様が仕組まれたこの宇宙の仕組みでいうならば、アインシュタインの方程式に、E=mc2(イーイコールエムシー二乗)というものがあります。(Eはエネルギー、mは質量(重さ)、cは光速度、2は二乗) この物質宇宙が生まれた時にね、はじめにE(エネルギー)があったのです。それがビッグバン(ビッグバン理論)によって、m(重さ)とc(光速度t÷s÷s=時間と空間)に分かれたということが証明されています。エネルギーが時間と空間と物質に分かれたのがこの宇宙です。 (速さは空間(距離)÷時間=速度で計算できます) 素(もと)はすべてエネルギーでできているというわけです。本当の神様(完成された神様)は、超エネルギー体だから、その超エネルギー体に時間も空間も必要ないでしょうし、物質も必要ないでしょう。

何田:ああ、その超エネルギー体が、みおや様ですか?

:いいえ、この物質宇宙はまだ不完全なのです。その超エネルギー体はまだ完成していません。この物質宇宙は進化の途中です。この宇宙進化の最終形は、その超エネルギー体が完成すると完全な神様になって、この物質宇宙が完成します。このことを発見したのが、みおや様です。みおや様はそこに、完全なる超エネルギー体=完全な神様のところに行きたいのです。この地球はその、みおや様の自己発見のための場所なのです。それでその、みおや様の分けみたまである人類の皆さんが人の血を流してきたのです。なぜ、地球の人間の血を、戦いによって数多くの人の血を流されなければならなかったのか? その理由は、みおや様以下世界中の皆さんが、この物質宇宙の誕生前に真の唯一の神様によって計画された、この物質宇宙が完全な超エネルギー体になることを理解するためでした。それで我々はこんなに血を流してきたのか、なんだこんな簡単なことだったのか、と。その出発点に、みおや様以下人類がものすごい勘違い、自分は神様だから何でも許されるという勘違いをした罪と罰の結果です。

何田:みおや様は、精製された超エネルギー体では・・・…?

:みおや様は、超エネルギー体ではありません。みおや様はこの地球の主宰神です。この血塗られた地球と全ての歴史、資本主義や戦争すべてを含めて、すべての人類の血塗られた歴史の責任を背負われているかただと考えれば理解ができます。自分が親であったが故に、この人間の血塗られた歴史があったのだ、その責任を取るためにご自分は地球の主宰神をやっています。ありがたいことです。

何田:積先生、植物も動物も昆虫も私達も活動しているエネルギーというのは、宇宙の素のエネルギー体と同じエネルギーですか?

:そうです。この宇宙の完成に向かって進化しているエネルギー体と、同じエネルギーをルーツにしています。ですから、皆さん人間は植物と語り合うことができるし、動物、昆虫、石、岩、水、地球も含めてコンタクトすることができます。みんな同じエネルギーだから語り合えるのです。

第90回

シンロジカル経済学 その四
西洋文明の進化論

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月三十一日 配信

何田:この前テレビで見たニュースで、この時代になって、西洋医学も数多くの病院が癌や免疫疾患の治療やリハビリに、東洋医学の鍼や灸といった治療をカリキュラムに取り込んでいると伝えていました。つまり効果があれば、説明はできないのですが、取り入れて活用する時代になったみたいです。

:その効果の論理的説明は、精神学ですべてできます。今までの科学では、その論理的説明が出できるような学問的体系が存在しなかった、のですが……。ただ、 意識のエネルギーが身体の外にも影響を及ぼすのだ、ということを西洋文明が認めた時点で、西洋文明が今まで持っていた、経済をも含めたすべての文明的根拠が失われます。

何田:積先生、教えてください。西洋の資本主義とか、略奪することも生き残るためには許される、という間違った考えの大本は、ダーウィンの進化論が原因でしょうか?

