第32回

新しいおふだ

2022年12月22日
編集:日戸 乃子(ひと のこ)

精神学協会の会員になってから、毎年クリスマス前に来年に使用する新しいおふだが届きます。

今年も、本日、私用の二枚のおふだが届きました。

一年間・十二か月は、本当に早く過ぎていくもので、今年もすでに残すところ十日間を切っています。

何田さんが雪崩に巻き込まれたり、家族が亡くなったり、入院するような大けがをしたり、新たな背景がわかったりと、目まぐるしい展開があった今年でした。そして、来年には本格的な世界経済の変動も起こるみたいで、それらに対応するためにもっと自分の内なる小宇宙を整理して、何があっても対応できるように努めていきたいと思っています。

最近しみじみ思うのは、「精神学に出会ってよかったな」ということです。二千六年三月に、思い切って、大阪にある精神学協会の事務所を訪ねなければ、維持会員から正会員に変更して「精神学プログラム」を学ぶこともなかったでしょう。それで、私の人生の問題のすべてが解決したわけではないのですが、そこからがスタート地点になり、学びを積み重ねることで、自分の人生上に起こった過去の出来事を理解し、現在起こっていることもきちんと分析することができるようになりました。これらの学びがなければ、心穏やかに親たちを次の世界へと看送ることもできなかったでしょうし、この世を去るまでいつまでもつらかった過去の記憶にこだわっていたことでしょう。

最近は、「けっこう幸せ、いい人生だわ」と考えられるようになりました。

まあ、「幸せ」は主観的な感覚なので、また何か事が起こったら落ち込むこともあるのかもしれませんが、自分という人間が何のために生まれてきて、何を目指すのかということが分かったことで、生まれてきたことに無駄はなかったとわかり、存在することを肯定しやすくなっています。これらへ至るのは、精神の傾向(質)が問題なので、現実のチート能力はいりません。

要するに、特殊能力がなくても、存在するだけで周りの人を元気にできるような波動を出せる人間になれたらいいな、と思っています。

今の文明では、能力や才能が有り、それらをお金に変換できて、立身出世を目指すのが推奨される思考になるのですが、すべての人がその戦いに勝利できるわけでもなく、どうもその仕組み自体に矛盾があるなと思いながらも、他人の評価を受けながら社会の中であがき続けることになります。今の価値基準は、もう過去の文明のものなのです。そこに焦点を当てながら、自分自身を再構築していくことで、まったく違う未来と、よき結果が生まれてくるのかもしれません。

きたるべき来年に期待しつつ、残った今年を楽しみます。

日戸 乃子(ひと のこ)