Mackeyの「命の書」通信

ジョブズ通信62「日本の明日とごはんな話3」

(1月31日収録)

 

Mr. A Ⅲ:今までの話を聞いた私の感想だとね、そもそも、あまりにも見ている世界が違うんです。政治家って、お金のことと、ポジションのことと、そういうバランス感覚を持ちながら根回しして生きていく世界です。一応我々にも大義があって、やりたいことがある人はいます。でも、そういう、精神的な今、起こっていることを考えたら、この方針では全く駄目だ、とアドバイスをしてくれる人は、政治家の先生方の間では一人も持っておられないのではないかと。

Mackey:でも、そんな話を信じて動く人は、どれだけいるでしょうか? ……意外といるのかもしれませんね。占い師とか懇意にしてる先生は多いという噂をどこかで聞いた気がします。

Mr. A Ⅲ:私はあんまりそういうことは相談しない方なんですが、知り合いの方はしょっちゅう行っているとか聞いたことがありますね。

Mackey:となると……政治家の先生方がそういう話を聞いて、どう自身の政策に落とし込むか、という話になるのかもしれませんが……。単純に政策としてやるとかそういう次元の話でもないんだろうなぁ、うーん。

Mr. A Ⅲ:今聞いたお話は、国家戦略レベルの話でもあるんですよ。国としてどういう方針をもってやっていくか、という全体的な方針を決められるのは、総理大臣と内閣府です。国会はその承認機関です。民意を代表して、それを承認します、ということをやっているわけです。つまり、私の認識で行けば、精神学の見方を国策としてどう練りこむか、という話になるわけです。

Mackey:単純に有機農法やります!とか、神社仏閣大事にします!という話でもないのが難しいところなんですよね。それはあまりにも表面的ですし。いえ、表面も大事なんですけど。昔聞いた話だと、二千十六年ぐらいに、日本の原則憲法は三つでいいという話が神さま方から出たかな。「国土を神のみからだとし」「民を神のみたからとし」……あとなんだっけ。「天皇を神のみこころとせよ」。たしかその三つです。

Mr. A Ⅲ:それは……なるほど。確かにそうですね。

Mackey:でもこれを堂々と掲げるわけにもいかないでしょう? 今はメディアや左翼の批判に真っ先にさらされるでしょうし。明治からの政府が間違って国家神道なんてものを作り上げてしまったことが原因といえそうですけど(他にもオウム真理教とかいろいろありましたが……。)。となるとイギリスのように暗黙の了解とする方がいいんでしょうかね。……だから、トップダウンっていうのはおそらく現状では無理なんです、これ。気が付いたら勝手に足元が変わっていた、でなければ、潰されるから、そういう風に今まで進行してきたんだと思います。そう考えると、これから起きるのは、まさに右と左に分かれていく、ということです。一部の人たちはこの価値観を受け入れてやってみて、うまくいく人、いかない人が出てきます。でも、うまくいかなくても、たぶん、まだマシな方になる。精神学ってそういう感じなんです。やると運が良くなるというより、少なくとも天には見放されなくなるので。

Mr. A Ⅲ:Mackeyさん。日本が見放されなくなるとしたら、精神学を皆がやった時、ということになるでしょうか。

Mackey:その時の日本は、きっと今の日本と中身がそっくり入れ替わっていると思います。少なくとも、今の日本を作っている人たちを、許さないという決定がある気がするんですよね……。精神学で言っているようなことを、本当に肌身で誰もが感じていたなら、ここまでひどいことにはなっていませんでした。必ず土地も神も途中で反対したはずだから。でも、詳しく言うとまた話が長くなりますけど、そうはできないようになっていたのが、この国の歴史でもあるので。A Ⅲさん……あのですね、すごく言いづらいんですけど、神さまって怖いんです。人間からすると非情です。極端に言えば、全体主義極まりないというか、終わり良ければ総て良しって考え方するんです。だから途中で何千、何万人が死のうが、苦しもうが、嘆こうが、喚こうが、目的を果たすためにはなんとしてでも推し進めるっていう意思をもって、数千年単位での計画ができていたりします。でも計画自体の中身をなんとか軽い内容にすることはできます。それが私たちの頑張り次第なんです。

Mr. A Ⅲ:(長いため息)。……すごいですね。でも、こういう内容を語れる方が若い方に出てきているというのは、この国もまだ希望があるということなんでしょうね。

Mackey:はい。もう、すごい才能を持った子供たちが次の世代には生まれてきています。彼らが生まれてくるということは、未来にはそれだけの価値がある、彼らが活躍できる場所がある、ということです。その未来を開くために、私たちの世代があります。今までは、会長や上の世代の皆さんが頑張ってくださいました。次は私たちが背負って、次代に繋げなければなりません。でもね、さっきも言いましたけれど、未来に希望がある証が、およそ三十年前、もっと精神的にはひどい時代だったころ、精神学協会もまだなかった時に、私が生まれて、これくらいなら話せるようになれるだけのポテンシャルはなんとか持てていて、今、次の世代に、より優れた才能を持った人間が生まれてきているということです。世の中はきっと良くできます。そうでなければ、次を担うような人材となる子供たちは生まれてこないと思うんですよね。