日本経済の未来 その二
日本語脳のコンピュータ
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十九年二月六日 配信
何田:積先生、AI(人工知能)は、AIを作っていくのでしょうか? プログラムですから、自分で自分を作って、進化発展させていく、という感じで・・・…。
積:いまの技術は、その方向で進んでいるので、今後のAIならできるようになるでしょう。ただ私は、AIの先をいくような考えを持った人間が、日本から生まれてくると考えています。精神学的にいえば、それは日本語脳から生まれてくると思います。
何田:AIやロボットを開発されている大学教授等の人は、手塚治虫さんの「鉄腕アトム」が原型になっているそうです。インタビューで小さいころ憧れた「鉄腕アトム」を実現させる、と先生方はいっておられました。もうすぐ人間のこころを理解するAIが誕生するのでしょう。これは、商売になるのでしょうか?
積:日本は世界のAI分野においては、一周遅れなので、商売は無理でしょう。AIに対しての投資金額は莫大で、日本の一企業では、もはや太刀打ちできなくなっています。
何田:日本独自のもので、世界に発信して認めてもらえるものは、これから何が出てくるのでしょうか?
積:最後は、コンテンツ(中身、内容、情報、提供物)です。そのコンテンツの最後は、神様です。はっきりいうと売れるコンテンツとは、最後は神というテーマのコンテンツです。いつも私がいっています。やがてコンピュータは神を理解するでしょう、ということです。そうなった時に、地球はコンピュータに支配されます。そのコンピュータはGAFA(ガーファ)が開発している英語圏白人型のコンピュータなのか? 私がいっている日本語脳のコンピュータなのか? それによって最終戦争が引き起こされる可能性があります。今のままだと、日本に勝ち目はありません。日本に勝ち目はありませんが、英語圏白人に対抗し超える頭を持っている人が、日本から出てきます。その象徴が、野球の大谷翔平さんだと私は考えています。大谷さん、彼はものすごく安い給料で仕事をしているでしょう。市場価値としては年間百億円以上の価値がある人が、年収数千万円で仕事をしています。彼はお金ではなくて、野球が好きだから野球のために仕事をしています。これは世界では、日本人以外の人や世界の人々には理解できない行動なのです。日本人なら普通に理解ができます。お金のためではないということです。
何田:なるほど。日本人以外の世界の人々は、精神性の満足度がわからないのでしょうか?
積:いや、そうではありません。世界の人は、精神性の満足度と収入・報酬はセットで考えています。世界に、名誉だけでよい、というのはないのです。世界は、名誉もお金も欲しいのです。世界はこういうのです。名誉だけ求めてお金を求めないというのはバカじゃないの? って。それは世界の普通なのです。しかし大谷さんはアメリカ人から、すごいやつだ、と認められています。成績も収入もわかったうえで、アメリカ人から賞賛を受けています。アメリカ人の中でも、お金のない人には価値がないという、いまの風潮に反感を持っている人なら、とても共感できるのです。アメリカでも、「精神性の高さが、価値が高い」という時代が到来しつつあります。
何田:積先生への質問をメモってきました。その質問テーマは、①支配と被支配について、②損得勘定・効率不効率・ご利益信仰について、です。この②に関しては、現代人の生き方の方向へむくもとにあるのは、自分にとって損か得か? 効率か非効率か? 人生の利益が精神性と結びついていない現状なので・・・…。
積:世間の人と大体同じようなことを、あなたも考えていたわけですね。
何田:では、どうすればいいのでしょうか? 普通の人は大谷さんみたいになれないと思います。
積:そりゃなれないでしょう。だって現代人は、大谷さんに比べてこころが貧しくなってしまった、のですから。
何田:現在の人々は、こころが貧しくなった? のでしょうか?
積:お金が欲しい、お金が欲しいと、子供の頃からそう教育されてきたでしょう? それは人間としたら最も不幸なことです。
何田:積先生、それは死んだ後も、ものすごく影響されるでしょうか?
積:影響されますよ。それがこの「死んだらチャンネル」を作った最大の理由です。お金のために生きてきた人は皆、地獄へ行きます。
何田:「日月神示」には、一番怖いのは時間の神だと書いてあって、時間は全員、平等に一日二十四時間割り与えられています。そして必ず最後の時が決まっていて、必ず「最後の審判」がやってくると、どの神様からの予言書にも書いてあります。皆それぞれ割り当てられた時間をどのように使うかは自由です。限られた時間の中で何をチョイスし、どの順番で優先に物事を行うか? 人生を過ごすか?しかし、必ず最後に天の神様の審判がくるのです。それまでに神様と生まれる前に約束してきた内容ができたかどうか? 最後の審判でその成果が問われる、と。でも人生では、食べて暮らしていくのにお金を稼ぎ、家族を養うために働いて、自分の時間を使って、最後の審判を迎えることになります。神様になんと説明したらいいのでしょう? 人生は生きるためにお金を得るために時間を使ったので、生まれてくる前の約束を果たせなかったことを報告して、たましいは無事に終わるのでしょうか? それとも、約束を果たして神様に誉められて、たましいは喜びの中で、この宇宙を卒業することができるのでしょうか? 自分が死んだ後どうなりたいのか? 生きている間になにを、どこを目指して生きて行くべきなのか? を、自分に問い、天の神様に問い、真実の答えを私は知りたいのです。今までの「死んだらチャンネル」の中で、積先生の答えはその天(神様)への問い合わせが重要である、とわかりました。それが本当の祈りである、と気がつきました。
積:何田さん、お金は必要なのです。お金で時間は買えるのです。自由になるために必要なお金というものがあります。それを稼がなければいけません。なにか、勘違いしているのじゃないですか? お金は必要なのです、生きるためには。自由になるためには。何かをするためには。知識を得るためには。でもお金を集めることが人生の目的ではないでしょう。金持ちはお金を増やすことにしか興味を持たなくなります。結局、金持ちはお金のために生きて、みんな地獄へ行くことになるのです。
何田:一般の人はどうでしょうか? お金持ちではなく、一般の人々は食べるため一生懸命働いて、ちょっとでも楽になりたいと考えます。それではいけないのでしょうか? その人生の中で人は何を行ってきたか? ということでしょうか。
積:そう。よく考えてごらんなさい。民主主義の世の中で、人はなぜこんなに貧しくなっていくのですか? 民主主義ということは、たとえば労働時間を法律で規制して、最低賃金を法律で規制するなどしていけば、文明的に人間はどんどん暇になるはずなのです。しかし、暇にならずにどんどん貧しくなってきているのはなぜですか? 民主主義なのですよ。その民主主義という言葉に、皆さんが騙されているのです。民主主義は、概念的に良いものです。でも私が言ったように労働時間を減らして所得を増やしましょう! ということが、なぜ実現しないのですか?
何田:誰かが、皆さんの利益を持っていくからでしょうか?
積:誰かが持っていくというのもありますが・・・…。重要なポイントは、私たちにはそこまでの権利が与えられているにもかかわらず、今生きている人達はその権利を行使していないのです。それはなぜですか? なぜその権利を人々は行使しないのですか?