二十世紀の予言最後の審判の始まり その六
善と悪 光と闇
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
初回 二千二十年七月一日 配信
何田:次の質問は、「最終知識」にも「光文書」にも出てくるテーマです。光と闇と、善と悪の関係についてです。 よく一般にいわれるのは、良い人生を送るためには「感謝しなさい。感謝して生きるべき」といわれます。これは本当にそうでしょうか? 感謝して働く、感謝して生きていく、ありがたく働かせてもらう、または善行を施して生きる、まわりの笑顔のために感謝して生きる、などなどいわれています。先生、わかりますでしょうか?
積:わかりません。
何田:なんでも、ありがたいと思って感謝して生きるとか、周囲の笑顔のためにその要望を叶えるとか、社会のいうことを聞いて素直に生きることが、本当に幸せに繋がるのでしょうか。家族や周囲のためにいくら頑張っても、その人の闇の欲望を満たすことになれば、それを手伝っている人間は悪魔の手先になるのではないでしょうか? 結局、光を目指している素直で謙虚な行動は、間違った認識と思い込みで方向を誤り、闇を増幅し、闇の地球、闇の社会を作っていることになると思います。善意というのは、何ですか? 悪意とは、何ですか? 何も行動をしなければそれは悪にならないですか? これは全部、闇を誤魔化していると思うのです。どうすればいいでしょうか? お教えてください。お願いいたします。
積:まず、善と悪という立場に私は立ちませんと、最初からお伝えしています。私は正しいか、正しくないか、です。じつは善と悪という言葉は宗教用語なのです。
何田:善と悪は宗教用語なのですか? 善と悪、光と闇は同意語ではないでしょうか?
積:ぜんぜん違います。要は、正しいか、正しくないかが、一番大切なのです。
何田:正しいのが、光ですか?
積:はい、そうです。でも、地球には正しくない光というものも存在します。
何田:えっ、正しくない光が存在するのですか? よく考えてしまうのです。中学生くらいに習う数学で、集合と非集合の関係です。A集合があったらそれ以外は非A集合であって、A=光と考えると、非A=光でないもの、となります。ここで皆さん、自分は光を目指しているから、闇を毛嫌いされます。あなた闇ですねと聞けば、すごく否定されるか、落ち込まれて闇の自分を認めない。他方で人の闇を毛嫌いする。ということは、自分は光の人と思っているのです。では、あなたは光ですね、と聞けば、しかし自分が全部光であるという自信がないため、はっきりと自分が光ですとは答えられない人が多いです。はっきりと自分は、光の人ですと答えられる人は、光の人です。
では、自分を光の人と答えられない人はじつは、闇の人なのです。A集合:非A集合の関係でいうと、そうなります。ところが自分を、闇の人と認めないし、他人の闇を毛嫌いする人が、自分が光の人の自信なく、光の働きもしていないという、グレーな集合の境界線上に存在する現象です。光を目指して光は好きでも、謙虚なのか? 自分は光百%でないから自信を持って行動できず、でも他人の闇を嫌う。自分が闇を持っているのに、あたかも、自分が光百%の完全体であるように、自分の闇に向き合おうとせずに闇を嫌います。
つまり人は、光と闇の解釈を自分の都合よくなるように調整しているのではないでしょうか?
その行動をしている原因が、人間の心なのでしょうか? (最終知識に記載されています)
積:わかりました。何田さん、あなたの質問と、あなたの体調(強烈な腰痛)と、今日持ってきたテーマと、闇のネットワークのお金儲けが全部、同じテーマなのです。これを学ぶために、また君は高い授業料を払ったわけです。ははは、面白すぎるね。
何田:はあ、同じテーマですか? お金も、腰痛も、生きる意欲をなくすのも、そして目指す方向を見失って、一番大切な本当に目指すべき道を問い直すのも、同じテーマによるものですか?
積:全部、同じテーマです。それを克服するために、宗教の時代があったのです。イエス様を殺した者はあなたなのだ、ということが、今の人間の根本のテーマです。イエス様を殺した者が住んでいるたましいを、間違いなく私達は与えられて、人間として今ここに生きています。そこで精神学が初期の目的を達成するならば、次の世代、精神学の次の世代の地球で生まれる人間は、イエス様を殺した神の子であるという神話を持たない、たましいを持った子供達が生まれてきます。
何田:それはどっちがいいのですか? その神話を持つ人と、その神話を持たない人では。
積:それは、イエス様を殺した神の子であるという神話なら、持たない子供達の方がよいでしょう。原罪を背負っていないのですから。(原罪:旧約聖書におけるアダムとイブの神の楽園追放となった罪。原罪の本質とは、神に等しき善悪の知識を得る知恵の木の実を口にした事で、何が善か悪かを自分で決めるという、自らを神とする事、すなわち神への反逆と解釈される。)
その未来の地球の子供達のために私達は働いているのです。いまの自分たちの子供のためじゃないのです。この地球の未来が約束された光の国であるために、私達はいま、働いているのです。人類の人間精神が作りだしてきた闇のエネルギーのお掃除をやっているのです。
何田:あっ! 軽くなるということは、そういうことですか?
積:そういうことです。
何田:では積先生、その未来の光の国の子供達は、原罪ということがわからないのではありませんか?
積:その子達にはわかりませんし、わからなくていいのです。その子達はあなた達のような苦しみは味あわなくていいのです。でも今の社会が続いたら、今の社会の延長上で生まれて来る子供達は私達よりもっと苦しい環境の中で生きなければいけなくなるでしょう。だから今の社会というか、この人間世界を抜本的に変えなければいけないタイミングにきているわけです。この時代、人間世界を一番破壊的にしているものは、お金(マネー)なのですから。