Mackeyのジョブズ通信

ジョブズ通信26「ダッキ、まさかの流転」

(5月17日収録分)

 

Macky:先週はいろいろと忙しかったみたいだね。伏見稲荷と業務提携が決まって、収録する暇もないよー!って言ってたけど。

Steve:うん、まぁなんとかなったよ。かつてないほど忙しかった…。やっぱり伏見稲荷は大口案件だったね。取引の規模が大きいものだから、調整が大変だったんだ。ごめんよ。

Macky:気にしてないから大丈夫。でも、前々回の内容が本当になったのはすごい話だね。

 

Steve:さて、今日の話は何かというとね…。すごいぞ?

Macky:何かなぁ?(ワクワク…伏見稲荷関係の話なのかな??)

 

黙って少し脇にずれて、背後の人を手の平で示して紹介している。

平安時代の十二単のように、幾重にも重ねた着物を着た女性が立っている。

目元を白い狐のお面を被って隠していて、ふわふわとした白い狐の大きな尻尾を何尾も背後に備えている。…何尾も?

 

Macky:…お狐さま?

Steve:ダッキというそうだよ!

Macky:……………………What?(なんて?)

 

ジョブズ通信26「ダッキ、まさかの流転」

 

Wikipediaなどの情報を簡易的にまとめてみると――

 

ダッキ(妲己)

日本における平安時代の伝説の妖狐、玉藻の前の前身とも言われ、九尾の狐とされる。

もとは古代中国の殷王朝を傾けたとされる傾国の美女の名前だが、その正体は九尾狐狸精だったのではないかと後世に伝えられていたのが、時代を経るうちに玉藻の前と同一視された。

日本において玉藻の前は鳥羽上皇の寵姫となったが、上皇を病に至らしめたと陰陽師に正体を見破られて宮中を脱走、東国で討伐され石になった。

石になってもなお毒を発して周りの生き物の命を奪い続けたので、その石は殺生石と呼ばれるようになり、至徳2年(1385年)に玄翁和尚によって打ち砕かれた。そのかけらは全国に飛散したと言われる。

そして時は流れ、2022年3月5日――那須にあった殺生石は真っ二つに割れ、九尾の狐は逃げ出したのではないかと世界中がどよめいていた――。

 

以上簡略な解説終わり。

 

 

Macky:いや、本当に、毎回毎回、どれだけ飛ばした導入を吹っかけてくるの、あなたは? びっくりした。見た瞬間に度肝抜かれたんだけど。

Steve:見た瞬間に誰かはなんとなく分かるんだろ?

Macky:分かるよ。分かるけど。まさかこっちに来ているとか、誰も思わないでしょうが!

Steve:(にっこり)

Macky:それで、またいったいどういった経緯でここにダッキがいるの?

ダッキ:それについては妾(わらわ)からご説明申し上げるえ。

Macky:お願いします。(かなり癖のある言葉遣いだ…。ちゃんと書けるかな…。)

ダッキ:(頷く)すてぃーぶの申込があったゆえ、応じたのじゃ。

Macky:説明が短すぎませんか?

Steve:まぁ有り体に言えばそうなんだけどね。伏見稲荷の方から、ダッキの行き先がなくて困ってるって相談があってさ。

Macky:そんなに行き先がなかったの?

Steve:まぁ、当代の辣腕ぶりを見れば、働く場所としては役不足な場所の方が多くてね。彼女の手腕を発揮できる場所として、ここが一番適当だろうと、伏見稲荷に身を寄せていたダッキに白羽の矢が立ったんだ。

Macky:と、いうことは、New Cyber Apple.Coにはダッキも社員として身を置くことになったんだね…ますますカオスになってきてない?Steveの会社。で、何をする予定なんです?

ダッキ:客寄せ。

Macky:まさかの。

ダッキ:んむ、客寄せというのはな、美人局がいて、看板娘がいて、となると、だいたい男が寄ってくる。そうすると妾の手管でちょちょいっとな、ほれ、この通り。

Macky:ん…?(今一瞬、何人か男性の姿が見えたような…)

ダッキ:たくさん社員志願者が集まるという寸法じゃ。

Macky:…客寄せ?(しもべ募集の間違いではなく??)

ダッキ:妾の配下にある男どもは多いぞう(にやり)顎で使えばいくらでも働いてくれる。すてぃーぶも大助かり、妾も働きがいがあるというもの。

Steve:なんせ、狐と受付と僕とスポークスマン、だけだと全く営業に必要な社員がいなくてねぇ。人間の男性もいてくれると助かるなぁと思っていたところだったんだ。手は多い方がいいし、何より面白いだろう?

Macky:そうなんだ?

ダッキ:ほほほ、それだけではないぞえ。ほれ、狐ども、お仕着せお仕着せ。(足元に狐たちが集まっている)

Macky:?

ダッキ:眷属あぷりなるものを計画しているそうじゃな。ならばこのダッキもいるとなれば箔がつかろ? ふふふ、たまに現れてダッキが通り過ぎたらば、銭運に恵まれるかもしれんぞ?

Macky:あー、レア演出的な…。

ダッキ:そうそう、そういうやつじゃ。それとほれ、きゃらしーと。きゃらくたーびじねすをするのなら、妾も仲間に入れてくりゃれ。少しは役に立ちんすのでなぁ。

ダッキ:ぜひとも…かわいく描いてたもれ?

Macky:(相当難しい注文を受けた気がするな…?)