:まあ、近代でいえばそうですね。多くの人に、解りやすくいうと、そうなると思います。弱肉強食が正しいとしてしまった考え方ですね。資本主義の論理も経済も科学も、弱肉強食が正しいとしてしまいました。 それは、ちっとも論理的でないのにです。でも、西洋文明はそれで支配と略奪を繰り返して、世界と地球のすべてを、自分の所有物のようにしています。何の権利も根拠もないのにね。それが西洋文明の根幹にあるものです。それで西洋文明の文明そのものが、現時点で行き詰まってきました。どこで行き詰まったかというと、経済です。これが、私の世界への歴史観です。ですから、現世界のチャイナリスク(中国リスク)というのは、中国共産党の頭の良い人が資本主義の弱点を研究したら、マネーを使って支配するメカニズムが理解できて、世界第二位の経済大国になったのです。

それはそれで上手くいっていたのに、そこでアメリカは気が付くのです。このままいけば、中国に全世界、地球の全体の支配権を奪われて、アメリカの覇権がなくなることに、アメリカのナショナリストの人達は気が付きました。このまま放っておくと、アメリカに中国系の大統領が生まれる……。しかし、この中国の台頭には別の側面もあって、アメリカの覇権の正体、ドル本位性の正体が世界の皆さんにばれてしまった、のです。皆さんにアメリカの民主主義の嘘がばれたことで、アメリカ文明も、それを模倣した中国文明も、衰退します。その理屈でいえば、民主主義は資本主義経済の延長上で発展するという論理は嘘でした、という結果に必ず終着します。これで、私にいわせれば、アメリカも中国も終わりました。文明とは、何でしょうか?  いまも時代は、文明の本質が問われているといってもいいのです。

何田:あるテレビ番組で、いまの中国のやり方は、①お金を融資する、②利息をとる、③返せなくなったら土地と資産を奪う、④抵抗すれば軍事的に介入して武力で奪い取る。このパターンを繰り返して支配していく、といっていました。
:現在、中国がやろうとしているのはそのパターンです。ヨーロッパの植民地拡大の黎明期において、ヨーロッパ列強国がやったことと同じことを行っています。中国にしたら、周回遅れの自分達が同じことをやって何がいけないの? ということでしょう。しかし、この宇宙の法則は、時間も空間も絶対的に正直で、地球歴史に関して嘘をついて、ねつ造しても、時空は間違った歴史を必ず修正します。それは個人、国家を問わず、本人も、その子孫までもが、やがて、正しい歴史に戻されます。「最終知識」には唯一の神は、この物質宇宙には百億年の時をかけても、はらわせるという絶対的意志がはたらいていると伝えていた、とあります。人の人生という時間には、宇宙の正義のルールが働いているので、嘘や略奪の暴力といった本当の正義に反する行為は、必ず天の罰を自らが引き寄せることになるのです。それは自分が死んだ後でも続きます。たましいは、自ら作った地獄に落ちて行きます。(※詳細については、「死んだらチャンネル」の過去データをお読みください)

何田:積先生、よく時代は繰り返す、といわれます。しかし、私は同じことを何度も繰り返してはいない、と考えています。文明も、国家も、民族も、会社も、人も、栄枯盛衰を繰り返しているように見えますが、実は過去と同じではないとおもいます。間違っているのでしょうか?

:そうですよ。繰り返しているように見えるけれど、時間や歴史はスパイラルなのです。同じ場所(時空)には戻りません。この宇宙のプログラムは間違った行為の原因を突き止め、バグ(コンピュータのプログラムにひそむ誤り)を自らで修正して、完成に向かいます。

人のたましいも、宇宙と同じ法則でできていて、人間の身体の中で、たましいは神性を完成するために、人間として生まれてきています。死んだ後、たましいの中にある神性の量が天に問われます。人として人生を真剣に生きぬこうとするなら、天の正しい知識を知り、死んだ後のたましいのことまでを知って、天の正義というものを論理的によくよく身近に考えて生きるべきなのです。

第89回

シンロジカル経済学 その三
いまは石油本位制

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月二十四日 配信

:現在の世界は歴史的、一段階にすぎないのです。世界のお金は、中央銀行制度というのがあり、それによって世界の支配権は中央銀行制度を握った人達が握りました。それは、西欧近代が生みだしたモデルの、一段階にすぎないのです。その正体が、中国のお陰で世界にばれたのです。これから世界は、もっと大きな革命のようなことが起こるでしょう。それがもしかすると、日本の神様が仕組まれた、最後の一厘の本質なのかもしれません。そう考えると、日本の神様は偉いですね。

