二十世紀の予言 その九
政治の腐敗
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
初回 二千二十年五月二十日 配信
積:アメリカの捜査当局は、日本の自民党の誰が中国共産党からいくらもらっているか、というデータを全部持っていると思われます。
何田:えー、すごいですね。
積:それがこの国の田中角栄さんの時からずっと続いている、ある意味の宿命なのです。だから今の政治家では、日本国は救えないのです。自民党だから大丈夫なんていうことも、もはやありません。
何田:それも、ウォーギルトインフォメーションの結果なのですか。
積:パナソニックもトヨタも危ないよ、といっている最大の理由は、はっきりいうと労働組合なのです。労働組合は、特権階級でしょう。公務員でも自治労とかあるでしょう。現在、立憲とか国民とか、旧社会党の筋を引いている国会議員ってあれは全部、労働組合の下です。
何田:はい、そうです。
積:戦後の労働組合と、霞ヶ関のある種の官僚のふたつが、今のこの国の利権構造の中心にいるわけです。それで、その人達が作ってきた昭和の経済が死にかけているのです。日本をアメリカの属州にしたわけだから、国体が死ぬのです。それらの組織は、新しいことをやってこなかったのです。以前に私がいいましたが、結局は全部を獲られたのです。韓国に獲られ、中国に獲られ、日本のオリジナルが多少残っているのは、たとえばトヨタとパナソニックが生き残ろうとしている電気自動車の部門です。
それにしたってパナソニックがテスラを過大評価してテスラと組むことによって、自動車用の電池の最大のメーカーになろうとしたのが、今はもう裏目に出ています。電気自動車という誘惑に駆られると、中国が真っ先にその分野は国家的プロジェクトで動かしていたから、中国と組まざる得なくなります。で、今中国と組んだらどうなるの? というお話です。
何田:なるほど。大きくなりたいという願望とは反対に、お金と技術を取られて破綻するのですね。
積:東芝がアメリカに騙されてウェスチングハウスを買って、会社そのものが潰れてしまいました。東芝の内部留保が一兆円くらいあったのが、あっという間に全部、消滅したのです。東芝がウェスチングハウスを吸収合併する時に何千億円かお金を払っており、さらに吸収合併した途端にウェスチングハウスの累積赤字が七千億円とかあったために、東芝の内部留保を全部消し飛ばしたのです、瞬間に。しかも、その責任は、誰も取っていません。
何田:その時の経営者の責任ですね。
積:その時の経営者と経済産業省の責任です。
何田:株主はもっといえばよかったと思います。
積:株主といえば、日本国内に席を持つ株主は、もう少数勢力になっています。半分以上は外国資本の会社に変わっています。日本の大手企業というのはサムソンみたいなものなのです。
何田:ニュースでソフトバンクの赤字が取り上げられていましたが外資というか・・・…。
積:ソフトバンクといえば孫正義さんですが、ルーツは韓国の人で、今のソフトバンクのビジネスモデルは中国と手を組まないと成功しないものなのです。
何田:そうですか。では、中国のファーウェイはアメリカに許されたのですか?
これからあっという間にくる5Gの世界でヨーロッパ圏は中国のファーウェイなしでは5Gは成り立たないというところまで進出しています。いくら中国ファーウェイがアメリカと戦ってもヨーロッパが中国ファーウェイに依存して、中国になびこうとしていますが・・・ややこしいです。
積:ヨーロッパが、5Gで中国になびこうとしていますが、アメリカは、5Gの時代を早急に終わらそうとしているのです。だからファーウェイ外しでは、ファーウェイの部品がなければ成り立たない分野はファーウェイでもいいかな、程度になってきて、すぐに次の世代です。次の世代では、中国の会社はもう参入させない、と決めているのです。
何田:もうすぐ主流になる5Gの次の世代のお話ですか? もうすでに次の世代のお話が進行していますか! なんとびっくりです。
積:アメリカはもう考えています。武漢の新型コロナウィルスはアメリカに多大な犠牲者を出していますが、アメリカ合衆国商務長官はこれでアメリカに工場が戻ってくるといっています。
積:中国でアイフォンを作っている会社。
何田:鴻海(ほんはい)ですか?
積:その鴻海の工場が武漢から五百km位しか離れていない所に主力の工場があるのです。わずか五百kmなのでその主力工場が封鎖させれば、もうアイフォンは作れません。武漢の新型コロナウィルスの、世界への影響は皆さんが考えている以上にとても大きいのです。
何田:あの積先生、少し前に流行したウィルス感染症のサーズ(SARS)、マーズ(MERS)が短期間で収束したのは、ワクチンか、特効薬ができたからですか?
積:いいえ、あれは自然収束です。ただサーズ(SARS)でも八ヵ月くらいかかりました。ワクチンがあろうとなかろうと。だから、前例から推し量って、武漢の新型コロナウィルスも八ヵ月以上はかかりますから、東京オリンピックの開催は無理でしょう。(二千二十年二月九日(日)収録時点)
何田:武漢新型コロナウィルスは、本当に自然発生なのでしょうか? 人為的に作られた、または広められたものではないですか。
積:自然発生か? 人為的か? それはそのうちわかってくるでしょう。また、バイオテロであっても噂でわかってくるでしょう。しかし、あの人間の死に方は異常です。道に転がって、急に人が亡くなっていくのは、ね。普通だったら苦しくて、どこかに辿り着こうとするなり、部屋で亡くなったりするのが普通ですが、道にバタンと倒れてそのまま亡くなっていくなんて、何かおかしくないですか?
何田:とすると、もっと何か、これまでと違うのでしょうか?
積:だから、急激に死ぬのです。普通だったら、あのような急激な死に方というものはありえません。