精神の進化 その四
変化が加速する時代
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十一月二十八日 配信
何田:積先生は以前に私に、精神学は経済学であり、高度なコミュニケーション術だ、といわれていました。
積:はい、精神学を学んだ人が次の日本の経済を背負う、松下(パナソニック)や本田のような企業を作って欲しいなと思っています。精神界の予定では、この日本から、次のグーグルとかアマゾンを超える産業が生まれてくるのです。
何田:積先生、人は会社もですが、あるテーマがあってそのゴールに向かってやり遂げるプロジェクトがあるのに、個人的な理由なので遅々として進まない状況、というのは何が原因なのでしょうか? つまり自分は解っているのにできない理由です。面倒くさいからでしょうか? 昔の時代に比べて、人の嫌がることを誰もしなくなった、からでしょうか?
積:そうではなく、今の時代みんなで一緒に行うことで楽しい、面白いプロジェクトがないからでしょう。お仕事も含めてね。今、グーグルやアマゾンで働いておられる人は、楽しく働いていると思っている人が多いのではないかと思います。業績は右肩上がりだからというだけではなく、自分の目的と企業の目的に一体感があるのでしょう。日本にそういった産業がないのです。そういう産業が生まれたらみんなが興味を示して、人が集まってくるから活性化してきます。次の時代の何かを創造しなければ、いけないとね。
何田:その発想は、若い人の方が良くって、歳を取ると出てきにくいとかありますか?
積:それは年齢ではなくて、ずっと考え続けているかどうか、です。
何田:積先生、この前、浄化と上昇をしていると、一般の霊感の強い人から精神界の伝達がダイレクトに伝わって、精神界と人が直接結ばれる人が一気に増えて行動が起こる、というようなことが伝わってきました。
積:もう起きると思います。そんな気がします。天のお役目を担った神や神々、光に引き上げられた皆さまが働いて動いておられるからです。
何田:積先生、次の質問です。『自分』というものは日々変わっているのでしょうか? よく私や自分は変わらずに信念を貫くとかいいますが、実際自分で解らないだけで日々、自分は昨日の自分ではない、のではないかと感じるのです。
積:自分というものは日々、適時、に変わっている、あるいは変化していると思います。精神界がいまほどダイナミックに動いている時代はなかったので、それを映す人間にも変化が生じるはずだからです。つまり、自分のデータが常に更新されている、またはデータが書き換えられていると思います。ただ、現在の日本は自分の問題と日本国の問題が乖離しています。戦前の日本は自分の問題と、国の問題がほぼ一緒でした。その結果、自分の変化もわかりにくくなっているともいえます。
何田:戦前は結婚して子供をたくさん産んで立派に育てることで、自分も国も豊かになる時代でした。今は結婚しても離婚するし、子供を生んでも経済的に苦しいし、育てて家を建てて、孫までできて、やっと人生の終わりが見えて、病気して、延命治療や介護で苦しんで、という・・・…。便利な世の中になったのに、自分がこの世に命を与えられているが生きていくことが辛い時代、と考えている人が圧倒的に多いです。命に感謝がない時代でもあるでしょうか?
積:現在の世の中は、幸せがない時代です。幸せが見つけにくいのです。普通にやって幸せな社会になれば良いのです。そのためには、楽しい仕事が必要なのです。こんなに人手不足なのに、現在の日本に楽しい仕事がないということが問題なのです。グーグルやアマゾンが幸せを目標としているかどうかは別にして、働いている人が世のためと実感して、楽しく働く産業を興さなければいけません。精神学を学んだ人がやがて次の産業を作り、担う人を育てることを私は期待しています。それらを作る前に自分の人生の問題でままならない人ばかりで、困ったものです。たとえば、和歌山の会員のNさんだって、目指しているものは次の世代のお役に立つ会社なのです。頑張ってほしいですね。聖別された食品の味の差を、皆さんがわかりはじめているので、このまま、続けていれば、もうすぐ売れる時代がきます。誰かが先頭に立って走る必要があります。そうすれば、皆さんが後から付いてくるのです。誰かが始めなければ何も始まらない、のです。
肝心なのは、完成力です。大切なのは『完成させるちから』です。動き出したら何とかなるのです。最後まで、完成するまで、やり続けることが肝心なのです。
何田:発想、企画、計画、実行、完成、修正ですね。
積:企画が通っても、成功しなければ意味がありません。
何田:はい。先生、それは熱意でやり続けることでしょうか?
積:成功するまでやり続けることが秘訣です。
何田:先生が先にいわれた、自分の問題で躓くということは、どうすればいいのでしょうか?
積:自分が躓いた問題が、その人の人生、たましいの問題(テーマ)なのです。それは上手に活用すれば、次の時代のビジネスモデルになり、次の社会を担う産業になるのです。人それぞれ違うのです。わかりますか?