何田:江戸時代のお米本位制と、世界の・・・本位制は。

:江戸のお米本位制と、世界の石油本位制は同じです。金(きん)本位制は違います。金は生物エネルギーでないからです。そう考えると、経済というものが何なのか? という本質が見えてきます。経済は、人間活動を支えるためエネルギーの問題がカギになると考えればいいのです。金は生物エネルギーじゃないから、通貨には使えますが、金そのものはエネルギーとしては働きません。お米や石油は生物由来だから、エネルギーになって働くのです。人間は生物です。石油はプランクトンが変性した生物の成れの果てでしょう。お米も生物でしょう。人間も、人間活動全般も、経済も、要するに生物のエネルギー活動の現れなのです。

資源は重要だけれど、資源を何ものかに換えるエネルギーが必要なのです。変換作業が必要なのです。それがいまのところ 、生物由来のものなのです。これが私たちの生きている時空におけるこの宇宙のルールなのです。確かに太陽光発電とかの自然エネルギーが生まれていますが、歴史を見れば、生物由来のエネルギーが発展することによって、人類は発展してきたのです。そう考えると、現在の経済学は間違っていると思いませんか?

何田:ずっと、石油本位制でいくのでしょうか?

:石油本位制の次のモデルは、まだ誰も発見していません。次のモデルを日本が作るチャンスが目の前にある、と考えてみてください。精神学を学んでいれば、それがシンロジカル・メソッドなのだと、気付くでしょう。少なくともこういう考え方を多くの日本人がすれば、西洋文明から脱却できるでしょう。現在の石油資本主義は、江戸時代のお米資本主義と同じだったのだと、気が付くだけでも、経済の発想が変わります。
何田:金への投資とか株式投資とかではなく、生物由来のエネルギーを資本に持ってきて、生物由来に投資することによって、世界は発展するということでしょうか?  お金を投資する先も変わってきます。

:そうです。結論から先にいえば、お金を投資する先は「人間」です。これからの時代は、お金はひとりひとりの人間に投資されます。だって、人間しかお金は生み出せないからです。

何田:だから、一人企業でも、大手企業でもトップセールスマンとかはひとりの人間が信頼されて、仕事を任されるということですね。

:そうです。人間の頭の中からしか、次の時代の価値は生み出されないのです。

何田:ああ、なるほど。解りました。この価値を生み出す部分はAI(人工知能)では出来ないところですね。

:いまのところ、AIには出来ません。まだしばらくは、創造力は身に付かない。AIの想像力では人間の欲望は理解できないからです。

何田:AIが一気に発展した理由に、ディープラーニング(深層学習)というのがあって、これで飛躍的にAIが自分で学習して賢くなるのですが、それでも人間の欲望は解りませんでしょうか?

:傾向は理解するでしょう。しかし、新しいものがあって、人間がそれに飛びつくか飛びつかないかを、AIは予言できるかどうかは過去のデータ範疇だったらすぐに答えを出すでしょう。でも、自動車のない時代に自動車を思い付くでしょうか?  それはAIには無理でしょう。ディープラーニングのお話が出てきたのでいいますが、そのAIの分野に日本および日本人はエントリーするのが遅すぎました。コンピュータ言語が英語で書かれている時点で、日本語を用いる日本語脳の日本人にAIで世界のトップに立つのは無理でしょう。

英語脳のマーケットにエントリーするなんて、バカなことを考えないことです。そこは、日本人の主戦場ではないのです。次の時代のAIは、日本語で考えるはずだと私は考えています。日本語は神界語なので、日本語で思考する日本語脳から発想をはじめないと、次の時代の創造発展は出来ないのです。次の人類の時代はどうなるのか? これを真剣に考える中からしか、次のモデルの答えは出てこないのです。最大の答えは、現在の物理学、量子力学等より、最先端を教えている精神学にあって、「物性は、精神的エネルギーを反映する」という精神学の到達点にあります。これが現実化して、皆さんが誰でも実感される時代になったのです。

何田:物性は、精神的エネルギーを反映する。精神的エネルギーで物性が変わるなんて、超能力みたいですね。

:そうですよ。私がいっている、超能力者の世界になるのです。精神的エネルギーが物性を変える現実の変化をすくなくとも会員の皆さんは実感しています。それはこの時代になって、本物の超能力が科学の領域に入ってきたのです。つまり精神学をきちんと学べば、誰もが超能力者になれるのです。

