波動の法則 その五
宇宙はパズル?
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
初回 二千二十年十月二十八日 配信
積:この宇宙には光の素粒子と闇の素粒子の二種類が存在することを、イコンシールとイコンデバイスは示しています。光を目指すものと、過去の闇を目指すものともいえます。
何田:素粒子は極小の点粒子のように一般的に説明されますが、素粒子が波の性質を持っているため、超ヒモ理論(超弦理論:ちょうげんりろん)では、極小の波で表現されています。ですから素粒子というのは、波動を持っているエネルギーの小さいものでしょうか?
積:私達の元の物質っていうのは、素粒子です。素粒子は、どこから生まれたのかといえば、精神学で説明すると、ある種の意識エネルギーの領域が物質化する過程で素粒子が生まれた、といえます。なぜなら、質量を持っているからです。E=mc2(イーイコールエムシーの二乗)アインシュタインのエネルギーの法則では、エネルギーは質量と時間が生まれることを表しているから、物語宇宙なのです。物質が無ければ物語は進行しないのです。時間もないなら物語は進行しません。
何田:意識は、E=エネルギーということですね、なるほど、方程式でちゃんと説明されています。
積:それが人間にも投影されているから 存在目的は、みんな同じなのです。植物の木も同じです。この宇宙に存在するすべてのものの目的は、何でも、存在するものはすべて同じ目的を持って生まれてきています。私達は、物質界という場において、何かを学んで、それを意識化して、交通整理をするために存在しています。簡単にいうと、こうです。エントロピー増大の法則というのがあるでしょう。熱的死に宇宙は向かっているという事実です。それと対極に、意識化することによって、すべてが交通整理されて、データ化していくというのがあります。こちらが光の働き、光の方向性です。逆に、熱エネルギー的な平衡状態に向かっていくということが、闇の働き、闇の方向性です。
何田:なるほど! すると・・・…私はこう考えていました。パソコンという機器を例にいえば、この宇宙を創られた存在様はこの宇宙のソフト的な部分に間違いやバグがあって、それを交通整理して、ソフトを完成するために、ソフトが綺麗に完成したら論理的になって、カルマとか因果が消滅するのではないかと・・・…。
積:ふふふ、しょせん君の出身は仏教だね。
何田:あら、そういう(仏教的)考えになっていますか?
積:君は、この宇宙にカルマがあるっていうのかい?
何田:いえ、以前に積先生のお話しになった、宇宙はパズルが合っていない状態だから存在している、といわれたのを考えていました。この宇宙は無秩序状態から、整列されて(交通整理)、秩序状態に変化している過程なのですか? パズルが完成すれば物質宇宙の存在はなくなるから、宇宙は消滅するということでしょうか。
積:まあ、そうなると思いますよ。
何田:すると大分のシンンロジカル・カウンセリングの鷲尾さんがおっしゃっていたように、この宇宙は自己修復、自己改善するプログラムが存在し、間違っていたら直して、行動して間違ったら直す、というのを繰り返して、進化して完成を目指しているのが宇宙だといわれていました。
積:鷲尾さん的にいえばそうです。私的にいえば、この宇宙のすごいところはプログラムなんてない、という考えです。つまりプログラムが0(ゼロ)であり、それを作るところから始まっています。たぶん宇宙は、始まった状態は何もない状態で、一番最初は何も考えていない、のだと考えています。考えるためにはどうするか? いろんなことをやっている過程で生物ができて、人間の頭ができて、その頭でわけのわからないことをいっぱい考えて、ここまできました、という段階が現在の状況です。
何田:それがこの宇宙・・・ですか。「最終知識」に積先生をつかさどる存在様は、はじまりの前と終わりの後をつなぐ存在と記されていて、この宇宙の始まりの前からプログラムされていたのではないのでしょうか?
積:それを人間にあてはめればいいのです。たとえば、人間の私が生まれる前に、なにかを知っていますか?
赤ちゃんというのはお母さんのお腹の中で、受精して生まれるまでに、生物の進化のプロセスをすべて体験して生まれてくるけれど、それらは意識化されてないでしょう。それを意識化できるようになったのは、現在の私達のレベルになったから意識化できるようになったのです。百年前の人にとっては、たとえば天理教の伝えで、昔われわれの元は魚だった、今も天理教の神話でいえば、泥の海で生まれたと伝えています。まだ科学が人類の発祥の証拠を明確に掴んでいなかった時代です。それは神話でしょう。でもその神話と私達のDNAは、ニアリーイコール(ほぼ正確である)です。そういう過程を経て、意識というものは全体を理解する方向に動いて、その中には間違いなく神というものに対する認識も入っています。
神というものに対する認識は精神学でもう終わったので、次のステージの人間のたましいがこれから生まれてきます。(「最終知識」後に生まれています) それは一神教の神よりレベルの高い神格のものが入ります。