神を超えよ!仏を超えよ!

第90回

シンロジカル経済学 その四
西洋文明の進化論

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月三十一日 配信

何田:この前テレビで見たニュースで、この時代になって、西洋医学も数多くの病院が癌や免疫疾患の治療やリハビリに、東洋医学の鍼や灸といった治療をカリキュラムに取り込んでいると伝えていました。つまり効果があれば、説明はできないのですが、取り入れて活用する時代になったみたいです。

:その効果の論理的説明は、精神学ですべてできます。今までの科学では、その論理的説明が出できるような学問的体系が存在しなかった、のですが……。ただ、 意識のエネルギーが身体の外にも影響を及ぼすのだ、ということを西洋文明が認めた時点で、西洋文明が今まで持っていた、経済をも含めたすべての文明的根拠が失われます。

何田:積先生、教えてください。西洋の資本主義とか、略奪することも生き残るためには許される、という間違った考えの大本は、ダーウィンの進化論が原因でしょうか?

:まあ、近代でいえばそうですね。多くの人に、解りやすくいうと、そうなると思います。弱肉強食が正しいとしてしまった考え方ですね。資本主義の論理も経済も科学も、弱肉強食が正しいとしてしまいました。 それは、ちっとも論理的でないのにです。でも、西洋文明はそれで支配と略奪を繰り返して、世界と地球のすべてを、自分の所有物のようにしています。何の権利も根拠もないのにね。それが西洋文明の根幹にあるものです。それで西洋文明の文明そのものが、現時点で行き詰まってきました。どこで行き詰まったかというと、経済です。これが、私の世界への歴史観です。ですから、現世界のチャイナリスク(中国リスク)というのは、中国共産党の頭の良い人が資本主義の弱点を研究したら、マネーを使って支配するメカニズムが理解できて、世界第二位の経済大国になったのです。

それはそれで上手くいっていたのに、そこでアメリカは気が付くのです。このままいけば、中国に全世界、地球の全体の支配権を奪われて、アメリカの覇権がなくなることに、アメリカのナショナリストの人達は気が付きました。このまま放っておくと、アメリカに中国系の大統領が生まれる……。しかし、この中国の台頭には別の側面もあって、アメリカの覇権の正体、ドル本位性の正体が世界の皆さんにばれてしまった、のです。皆さんにアメリカの民主主義の嘘がばれたことで、アメリカ文明も、それを模倣した中国文明も、衰退します。その理屈でいえば、民主主義は資本主義経済の延長上で発展するという論理は嘘でした、という結果に必ず終着します。これで、私にいわせれば、アメリカも中国も終わりました。文明とは、何でしょうか?  いまも時代は、文明の本質が問われているといってもいいのです。

何田:あるテレビ番組で、いまの中国のやり方は、①お金を融資する、②利息をとる、③返せなくなったら土地と資産を奪う、④抵抗すれば軍事的に介入して武力で奪い取る。このパターンを繰り返して支配していく、といっていました。
:現在、中国がやろうとしているのはそのパターンです。ヨーロッパの植民地拡大の黎明期において、ヨーロッパ列強国がやったことと同じことを行っています。中国にしたら、周回遅れの自分達が同じことをやって何がいけないの? ということでしょう。しかし、この宇宙の法則は、時間も空間も絶対的に正直で、地球歴史に関して嘘をついて、ねつ造しても、時空は間違った歴史を必ず修正します。それは個人、国家を問わず、本人も、その子孫までもが、やがて、正しい歴史に戻されます。「最終知識」には唯一の神は、この物質宇宙には百億年の時をかけても、はらわせるという絶対的意志がはたらいていると伝えていた、とあります。人の人生という時間には、宇宙の正義のルールが働いているので、嘘や略奪の暴力といった本当の正義に反する行為は、必ず天の罰を自らが引き寄せることになるのです。それは自分が死んだ後でも続きます。たましいは、自ら作った地獄に落ちて行きます。(※詳細については、「死んだらチャンネル」の過去データをお読みください)

何田:積先生、よく時代は繰り返す、といわれます。しかし、私は同じことを何度も繰り返してはいない、と考えています。文明も、国家も、民族も、会社も、人も、栄枯盛衰を繰り返しているように見えますが、実は過去と同じではないとおもいます。間違っているのでしょうか?

:そうですよ。繰り返しているように見えるけれど、時間や歴史はスパイラルなのです。同じ場所(時空)には戻りません。この宇宙のプログラムは間違った行為の原因を突き止め、バグ(コンピュータのプログラムにひそむ誤り)を自らで修正して、完成に向かいます。

人のたましいも、宇宙と同じ法則でできていて、人間の身体の中で、たましいは神性を完成するために、人間として生まれてきています。死んだ後、たましいの中にある神性の量が天に問われます。人として人生を真剣に生きぬこうとするなら、天の正しい知識を知り、死んだ後のたましいのことまでを知って、天の正義というものを論理的によくよく身近に考えて生きるべきなのです。