神を超えよ!仏を超えよ!

第116回

未来の可能性 その三
自分の中の闇

◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十九年五月一日 配信

何田:積先生、先生は自分の外に向って戦うなと、戦うのは自分の内側にある闇と戦い、自分の闇を殺せ、といわれました。自分の外に向かって争ってきたから、戦争が絶えず、地球は沢山の犠牲者の血を流すことになったといわれました。それが宗教の間違いだったと・・・…。その言葉はすごいですね。だれでも、あなたは自分の闇を殺せていますか? と問われたら・・・…。

:ほとんどの人は自分の中の闇を殺せていません。ほとんどの人は、自分の闇を殺すということは、自分を殺すことだと勘違いするので、殺せていません。だから、審判を求めなさい、といっています。同じことだからです。私は、最後の審判を求めますと、天に求めることと、どうか私の中の闇を殺してください、ということは同じことなのです。

何田:積先生、自分が自分の闇に勝ちたいと思ったら、それは理性がカギでしょうか?  理性で闇と戦うというか、何がカギになるでしょうか?

:自分が自分の闇に勝ちたいと思ったら、そこまでは理性でできますよ。ただし、理性をきちんと働かせるためには、知識が重要です。基(もと)の知識が正しくなければダメなのです。

何田:基の知識、それは情報でしょうか?

:はい、そうです。

何田:積先生はいつもいわれています。出発点を正しくしておかないと狂ってくると。たましいのこと、神様のこと、歴史のこと、ですね。なるほど・・・…。

:だから、自分がどこに行きたいのか? という問いが、皆さんの中の出発点にあるでしょう。でも、今日本で生きているほとんどの人は、自分がどこにいきたいかというと、生きているうちにお金が欲しい、アメリカの人とか中国の人の様に、全く同じ答えなのです。生きている間にお金が欲しいという答えなのです。
何田:ええ。なるほどそうですか。

:そう思いませんか。なぜ、お金がほしいのかといったら、お金があれば何でも買えるから。確かに買えます、時間も買えるし、自由も買えるし。ところで、買って何をするのですか?  あなたは何になりたいの?  そう聞かれた時に、今生きている人は答えられないのです。私は、神になりたいのですと、正直にいえる人はいません。

何田:神様っていうのは、何かが解っていないのです。

:別な答えでもいいのです。二度と人間に生まれたくないので、自由が欲しいです。というのであれば、それはそれで正しいのかもしれません。でも、お金で二度と人間に生まれない権利を買うことはできません。ルールが別だから。ただ、お金で二度と人間に生まれない知識を学ぶことはできます。

何田:ああ、そういうことでしたか。正しい知識や情報は、時間もお金もかかります。お金があれば、時間も買えるし、正しい知識を集めることもできます、なるほどです。望めば、買えますから。本当ですね、積先生。いくらお金があっても、たとえば退職金がいっぱいあっても、趣味がない人は死ぬまでの残りの人生の時間をどう生きるか?  趣味がなくてお金を持っていても、お金を正しい方向に使わなければ、今度は人生という時間も間違った使い方をすることになり、人生を終えることになります。

ところで、積先生、いやらしい聞き方をお許しください。人は死んだ後、その人のたましいは、後悔をするのでしょうか? またそれを自覚してしまい、間違った、くやしいなんて、どこかで後悔して苦しむ時はおとずれるのでしょうか?

 :どうでしょうね。たましいが光を宿していれば後悔をするでしょうね。

何田:後悔をするべきだ、なんて思って質問しているのでなく、ただ一生懸命、生まれる前から準備してきて、やっと自分の番が回ってきて、この世に生まれ出たのに、準備や予定していた内容とは違う人生をおくって死んだ人のたましいはどう思うのでしょうか?  小さい時から、なぜかずっと考えてしまうのです。転生していれば、何か求めている、目的があるのであって・・・…。

:たぶん、そういう死んだ人がこれから生きている人にいっぱい取り憑くのです。行くところがありませんから。中途半端なのです。最初から地獄に行く人は、地獄に行くからそれでよい(問題なし)のです。そうではなくて、どこにも行くことができない死んだ人、もしくは位置づけることができない死んだ人は、人間界に留まるのです。その結果、生きている人の小宇宙の中に死んだ人が棲みつくのです。これからそういう症例がいっぱいでてきます。

何田:積先生は以前、多重霊のお話の時、人の身体はお社で審判の容器だから、神も悪魔も霊も人の身体に入れる、それはご本人が逆に歴史を追体験することができるといっていました。それはとてもすごいことであって、真実の歴史を知ることになる、といっていました。それによって人は気付き、覚醒することができると……。

:人の身体に入ったそれが、神様世界だとするならば、人間の小宇宙は神である、ということを追体験している、のです。ただ、神というものはちっともいいものではなくて、いかに罪深くて、苦しくて、長い時間をかけて成長してきているのか、ということが解ります。

何田:生きている人の小宇宙に悪魔や霊が棲みつくようになると、本人が自覚しないと解決の方法は、糸口は見つからないのでしょうか?  それか、本人の自覚なしに無意識に、たましいの光の部分が精神学協会の解決の出口へ導かれるようになるのでしょうか?

:両方だと思います。

何田:ああ、この宇宙は本当に理屈どおりにできていますね。なるほど・・・…。ご本人が苦しくて、「最終知識」の知識で気付き、悔い改めるようになれば、一緒にいる悪魔も霊も気付き、悔い改めることができる、ということでしょうか?

:はい、たぶんね。

何田:人は、よっぽど苦しまないと悩まないと、精神は成長しない、または神知を求めない、本当の神と神知にめぐり合うことができないのでしょうか?  でも、もうそこまで出口はきていますでしょうか?  人が「最終知識」を求める段階、神様が神社を結び直して新しい結界を張り直しておられると積先生がいわれていた時期に合わせて・・・…。

:そこまできているのだと思いますよ。日本国土の新しい神社結界はまだ完成していませんが、もうそこまできています。
新しい日本のために、平成から、令和に変わるこの時に合わせて。精神界も、この日本と連動しています。