何田:すごくワクワクするお話です。SFの世界の現実です。

:それが、私がいうところの人類のニュータイプの到来です。ニュータイプの人間は、現在みたいに超能力は隠し持つのではなくて、それを発揮できるような世界になって、経済も変わってくるのです。精神学を学んだ誰もが超能力を身につけて、世の変革と経済活動に貢献する時代が到来しているともいえます。この世界の人類は、日本人からニュータイプの人間に変わります。

第88回

シンロジカル経済学 その二
バブルの崩壊

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月十七日 配信

何田:中国はアメリカの国債を一番多く持っているから、いざ中国にお金がなくなったら、そのアメリカ国債を売るといっています。

:中国はいっていますが、実際本当にアメリカ国債を、売るほど持っているでしょうか?

何田:アメリカ国債を、それほど中国が持っていない可能性があるということでしょうか。結局、世界の金融資本の基軸はドル建てでしょうか?

:ドルというより私にいわせれば、経済そのものが 嘘なのです。どこが嘘かというと、アメリカがドルと金(きん)の交換を停止したのがニクソン・ショックです。その時、金の価値は一オンス三十五ドルでした。現在は、一オンス千二百ドル~千三百ドルです。何倍になっていますか? 三十~四十倍になっています。
要するにオイルの価格と連動しているのです。わかりますか?  アメリカが金本位制を放棄したのに、ドルが基軸通貨というのは理屈に合いません。でも、現実の世はそう動いてきました。FRBという、アメリカ合衆国の中央銀行制度があります。これを作ったのがロスチャイルド系の人々です。その体制がチャイナ(中国)の崩壊と共に壊れるのだと思います。それがこれから始まるのでしょう。その破壊力はきっと世界の誰も想像が出来ないでしょう。

現在、アメリカが壊れないために、アメリカは中国に喧嘩を売っているのです。中国に喧嘩を売って、中国を崩壊させることで、日本のバブルつぶしの時と同じように、ハゲタカ的なもうけを狙っています。でも、アメリカのFRBの嘘と、中国の人民元でやっている嘘は同じ構図なのです。世界の人々にその嘘がばれるのです。つまり、アメリカの金融資本のノウハウを中国共産党が学んで、現在の中国のバブル経済が存在しているのです。考えてごらんなさい、根っこは同じなのです。

何田:ああ、そうなのですね。根っこは同じ。同族同士の戦いですか?

:同族というよりは、神様的にいいますと、無神論者たちの戦い、もしくは無神論者たちの覇権争いということです。

何田:覇権争いですか・・…・。そうですか。なるほど。

:こういったことが本格化して、とりあえずアメリカが勝つのです。とりあえずアメリカが勝つのですが、中国が崩壊すると、中国のお金をコントロールしていたのは、実はアメリカのウォールストリートでもありました。そのウォールストリートはリーマンショックの穴埋めを、中国を使って、彼らは十分儲けたわけです。その儲けたお金にしてもたぶん次はレバレッジを掛けて、どこかに再投資していると思います。(レバレッジ:経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること) とりあえず、中国崩壊でもうけることはできますが、その後、さらに拡大した数字が、次はクラッシュの方向に行くはずです。

何田:中国に貿易戦争を仕掛けている、アメリカの人々はどのような存在ですか?

:はじめは、アメリカの中のナショナリスト(国家主義者、民族主義者、国粋主義者)でしたが、いまや、全米の支配層のコンセンサスになったようですね。

何田:アメリカの支配層は、無神論者でしょうか?

:いや、それらが無神論者かどうかはわかりません。しかしアメリカで現在まで繰り返されているのは、ドルをめぐる争いなのです。ケネディ大統領が暗殺されたのは、FRBから紙幣の発行権をアメリカ政府が取り戻そうとすることを画策した結果、暗殺されたというのが、たぶん歴史の真実なのでしょう。そうだとすると現在、トランプ大統領がやっているチャイナ(中国)潰しの後に、必ずその次は、ドルの危機がやってくると考えられます。だって、中国と一緒になってアメリカは、あぶく銭を稼いできたからです。
ここまでのお話しは全部、生産性を伴わないお話です。だって誰かが、額に汗してお米を作っているわけではないのです。誰も食料を作っていません。何も生産していません。お金が流通しました、という空虚なお話を信じて、現在、世界の生産力があるわけです。その根拠が昔は、金(きん)でしたが、現在は石油です。だから、石油資本主義なのです。石油はエネルギーだから、言い換えれば、世界はエネルギー資本主義なのです。エネルギーを握るものは世界を握る、というのが、この世界の真実なのです。

