第七十八回

たましいの目的 その五
宇宙の卒業

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年八月一日 配信

何田:「最終知識」という書が出た時点で、人間はみおや様を発見し、みおや様が人間の内に降りました。

:「最終知識」で、みおや様の知識はそれによって完成したのです。神知と人知 シンロジーラボ往復文書の、鷲尾さん通信に書いてあります。「最終知識」は、神と神々が求めたものであって人間が求めたものではない、と書いてあります。「最終知識」で、神と神々の物語は終わったのです。それが今度は、ひとりひとりの小宇宙の中で、実際に繰り返され再現される時代がきました、ということなのです。今度は物語の主軸が、神と神々から人間に移ったのです。それが、いかに重要かというと、このお話を聞いている何田さんと、もしくはこの文書で読んでいる読者のあなたは、この地球の知識の最先端にいるのです。

何田:私や私たちが、ですか?

:そうです。これは、地球上で最先端の知識ですよ。その最先端の知識を持ちながら、いつまで経っても皆さんは、ものにならないね。皆さん、宝の持ち腐れ、ですね。それが、今の現状の姿です。

何田:実は私も二十日くらい前から、上昇していると頭の中に言葉が降りてくるというか、上昇すると光の中で情報のコンタクトがあるのです。その中で、積先生に聞きなさい、という質問があります。それは、「この地、この地球は地獄なのでしょうか?」というものです。
皆さんが、この地球は美しいといっていますが、実はまだまだ闇の地球で、それはこの地球は地獄のお役目を持っていて、だから人はいくら頑張っても幸せになれない。上昇と浄化をしないと、高次元のコンタクトができないし、運勢も良くならないし、たましいと精神も進化しないのではないでしょうか? それはこの地球は闇の地球だから、この地球が地獄のお役目だからでしょうか? <獄>は、監獄で捕らわれて出られない、という意味であって、でも地獄というものは本来、本人が間違いに気付いて卒業するために用意されたものなのではないでしょうか?

:その解釈は、半分は正しいです。地獄をつくるために、地球が必要なのです。地獄をつくるために、人間も必要なのです。
何田:えっ! 地獄をつくるために私たちが存在するのですか?

:だって人間は、ひとりひとりが自分の小宇宙の中に居たままでいると、自分で地獄を無意識につくって、死んだら自分から自分の地獄に入っていくのです。自分でつくった地獄に自分から進んで入っていく現象が多発していると、私は皆さんに警告しています。それは、人間をやらないと、地獄のイメージがつくれないからです。

地獄というのはね、ひとりひとりの人間の小宇宙の外に存在しているのではありません。エネルギーの場としては、地獄の場は存在します。その地獄の場は、生きている人間の、人生の時間でつくられます。あなたの中で、あなたが地獄をつくって死んだら、地獄に行くのです。わかりますか? 地獄は、自分が生きている間に自分自身でつくって、死んだらその地獄に自分自身で落ちていくのです。だから人間は、すべては、それぞれのたましいの自業自得なのです。

何田:神や神々は、地獄に落ちられないのでしょうか? 地獄行きは人間だけですか?

:神や神々も間違って、出来の悪い人間の身体の中に閉ざされたら、その人間が死んだ時点で一緒に地獄に落ちます。

何田:ちなみに、神や神々のこの宇宙での最終目的は、この物質宇宙から卒業して、光の宇宙への進化でしょうか?

:進化というより、卒業です。神様は、神様のお役目なんてしたくないのです。

何田:それは、みおや様のことでしょうか?

:そうです。だってこの物質宇宙は、神の元たる存在のみおや様がつくったのです。その、みおや様は自分がつくったこの物質宇宙の罪の責任を取られたのです。これらの情報公開が公になったいまの時点で、私から質問があります。

それは、親が子の責任を取れますか? という質問です。取れないでしょう。親が、孫や子孫の責任を取れないでしょう。

何田:はい、取れません。子が親の責任なら取れます。あるいは、子孫がご先祖の責任なら取れます。

:そうです。良い返答をされました。わかりましたか? それこそが、「神を超えよ! 仏を超えよ!」のテーマの中で、一番大きなテーマです。なぜ、子が親にすがりつくの? 助けてくださいって! それが、いままでの宗教が伝えてきた情報の本質にあります。

あとから生まれてきたものの方が、責任は重たいのです。現在の教育システムの欠陥は、後から生まれてきたものの方が責任は重たいのですよ、という知識を伝えていないのです。

何田:今、生まれた赤ちゃんの方が責任は重たいのですね。

:そう。亡くなった親よりも、君たちの方が責任は重たいのです。ですから、せめて、君たちとしては最良の環境を、「今後生まれてくる、あなたたちに渡してあげるね」というのが、今の親世代の仕事ではありませんか? 
そして、みおや様はそれをなされたといってもいいのです。