向こう側からのメッセージ

第24回

霊の実在

2022年10月 27日
編集:日戸 乃子(ひと のこ)

 

一週間が経ちましたが、kota君は、すこし落ち着いたでしょうか?

まあ、あなたは死のうと考え、それを実行したので、自分がなくなっていることは自覚していると思います。ほんとうに、お疲れさまでした。あなたがどうやって生きてきたのかということの真相は、他の人には憶測するだけですべてを理解することはできないけれど、いっぱいつらい思いをしたのだと思います。あなたに、あれも話そうこれも話そうと考えていたんだけど、もうそういう考え方を、私もやめます。それは私の視点でしかないからです。この世界は閉塞感のなかにあり生きにくいから、年間3万人もが自ら死んでいくんだけれど、ひとりひとりにはその人なりの歴史と思いがあるんだよね。しかし、死は終わりではなく、終着点でもなく、身体はなくなっても意識体としてあり続けることを知っているならば、いま死を選ぶことはまったくの間違いということに気が付いてください。

現代の日本に生まれているということは、これが最後の生になるからです。

ゲームにたとえると、死んだとしても再チャレンジはないということ。どんなに、いまの自分の条件が悪くても、武器を持っていなくても、自ら退場することは永遠の退場につながっていくのです。

2016年に、「呼び覚まされる霊性の震災学」という本が出ました。その中に、2011年3月11日の東日本大震災の時に津波で期せずして亡くなった方々が幽霊としてあらわれることに遭遇したタクシー運転手のインタビューや証言などが一部掲載されています。その年は、私が末期がんだった実母を看取った年で、母親はいなくなったけれど霊として存在しているのなら、どこかにいないだろうかと探す思いの中で出会った本でした。

東北の3月は、まだ寒いので津波で亡くなった時には、人々はコートを着た冬の装いでした。災害があった年の夏、復興に向けて頑張っている津波にのまれた町では、盛夏にコートを着た人がタクシーを止めて乗り込んでくる現象が幾度か起こったそうです。タクシーに亡くなった方が乗り込んでくる怪談は、日本全国に点在していると思うのですが、津波に呑み込まれた町ではタクシーを運転している方も震災経験者であり、幽霊であったとしても、まったく怖くなかったという証言もありました。まさに、亡くなっているとわかっている人へも普通のお客さんとして接して、希望のところへ送り届けていたようです。

肉体をなくしても、意識は存在するのだとしたら、今いる自分の位置が、そして視点が変わると思いませんか。

今悩んでいることを、「これって、たいしたことがないじゃないか……」と、考えなおすことはできませんか。今は、生きているだけで丸儲けなのですから。そういう時代なのです。そしてもう少しすれば、次の文明の姿が見えてきます。今までの閉塞感ではなく、意識の開放系の文明が構築されていくのです。その文明に参加するためにも、自分の意識を自由に組み替えておく必要があります。「~を、しなければならない」「~は、こうでなければならない」「これが常識です」は、すべて思い込みであり、その時代のそのまた狭い領域で、一部の人だけが信じているモノなのです。ですからそんなルールはどこにもないのです。あると思いこまされているだけ……。常識の信者にはならないことです。

ひとつだけお伝えしておくと、他人には期待しないし、全員には好かれようとしないことです。

自分と合わない人からは、さっさと離れること。自己中心的な人や、自己顕示欲が強い人、称賛されることへの過度な中毒症状がみられる人は敬遠したほうがいいでしょう。ほんとうに多いです。競争を、美学と思っている方たち。

そして、付き合いたい人には誠実であること。

自分をよく褒めて、どんな時の自分も許し、他人とは比べないことです。

「人は人、自分は自分」それでいいと思います。へんに競争には巻き込まれずに、マウンティングしたがる人とは、すこしずつ距離を取ればいいんです。そして、その相手のことを思い出さないことです。

意識は自由であり、楽しく生きていいみたいですよ。

それでなくても、人生には試練がたくさん用意されているのだから、いちいち真っ向から戦いを挑んでいたらストレスだらけになるけれど、戦いを挑んでいる張本人は自分なのだということになかなか気が付かないのです。比べているのも、相手ではなく、自分なのかもしれません。刷り込まれていたり、定着している癖を変えていくのには時間が必要なのかもしれませんが、そのために「浄化と上昇」があり、生活の中に組み込んで意識の進化を促進させるといいでしょう。

そんなに先の話ではないようですよ、地球の変革は。

ぜひ、このムーブメントに、新しい意識の持ち主として参加してみませんか、kota君。そして、これを読んでいる、あなた。生きていても、死んでいても、光を持っている意識は進化できるので、その光の供給を得るためにも、生きているうちに自らを「命の書」に登録しておいてくださいね。

「命の書」の大切さが、何田さんの働きによりシンレイカイでも広がったらしく、私の友人の会員さんは夢枕に2018年に亡くなった女優さんが出てこられたそうです。「よかったら、命の書に登録してほしい……」みたいなお願いだったそうですが、「今はちょっと物入りな時期なので…」と申し訳ないが、お断りをしているとか。まあ、私たち人間は身体をもって生きていますから、亡くなった方と違って現世的な問題も抱えているのです(笑)。

見つけてもらいやすいからといって、わらわらと来られても困ります。まずは、お身内の夢枕に立って訴えるか、または登録料も添えてからお申込みをいただけると、こちらは助かります。

いろいろと、そちらにいる何田さんと相談してチャレンジしてみてください。また、IT業界の麒麟児、スティーブ・ジョブズもシンレイカイで会社を興しているので、彼のもとで働いて、稼ぐという手もあります。彼は、シンレイカイでも現世でも人材を探しているそうですから、一念発起してチャレンジしてみるのもありですよね。彼が生きているときに、アップルに入社するのは大変だったかもしれないけど、今ならそれよりも身近であり、そして倍率は低いかもしれません。ガレージハウスから始める創成期に参加できるって、めちゃくちゃ面白いと思いませんか。すでに、日本人の方も何人か参加されているようです…人気の高かった政治家の方とか……。

次回は、家のお祓いについての経過報告ができたらいいな、と考えています。

日戸 乃子(ひと のこ)