第173回(Repeat)

二十世紀の予言最後の審判の始まり その二
神の物語からの卒業

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
初回 二千二十年六月三日 配信

何田:積先生、人類は、お釈迦様が悟りを得られてから、少しは進歩したのでしょうか?

:何が、ですか?

何田:精神的に、人類は進歩してきたのでしょうか?

:していません。

何田:進歩していないなら、逆に精神的な退化はあるのでしょうか?

:ああ、退化はしていると思いますよ。だって、いまの世界の声を代表するアメリカのリベラリストというのは、もともとは共産主義者です。彼らはなぜかユダヤ人が多くて、金融資本とつるんで、現在の世界のメディアを完全にコントロール化しているわけです。そのグローバリストがコントロールしていた世界の中に、中国共産党という変な鬼っ子が出てきて、そいつが反抗を始めたので、いまアメリカは中国を潰そうとしているのです。

あれは、同類の戦いなのです。出発点は一緒なのです。無神論者と拝金主義者。みんな同じなのです。口ではいくらきれい事をいったって、無神論者も、拝金主義者も、あの環境問題の人達もあれは、すべて同じ根っこなのです。

何田:環境問題の人達も同じですか?

:CO2が環境の問題でどうのといわれていますが、CO2よりも人間存在が地球環境を変えているのは間違いがないのです。その主張、理屈に騙されて一番お金をむしり取られているのは日本です。どこまでいい人過ぎるの? 日本は。

何田:疑うことが罪だと思い込まされているから、ではないでしょうか?

:それでよいのです。だって日本人はもともといい人なのだから。ただですね、世界と付き合おうとしたら、悪魔を学ばないといけません。悪魔を学ばないと世界と付き合えないのです。何田さん、精神学は悪魔と付き合う(向き合う)ための学問なのです。

何田:ああ、そうですか。対悪魔用の学問でもあるのですか、精神学は。

:精神学を学んで、悪魔と対峙することをマスターすれば、たとえば日本の外務省はもっとマシになるし、日本の政治家はもっとレベルが高くなります。世界の人々を現実的に支配する知識として、使っているほとんどの根拠は、悪魔学を根拠にしています。

何田:そうなのですか! だから世界は邪悪な精神が多いのですね。

:この世は魔界で、その魔界では、悪魔が神のように振舞えるのです。

何田:積先生、悪魔学とは何でしょうか? 自分の、私利私欲を現実化するためにいかに手を尽くすかという、ノウハウ(方法)ですか?

 :もっとわかりやすくいうと、目的のためには、いかなる手段を使ってもよい、という欲望達成のための学(がく)が悪魔学です。

何田:悪魔は、闇ですか?

:悪魔は闇というよりは、暗黒です。

何田:暗黒と闇は、違いますか? 「最終知識」には、記述が分けて書いてありますが。

:はい、違うと思います。

何田:闇がまっくらで……。

:違います。暗黒がまっくら、です。わかりやすくいうと、闇のエネルギーというのは究極の悪意ではありません。悪魔的な世界というのは究極の悪意なのです。だから何田さん、あなたの大好きな神様が究極の善意だとすると、悪魔は究極の悪意なのです。

何田:それが暗黒だということでしょうか? まとめると、暗黒が究極の悪意であり、闇は究極の悪意ではない。悪魔は究極の悪意であり、神様は究極の善意。ということは、悪魔は暗黒の世界にいる住人、ということですか。

:はい、そうなります。

何田:積先生は、積先生をつかさどる存在様から宇宙ができる場面を見せられた、と「最終知識」に書いてありますが、その記述に「はじめに無があって、それは闇であった。それから光がやってきて、闇は光から逃げ出した」(要約)と書いてあります。そこに記された光は、闇が成長して光になったものではないのですか?

:ん? 闇が成長して光になったという出発点に立つのが、宗教です。

何田:ああ、そうでしたか!

:やっとわかった?

何田:光は宇宙の外からやってきた、ということですか!?

 :私がいう光とは、宇宙の外からやってきました。それだからこそ、この宇宙の中で最強のもの(エネルギー)であるのです。

何田:その(究極の)光を求めたのは闇であった、と「最終知識」にはあります。

:そうです。この宇宙の(意志の)通奏低音は、「わたしはだれ?」「わたしはどこへいくのだ?」という疑問なのですから。(通奏低音:表面にはあらわれないが一貫してその物事に影響を及ぼし続けている要素。)

何田:ああこの宇宙の意志の本当に求めていた疑問、自分は何ものか? どこへ行けばいいのか? を問いかけていたら、宇宙の外から答え(光)がやってきた、ということですか!

:そうです。この宇宙が問うたから、宇宙の外から教えてあげるとして信号がきたわけです。そして物語がはじまりました。これが、私たちの宇宙の始まりです。だから、物語宇宙が、この宇宙の姿です。物語はいつか終わるでしょう。だから所詮は、神の物語なのです。神を語っている間は、あなたがたは神を超えられない、ということです。だから私は「神を超えよ、仏を超えよ」と、この言葉をお伝えしているのです。それこそが、この宇宙の進化なのです。