精神の進化 その五
自分の問題で躓く
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年十二月五日 配信
何田:積先生は先に自分が躓いた問題が、その人のたましいの問題(テーマ)なので、次のビジネスモデルもその中にある、といわれました。それはその人の天から与えられたテーマですね。
積:そうです。そのテーマは、人それぞれ違います。
何田:それでは、テーマが人それぞれ違うということはそのゴールも違う。では、人によってゴールの形も違うということは、幸せの形も人それぞれ違うということでしょうか?
積:ぜんぜん違うと思います。家族がいると幸せだという人もいれば、自分に家族はいらないという人もいます。最後までひとりでいいよ、という幸せもあるでしょう。だって価値観を共有する家族なんて滅多にいないのですから。
何田:そうですね。今や家族で同じことを共有して、分かり合えることは難しいです。高度成長期から、個人主義を推奨して発展してきました。しかし、その個人テーマが自分はこうだからこのテーマが自分の人生、たましいのテーマだと自分で決めることができればいいのですが。
積:自分の人生の目的と、たましいのテーマが早く発見できればいいのですが、実際はそうではありません。しかも、自分自身で選んだ人生のテーマが、実は生まれる前から天から与えられたテーマと違うことがほとんどです。
何田:その自分の天のテーマや、お役目がわかるようになるには、どうすればいいのでしょうか?
積:そこがわかるようになるために、人生は失敗するように作られているのです。ああ、こんなはずではなかった! とあとで後悔して気付くのです。
何田:大分のシンロジカル・カウンセリングに行けば、自分のたましいのテーマはわかるようになりますか?
積:そうです。シンロジカル・カウンセリングを始めたおかげで、皆さん自分のお役目に目覚めて働き始めています。
何田:シンロジカル・カウンセリング、シンロジカル・ボディー・メソッド(SBM)、神霊士、マツリヌシ、死んだら・チャンネル、アーストラスト、天の働き口が次々とできあがっています。
何田:積先生、次の質問です。積先生のところに、「人が天のお役目を果たさないから、神様方が怒っておられる」という情報が伝わっているというのは本当でしょうか?
積:私のところにではなく、大分の鷲尾さんのところにくる神様方のメッセージでしょう。ただし、現実的には、神様方の前に、私が怒っています。
何田:皆さんが、働いていないからでしょうか?
積:違います。そうではなくて、要するに、人間世界からは神様世界に対する凄い妨害エネルギーが出ています。それに対して私が怒っているので、合わせて神様方も怒っておられるのです。その情報が鷲尾さんの所にきて、たとえば、シンロジーマガジンの神知と人知(シンンロジーラボ往復文書)に載ります。
何田:積先生は昔、若い頃はとても怖かったと、何人もの人から聞いていますが・・・…。
積:昔、若い頃は、瞬間湯沸かし器といわれていて、怒っていましたね。それで怒らなくなって初めて、神様に呼ばれて神様業界に引っ張り出されたのです。それもまた仕組みでしょう。
何田:お歳を召して、人間丸くなられましたのでしょうか? または忍耐強くなられたのでしょうか?
積:歳を取って、忍耐強くはなりました。けれど、神様事をはじめて、怒っていると失敗すると気付いたのです。つまりね、怒って神様事をやると悪魔の思う壺にはまるのです。悪魔関連の映画(エクソシストなど)を観てわかるでしょう。悪魔は相手を怒らせるのです。そうすれば悪魔の勝ちなのです。
何田:よく悪魔に対峙した時は、冷静に冷静にと伝えられています。
積:怒りは悪魔に、たましいを売る最大の近道なのです。
何田:それはでも世の中、皆さん、怒りで満ちています。 積先生、世の中で怒りというものは必要でしょうか?
積:怒りは必要です。これは間違っているよね、という怒り。でも、怒りに任せて、物を壊したり、暴力をふるったり、暴言を吐いてはいけません。 怒りにも二タイプあって、いわれのない自分本位の怒り、これはダメです。自分が悪魔界行きです。もう一つ、私の場合は単に不条理や不正義に対して怒っているのです。これは天の正義に反しているよね、という場合で怒りを持ってきちんと正義のために戦うためには、怒りも必要なのです。きちんと戦うには、理性が怒りを制御できなければいけません。理性が、その怒りを制御するのです。それは私の人生の中で、訓練されたのだと思います。
何田:積先生、怒りとは何でしょうか? 仕事でも怒りを含んで叱られる・・・…。怒る必要があるのか? とも思います。むしろ喧嘩になって話し合いにもならない・・・…。そんな気がして、怒りって、この世の中に必要なのだろうか? といつも考えています。
積:何田さんの体験した、そんなパワハラの内容を私に聞かれてもわかりません。私が怒っていたのは天の正義に対する周りの行いに対し怒っていたのであって、パワハラで怒ったことはないのでね。しかし、わからないといっても、仕事の中で怒られるのは、自分の役割がわかっているのにやっていない、とかあるでしょう。それって変なお話しですが、能力が無いことをやれと、いわれているわけではないでしょう。できる能力があるから、仕事をやれといわれて、それでもやらない場合は誰が考えても怒られるでしょう。なぜやらないの? って。もっといえば、仕事に対してね、私情が入る人がいます。自分の好き嫌いで仕事をする人、これが一番ダメです。仕事は仕事です。好き嫌いは関係ありません。自分の好き嫌いや都合で仕事をしてはいけません。
何田:プロジェクトやチームの役割の一人として・・・…。
積:そう、百点を目指して百二十点に取ればすごいことですが、最低でも七十点(及第点)くらいは取らないといけないでしょう。五十点しか取れなければ、それはみんなに対する裏切りになってしまう。あれのせいでできませんでした、これのせいでできませんでした。仕事をする時間より、言い訳をする時間の方が長い人はたまにいます。そういう人を仲間に入れてしまった責任はチームのリーダーや責任者にあります。そんな人を今怒るべきか、後で怒るべきか。一番のタイミングで怒る、叱る、注意することはプロジェクトを成功させるためには重要なポイントになります。
何田:ああ、なるほどよく解りました。