神を超えよ!仏を超えよ!

第115回

未来の可能性 その二
外に向かって働きかけるのではない

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十九年四月二十四日 配信

何田:すべてが連動しているのですね。宇宙と地球、世界と国家から自分の身体や生活、心と精神に到るまで、すべてがちゃんとした理屈で説明ができるのです。この、しくみを皆さん知らないだけですね。そうだったのか、と。このちゃんとしたしくみを、個人が生きている間に知ることによって、人間は闇のものから光のものになって、死んだ後は光の世界へ行くことができるし、知らなければ地獄行き、ということでしょうか?

:知っただけではなく、ちゃんと行動しなければいけない、のです。それに気が付いて、ああこれが神様のしくみをなんだ! と、行動をした人間が、救われないことがありますか?  そのような行動をした人間を神様はちゃんと見ておられて、そういった人が死んだあとは、その知った本物の神様のしくみによって救われるのです。すべてが理であり、理解し行動した結果で、死んだあとの世界が決まります。

何田:死んだあとは、救われますか?

:神様世界の意を受けて行動しました。たとえそれが失敗したとしても、その人達は必ず引き上げられます。というのが精神学のお伝えしているところです。だから、失敗したらどうしようか? ダメだったらどうしようか? と、みんな躊躇するでしょう。それは十字架にかかる恐怖心と同じで、失敗したらこの世の中で不幸になって、家族みんな路頭に迷うかもしれない、虐げられるかもしれない、という恐怖心だけで行動できないだけです。それも、すり込みなのです。それがひとりひとりの中で進む、光と闇の戦いの姿です。 あなたは、どっちに行くのですか? と、問われ続けるのです。そこの問題をクリアにしない限り、人は行動できないのです。でも、そこの問題は理屈で考えたらもう答えは出ているのです。理屈でもなく、論理でもない、思考させない闇のエネルギーに人間は操作されるのです。
恐怖心を植え付けられて身体が反応して、変な話ですが気絶したりしても、光の側に立っていれば克服できますよ、ということの実証例が、精神学協会の今までのお勉強の中にあるのです。

何田:積先生は、必ず光が闇に勝つようにできているといわれていましたから・・・。

:だって光が勝たない理由がどこにもないでしょう。闇のものは、光が恐ろしいから、光を封じようとするのです。

何田:ああ、そうですか! 光が勝つか、闇が勝つか、ではなく、光のほうが強いのですね。勝つのは光だとわかっているから、闇は恐れるから邪魔をしてくるのですね。

:みんな、闇のものとして地上に送り出されているのです。だから闇の支配ルールを骨身に染みて理解しているので、そこで恐怖心が生まれるのです。ヤクザに脅されるのと一緒です。たとえば、わかっているだろうな! これをしないとどうなるか! どう落とし前つけるのだ! おまえだけの問題でないぞ! なんて脅されて恐怖心でいうことを聞いてしまうのと同じです。
 
何田:何度も経験している者は、恐怖心から抜け出すことが辛いです。苦しいです。

:でもそれは、この世の人間世界の、ある意味で今の社会のルールです。それを克服しないと、悪の手先をしたまま人生終わることになるのですよ。

何田:つまり、恐怖心や苦しみやそういった弱い部分を持ったままでも、光の者として戦い続けていけばいいのでしょうか?

:そう、それを続けているうちに強くなって、やがて克服できるのです。

何田:そうでしたか! 人は恐怖とか苦しみの消し方を知らないのです。その情報を知ったら、光の者として恐怖心や苦しみがあっても戦い続けることが大事ですか。ああ、そうでしたか!  先生、恐怖心に対して、勇気は、たくさん必要でしょうか?  恐怖して恐怖して、苦しんで苦しんで、生きている人にとって、多くの勇気が・・・…。

:一歩を踏み出す勇気さえあれば改善します。多くの人はその一歩を踏み出す勇気がないのです。だから、自分を根拠にしたらね、一歩を踏み出す勇気なんて生まれてこないのです。だから、いつも、いっています。信仰の問題なのだと。私はこの地上において正義がなされることを希望します。信じます。勇気の根拠は、それなのです。

何田:私はこの地上において正義がなされることを希望します。信じます。この言葉は、恐怖心や苦しみを持っている人にとっては、力になりますね。

:それを、信じることさえできれば、一歩を踏み出せます。信じきることができないから、一歩を踏み出せないのですよ。いまの日本国だから、行動できるのです。今の大陸の共産国でね、私は正義のために行動しますといって、行動したら殺されます。でも日本国は違うのです。ですから、今の大陸の人に私は正義のために戦えとはいいません。

何田:積先生、私はこの地上において正義がなされることを希望します。信じます。これらの言葉は、宗教もそういってきました。同じように天や正義を信じなさいと、宗教もいってきました。

:その結果として、人間の歴史は血に塗られてきました。外に向かって戦うからです。外に向かって戦ってはいけません。人を殺しに行くのではありません。自分の中の闇を殺すのです。