あの世とこの世のハシワタシ

第19回目

『海洋散骨』のご紹介

2022年10月27日
語り:説諭士

 海洋散骨をさせていただきました。
船主様のご厚意により、できる限り黒潮の近くへとお運びをいただきました。
その日は、少し曇り気味の天候とはいえ、酷暑の続く中での散骨儀式をおこなうことに、黒潮近くまで船を出してくださるということで、ご遺族様の船酔いだけが心配でした。

随分と沖へ出たことは、海の色を見れば一目瞭然。
深い紺青色に、まばゆい太陽の光が反射して神秘的で感動的な光景が目に焼きつきます。

素晴らしい海洋ロケーションの中、散骨の儀式を執り行いました。
人の一生は海より出で海へと帰るの言葉通り、遺骨はご遺族の手によって海へとお返しいただきました。
まかれた白い遺灰は、縄目のように回転しながら沖へと向かい、その表面には献花された多数のお花が共に流れて行きます。
その様を船上からお見送りをするご遺族様は、刻々とお顔の表情が変わっているのがわかりました。
「安堵の笑顔とこれで父も私たちの手元から離れ、また私たちもあらたに一歩を踏み出すことができます。心に感動を与えて頂く心温まるセレモニーをして戴いて、本当にありがとうございました。」
お礼のお言葉を頂いた時は、私自身もこのような儀式をさせて頂くことに、この上ない喜びを感じさせていただきました。

また、船主様が発した言葉に「散骨儀式は本当に素晴らしい。また散骨しているご家族の姿も、これだけ沖に出て波がぴたっと止まった時は、何も理解して居なかった自分でもここは聖域だ!海が神殿みたいだ!という不思議な感覚があった。
と、おっしゃってくださった言葉を申し添えて頂きます。

※海洋散骨には、必ず『命の書』の登録をさせて頂きます。
 送られる御霊が光の世界に導かれ、癒しの時間を過ごされた後に、審判をうけるべく世界に進み、
 その御霊が望むべき方向に導かれていきます。

※『命の書』へのお申し込みは、亡くなられた方への「愛のカタチ」として、また生きているうちに登録を
 希望する方への受付も、お受けいたします。

※さまざまなご相談も受け付けていますので、是非ご相談ください。