それは、江戸時代の日本経済と同じなのです。なぜ、江戸時代の日本経済のお話をするかというと、江戸の経済は、お米本位制だったのです。江戸時代は確かに金貨(大判・小判)を使用していました。しかし大名の稼ぎをお米の石高で表現し、税もお米で徴収していたように、江戸時代を支えていたのは、お米でした。お米はエネルギーです。お米は、人間を直接支えるエネルギーです。要するに、だから江戸の日本には車はなかったけれど、人が二人で担ぐ籠はありました。要は、お米は人間資本を支えるエネルギーです。

エネルギーというものは、消費しないと無価値なのです。エネルギーは消費しないと、価値を生まないのです。それと現在の日本銀行が国内銀行へ課している、マイナス金利の理屈は同じお話なのです。お米というものは、置いておいたら価値が下がるでしょう。古米になるから価値が下がります。だから、さっさと使った方がよろしいのです。お金も同じです。経済というものは回ること、循環することによって、動いて、働きが生まれます。お金も金利が発生するというのは貯めて、それを人や会社に貸して、再投資して、利益を生むならば、金利の価値はありますが、お金を貯め込んでばかりいては、お金も何も生みません。社会のためにはならないのです。エネルギーも、お金も同じで、使って、回さなければ、世のため人のためにはならないのです。何も生み出すことがないからです。

第87回

シンロジカル経済学 その一
世界の経済

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月十日 配信

:精神学は経済にもつながっているので、この「死んだらチャンネル」で経済のことを載せてもよいですよ。

何田:ありがとうございます。昔、積先生が「シンロジカル・経済学」で、一人でも精神学を活用して、食べていける稼ぎ方をお話してくださった時があります。またもう一度、シンロジカル・経済学を復活していただきたいのです。精神学を応用して仕事を成功させるノウハウ(やり方)についてです。

:まあ、この死んだらチャンネルが成功して多くの方に読んでいただけたら、経世済民という本当の経済を考えましょうか。現在、世界の経済でいえば、アメリカにテスラという会社があります。(テスラ:アメリカ合衆国のシリコンバレーを拠点に、バッテリー式電気自動車と電気自動車関連商品、ソーラーパネル等を開発・製造・販売している自動車会社である。本社所在地はカリフォルニア州パロアルトであり、社名は電気技師であり物理学者であったニコラ・テスラから命名。二千四年四月にPayPal共同設立者であり、同社CEO最高責任者のイーロン・マスクによって主導されている。)

このテスラは、利益上げたことがないのに株が高いのです。その高い株価に投資家がお金を出してお金が集まって、お金が集まるから株価が高くなる。そのようにして、高い株価を維持しています。そのテスラがもうそろそろ危ないのです。どういうことかといえば、テスラという会社は銀行からお金を借りているわけではありません。株式マーケット(市場)からお金を集めています。このままで行くとあと少しの時間でお金がなくなるので、またお金を集めなければいけなくなるのです。そこで、テスラのイーロン・マスク(CEO)がいろんな画策をして、ある種の陰謀があったのではないか? と、アメリカの証券取引委員会(SEC)から疑われているのです。そのアメリカの証券取引委員会(SEC)からイーロン・マスクがCEOを辞職しなさい、と勧告がでています。しかし、イーロン・マスクがテスラからいなくなると、マーケット(市場)ではテスラが面白くなくなってお金が集まらなくなるから、テスラはあっという間に潰れる、と簡単に予想ができます。
何がいいたいかというとね、世界のエコノミー(経済、理財)のレベルは短期利益を追求する場、つまり博打場(ばくちば)経済になってしまいました。松下幸之助さんとか、本田宗一郎さんとかが作った日本の産業が、現在は壊滅しています。なぜ、日本の産業は壊滅してしまったか? といったら、アメリカの要求で株主資本主義というものを徹底し、株式の持ちあいなどもやめました。現在、日本の株式のほとんどを持っているのは、はっきりいって日本銀行(日銀)です。日銀は文句をいいません。しかし、その次、二番目の株主はいってみれば国際金融資本の手先みたいな、ファンドです。(ファンド:機関投資家や富裕層から集めた資金を運用する投資のプロ集団) そのファンドに対して日本の会社は、会社の利益のほとんどを提供している結果になっています。昔の日本の資本主義の株式市場とは本質的に違ったものになってしまったのです。日本の株式の所有者が日銀だとしたら、この日本国は、もうほとんどの企業が国有化されている社会主義の国なのです。昭和の時代の社会主義とは根本的に違っていて、現在日本国は国家戦略なき社会主義になっています。この日本国のお金をずっと海外に流出させるためだけにしか、それは機能しないのです。この日本国の企業は儲けて、内部留保を蓄えていますが、その蓄えた内部留保がどこに使われていますか?  (内部留保:企業の儲けの蓄え、企業の貯金) その内部留保のお金は日本国内に再投資されていないでしょう。それで、この日本国は景気が悪いのです。アベノミクスで雇用は改善されましたが、給与は上っていません。

