シンロジカル経済学 その三
いまは石油本位制
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十月二十四日 配信
積:現在の世界は歴史的、一段階にすぎないのです。世界のお金は、中央銀行制度というのがあり、それによって世界の支配権は中央銀行制度を握った人達が握りました。それは、西欧近代が生みだしたモデルの、一段階にすぎないのです。その正体が、中国のお陰で世界にばれたのです。これから世界は、もっと大きな革命のようなことが起こるでしょう。それがもしかすると、日本の神様が仕組まれた、最後の一厘の本質なのかもしれません。そう考えると、日本の神様は偉いですね。
何田:江戸時代のお米本位制と、世界の・・・本位制は。
積:江戸のお米本位制と、世界の石油本位制は同じです。金(きん)本位制は違います。金は生物エネルギーでないからです。そう考えると、経済というものが何なのか? という本質が見えてきます。経済は、人間活動を支えるためエネルギーの問題がカギになると考えればいいのです。金は生物エネルギーじゃないから、通貨には使えますが、金そのものはエネルギーとしては働きません。お米や石油は生物由来だから、エネルギーになって働くのです。人間は生物です。石油はプランクトンが変性した生物の成れの果てでしょう。お米も生物でしょう。人間も、人間活動全般も、経済も、要するに生物のエネルギー活動の現れなのです。
資源は重要だけれど、資源を何ものかに換えるエネルギーが必要なのです。変換作業が必要なのです。それがいまのところ 、生物由来のものなのです。これが私たちの生きている時空におけるこの宇宙のルールなのです。確かに太陽光発電とかの自然エネルギーが生まれていますが、歴史を見れば、生物由来のエネルギーが発展することによって、人類は発展してきたのです。そう考えると、現在の経済学は間違っていると思いませんか?
何田:ずっと、石油本位制でいくのでしょうか?
積:石油本位制の次のモデルは、まだ誰も発見していません。次のモデルを日本が作るチャンスが目の前にある、と考えてみてください。精神学を学んでいれば、それがシンロジカル・メソッドなのだと、気付くでしょう。少なくともこういう考え方を多くの日本人がすれば、西洋文明から脱却できるでしょう。現在の石油資本主義は、江戸時代のお米資本主義と同じだったのだと、気が付くだけでも、経済の発想が変わります。
何田:金への投資とか株式投資とかではなく、生物由来のエネルギーを資本に持ってきて、生物由来に投資することによって、世界は発展するということでしょうか? お金を投資する先も変わってきます。
積:そうです。結論から先にいえば、お金を投資する先は「人間」です。これからの時代は、お金はひとりひとりの人間に投資されます。だって、人間しかお金は生み出せないからです。
何田:だから、一人企業でも、大手企業でもトップセールスマンとかはひとりの人間が信頼されて、仕事を任されるということですね。
積:そうです。人間の頭の中からしか、次の時代の価値は生み出されないのです。
何田:ああ、なるほど。解りました。この価値を生み出す部分はAI(人工知能)では出来ないところですね。
積:いまのところ、AIには出来ません。まだしばらくは、創造力は身に付かない。AIの想像力では人間の欲望は理解できないからです。
何田:AIが一気に発展した理由に、ディープラーニング(深層学習)というのがあって、これで飛躍的にAIが自分で学習して賢くなるのですが、それでも人間の欲望は解りませんでしょうか?
積:傾向は理解するでしょう。しかし、新しいものがあって、人間がそれに飛びつくか飛びつかないかを、AIは予言できるかどうかは過去のデータ範疇だったらすぐに答えを出すでしょう。でも、自動車のない時代に自動車を思い付くでしょうか? それはAIには無理でしょう。ディープラーニングのお話が出てきたのでいいますが、そのAIの分野に日本および日本人はエントリーするのが遅すぎました。コンピュータ言語が英語で書かれている時点で、日本語を用いる日本語脳の日本人にAIで世界のトップに立つのは無理でしょう。
英語脳のマーケットにエントリーするなんて、バカなことを考えないことです。そこは、日本人の主戦場ではないのです。次の時代のAIは、日本語で考えるはずだと私は考えています。日本語は神界語なので、日本語で思考する日本語脳から発想をはじめないと、次の時代の創造発展は出来ないのです。次の人類の時代はどうなるのか? これを真剣に考える中からしか、次のモデルの答えは出てこないのです。最大の答えは、現在の物理学、量子力学等より、最先端を教えている精神学にあって、「物性は、精神的エネルギーを反映する」という精神学の到達点にあります。これが現実化して、皆さんが誰でも実感される時代になったのです。
何田:物性は、精神的エネルギーを反映する。精神的エネルギーで物性が変わるなんて、超能力みたいですね。
積:そうですよ。私がいっている、超能力者の世界になるのです。精神的エネルギーが物性を変える現実の変化をすくなくとも会員の皆さんは実感しています。それはこの時代になって、本物の超能力が科学の領域に入ってきたのです。つまり精神学をきちんと学べば、誰もが超能力者になれるのです。
何田:すごくワクワクするお話です。SFの世界の現実です。
積:それが、私がいうところの人類のニュータイプの到来です。ニュータイプの人間は、現在みたいに超能力は隠し持つのではなくて、それを発揮できるような世界になって、経済も変わってくるのです。精神学を学んだ誰もが超能力を身につけて、世の変革と経済活動に貢献する時代が到来しているともいえます。この世界の人類は、日本人からニュータイプの人間に変わります。