たましいの目的 その七
精神性は物質を変化させる
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十八年八月二十二日 配信
何田:映画のスター・ウォーズでは、宇宙を舞台にして光と闇の精神性の戦いがフォースという念力のような力を、自分の精神性で物質や人に影響力を及ぼし、操り、光が勝つか、闇が勝つかの物語(スペースオペラ)です。とても面白い映画なのですが、それは映画の中のお話で、精神学を学ぶとスター・ウォーズのようなフォースの力を持つことができ、自分の夢を実現できる力を得る、ということでしょうか?
積:現在、皆さんは間違って解釈しています。正しくは、精神は物質に影響を及ぼします。精神性は物質を変化させるのです。聖別の製品(聖別水、聖別塩、聖別オイル等)を使えばわかるでしょう。聖別の製品には、光が宿り、製品という物質が光の意志を持って、光の働きを始めます。 念力も、普通にあります。皆さんが、信じていないだけです。人間も自分は、かわいくなりたいと思えば、イメージ通りにかわいい人になります。自分は、綺麗な美しい人になりたいと、イメージすれば綺麗で美しい人になります。まだまだ、多くの人が、 精神が細胞や物質に影響を与えることを知らないのです。精神学は、精神と物質の関係を論理的に説明し、誰でも人間の意識と身体には法則性があることを学べる学問です。実際に念力で物も人間も、動くでしょう。
何田:はい。念力(サイコキネシス)やテレパシー(精神感応、超感覚的知覚)も、実際に日常的に存在します。ただ、スター・ウォーズの闇の力もそうですが、多くの場合は、楽な方向に向かってしまいます。なぜ皆さん、楽な方向に行くのでしょうか?
積:楽な方向ではなく、欲の方向でしょう。人間は皆さん、力を持てば、現実を自分の思い通りにしたいし、それが実現すればするほど自分中心の内容になって、闇の人間になっていきます。そして、死んだら地獄の闇の住人になります。天や、本当の神様の存在しない自分中心の勝手な思い込みで生きてきた人の精神は、生きている間に自分が死んだ後に行く、地獄の時空をつくります。そして死んだら、二度と出ることができなくなります。聖なる者というのはね、宗教ではなくて、聖なる力を使える人になるためには、それらは簡単な道ではない、ということが想像できるでしょう。聖なる力は、そんな簡単な道ではないのです。簡単に得られては、ダメなのです。
何田:そうです。人は皆さん、聖なる力は簡単ではない、ということを知っていると思います。
積:人は、聖なる力は存在すると知っています。そして人は、聖なる力には簡単には到達できないということも知っています。それは闇の力も同じなのです。闇の力だって、一生懸命努力しないと力を持つことはできません。強くなりたいと、思っただけで強くはなれないでしょう、訓練しないと。思ったり、願ったりしただけでは力を持つことはできないのです。闇の力も光の力も同じで、得るには訓練が必要なのです。光の力も闇の力も同じといいましたが、違いがひとつあるとすると、それは動機です。
それは、少なくとも自分のためではないという動機です。
聖なる者というのは、「神様、神様、なぜこの世の中には、こんなに、苦しんでいる人達が、心も身体も病んでいる人達が、あるいはお金のない人達が多いのでしょうか?」と子供の頃に思った人達が、神様に問い掛けて「神様というのがいらっしゃって、それを正したいと思うなら、どうぞ私をお使いください」と思った子供達が、聖なる力を求めます。「神様、私にどうぞお金をください、力をください、もてるようにしてください」と願ったら、闇の人になります。
何田:わかりました。では、この世の中、困っている人がいなくなるようによい世界になりますようにと、祈ることはどうでしょうか? よい世の中になりますようにと、祈ることで世の中はよくなりますでしょうか?
積:少しは効果があります。ただ今まで「祈りなさい、祈りなさい、神様に献金しなさい」と宗教はいってきましたが、それで問題は解決しませんでした。祈って献金する人は、これで私は地獄に行かなくてすみますよねと、取引してきました。それでは、よくなるわけはないのです。
何田:動機として、世の中や他の人のために祈ることは、よいことであります。しかし、自分が地獄に行かないようと考えて行動するようになると、死んだら自分が地獄に行くことになる。この理(ことわり)を知らないといけない、ということが非常に重要なのですね。