日本企業が儲けたお金を、日本国内に使わないで海外にお金が流れているので、日本国は景気が悪くなって、日本人は貧乏になっていくのです。日本企業の内部留保を、アメリカのゴールドマンサックス等に代表される金融投資会社へ、お金の運用をお任せして、中国等にお金を貸しているという構造が現在の世界経済の実態なのです。リーマンショックの時に、世界の経済は変わったのです。このことを誰もいわないのです。リーマンショックの時にアメリカ政府が大手企業救済にお金(税金)を出した時点で、アメリカ政府は世界の金融資本家の下請け会社に過ぎないということが明らかになったのです。そのアメリカ政府の下に、日本政府がいます。その日本政府の下に、日銀がいます。

株価がどうのこうのと騒いでも、株なんてそのうち紙切れになります。中国(市場)が崩壊したら、世界は連動しているので経済はとても大きな影響を受けます。日本のトヨタがすごいといっても、中国に工場を持っているでしょう。最近は中国のルールでEVをつくることにしたみたいですが、それが全部パアになります。

何田:偉い、賢い経済学者さんとか、経済のプロの方は皆さんその現状と構造を理解して解っておられるのでしょうか?

:いや、解っていないようです。だれもこの地球上のお金が全部でいくらあるのかは、解っていません。通貨発行量とかはわかっても、金融にはレバレッジがかかっているので、数字のお金は天文学的なはずです。

何田:本当に世界経済を牛耳る、アメリカ政府の上に君臨する金融を操る陰の権力者は誰ですか?

:それは銀行でいえば、ロスチャイルド系でしょう。ニューヨークには、ロックフェラーのグループもありますが、ロンドンのシティもウォール街も同じグループだと考えればわかります。ただ、ロスチャイルド系の人々も世界にお金がどれくらいあるかは、解っていないでしょう。

何田:では、そのロスチャイルド系の金融資本家が中国からお金を引き上げると決定すれば、中国市場は潰れるということですか?

:まあ、ロスチャイルドに代表されるグループと中国共産党が癒着して、世界からお金を集めたから、今の中国の繁栄とバブルと世界情勢があります。その癒着に関して、トランプのアメリカが反旗をひるがえしているのです。そういう意味では、現在の中国とアメリカの貿易戦争というよりは、金融戦争でもあるのです。

第86回

たましいの行く先 その五
再びの鎖国

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月三日 配信

何田:台風二十四号がそこまで近づいています。最近の台風は四国、大阪、京都、北陸、東北、北海道へ行くルートが多いです。私はこの前、神棚前で上昇していると、伊勢神宮に何らかの被害が出れば、それがスイッチとなって、次は地が動く、地が割れるという言葉が頭に浮かびました。

:伊勢神宮が被害を受けるかどうかは置いておいて、精神界のある情報筋では次は関東か、中京か、北九州か、の港湾か空港が台風でやられる、と聞きました。ここ最近の台風の天変地異は、天が日本を鎖国に導いているしるしだということらしいです。この前の台風二十一号では関西空港もやられたし、大阪港もやられたし、神戸港もやられたし、次は関東か、中京か、北九州あたりが危ない。この台風二十四号では中京地区から東に被害が大きいのではと考えています。

何田:そのお話の先は、いかがでしょうか?

:その先は、ある日、日本国と日本人の全体の潜在意識が、やっぱり鎖国の方が良いよね、という日がくることになると思います。

何田:九月五日の台風二十一号では、関西空港が一週間以上機能停止になりました。天の鎖国に導く働きがあっても、二週間以上かかるところを技術屋さん達が一生懸命直されて、一週間で回復させました。すごく賞賛されています。人間の力で、鎖国と反対の行動や認識が行われていますが・・・…。

:あれは関西空港が機能しなくなって、中国人のインバウンド、中国、韓国の観光客が激減して、そのままだと大阪経済が失速するからです。

何田:関西空港が停止して大阪は一週間、人がいなくなったらしいですね。

:それはもう、必死ですよ。

何田:ああっ、それで一生懸命直されて。

:大阪は現在、大ホテルブームだけれど、そのホテルもほとんどが中国の人、韓国の人の観光客で、その人達は関西空港へ安い飛行機できています。だから関西空港がなくなれば、中国の人、朝鮮の人のインバウンド需要が一気に無くなってしまうからです。京都もそうです。だから必死になって、関西空港を直しました。

何田:それでも日本国の意識は、鎖国の方向へ向くのでしょうか?

:向くと思います。神様的にはね。昔から、日本の国是は鎖国なのです。

何田:解りました。その方が良いと私も考えます。ただ、経済活動を最優先にすると、鎖国はしたくない方向になるのではないでしょうか?

:いや、経済活動を優先にしても、今から鎖国の用意をしておかないと、中国経済が崩壊したら、中国のインバウンド需要で持っている日本の産業は全部つぶれます。その心の用意をしておくべきなのです。少し先の未来が見えていることに対して、準備はとても必要です。中国だのみの経済を日本が行うと、日本まで崩壊します。

何田:経済雑誌のほとんどが、中国経済は近く崩壊すると書いてあります。でも、中国の人の数、市場規模等を考えても、これからまだ中国市場は発展するので、中国経済が行き詰まるとは思えませんが。

:いえ、中国市場はもう拡大していません。

何田:国も、会社や家の経営と同じで、借金して事業活動して、お金に換えて、儲けて、返金して、と同じようにしておられることでしょう。それがどこかで行き詰まる時がくるということでしょうか?  借金を返せなくなるとか・・・…。

:そうです。中国は現在、三千数百兆円(三千兆円以上)の借金があるといわれています。

何田:兆円の借金ですか!! 三千兆円以上の借金!

:そうです。中国のGDP(国内総生産)が約千二百兆円といわれています。日本のほぼ倍です。借金がGDPの三倍あって、自転車操業をしていて、それが行き詰まるのは目に見えています。それを中国が国家的に隠蔽しています。国家的に隠蔽することによってクラッシュ(潰れる、砕ける)の被害が大きくなります。結局のところ世界は、チャイナマネーによって運用されているわけではないので、チャイナマネーなんて現実的には、アメリカドルでしかないのです。そのアメリカドルをアメリカは中国にもうあげないよ、と行動しているのが、アメリカが中国に仕掛けた今の貿易戦争の正体です。ということは、中国にはもうすぐお金がなくなる、いや今でもすでに中国にお金はないといわれています。だから現在、日本の大阪、京都も、観光業界、薬屋兼雑貨業界(ドラッグストア)などが儲けて喜んでいるけれど、もう少ししたら観光客が激減するでしょう。また、大不況がくるかもしれませんね。

何田:現在、日本は株価がリーマンショックの時から回復して、株価がさらに高くなっています。

:理由は簡単で、アメリカの好景気です。アメリカの株価に引っ張られて、日本株価も上がっています。どちらにしろ、チャイナマネーの実体があきらかになると、世界経済もその嘘のマネーの正体が世界の皆さんにばれて、現在のシステムは崩壊するでしょう。ところで何田さん、「死んだらチャンネル」に経済のことを載せるつもりですか?  反対しているのではなく、死んだらチャンネルに経済のお話も載せますか?

何田:積先生がよろしければ、ぜひともお願いいたします。人生は、ひとりひとりが国家ですから、死んだらチャンネルは、生きる前、生きて、死んだ後までを精神学で説明して、考える場所にしていきたいです。ぜひ、他方面のお話もお教えください。すべての真実と仕組みを知らないと、人生が完了しないと考えるからです。どうか経済のお話も含め、掲載許可をお願いいたします。