闇の処理 その三
科学も、魔術も、闇のやり方
◇お話し:積哲夫 ◇聞き手:何田匡史
二千十九年一月十六日 配信
積:あなたが神様なのです。あなたが神様の代わりに働くためにこの世に生まれてきたのです。ここを理解しないで、宗教の間違った教えを何も考えずに信じ込んでしまうから、出口のない不幸に入り込むのです。しかし、あなたが神様だからといっても、あなたが頂上神であるとしても、何でも思い通りになると思ったら、それも大きな間違いです。神様だからって何でも思い通りになるような世界ではありません。日本でいえば八百万の神様がおられて、その中にヒエラルキーがあるのです。それでもきちんと働けば上のヒエラルキーの神格が天から与えられて、もっと問題を解決する能力が高くなってきます。
何田:積先生、なぜ自分はこんなに苦しまなければならないのか! どうすれば自分はもっと楽になれるのか? その方法は? と皆さん考えて人生を暮らしています。それはつまり人生は、常に日々大なり小なり問題を抱えて、それに対する問題解決の能力が高いのか低くいのかによって、人生は楽になるか苦しくなるかに分かれるということでしょうか? 解決する能力が高くなれば、今までやれていなかったことが実行できるようになる、ということでしょうか?
積:はい、そうです。
何田:能力を上げることと、「浄化と上昇」はセットである、ということですね。皆さんが人生をおくる中で一番手に入れたい能力です。それは、たとえば対人関係のコミュニケーション力アップや、引き寄せの法則でいえば不幸がどんどんくることがなくなって、反対に幸福がどんどんやってくることになるのでしょうか?
積:そうです。自分の問題解決能力が上がるということは、不幸だと思っていたことを幸福に変える(変換)ことになります。そうすると、その人の周りにいる人にも良いことが起こります。その人の空間が幸せの空間になります。きちんとそれができるようなったらその人は、光の媒介者として周りの人に光を投げかけている、ということです。そうなるために人間世界に生まれていると考えればつじつまが合います。あなたがひとつの問題を解決したならば、この地球が担わされている問題のひとつが解決したのだから、次の世代はもっと負荷が軽くなると考えることができるはずです。現在この地球上に約七十億の人間がいるとすると、約七十億個のテーマがあって、約七十億個の不幸があるわけです。
あなたがそのひとつを解決するならば、次の世代の人にとっての不幸はひとつ減った、六十九億九千九百九十九万九千九百九十九個の負荷になるのです。そうすれば未来は不幸のない、良い世界がくるのではありませんか。ところが、いまの時代は人間がつくり出した不幸のエネルギーを処理するノウハウを知りはじめた段階なので、未来は暗く見えています。
何田:なるほど、その通りです。では積先生、精神学を学ぶうえで一番ポイントになることは何でしょうか? 精神学の光の理論といいますか、ちゃんと精神学を理屈で理解していないから実学として効果が出ないということでしょうか? 理屈で理解することによって覚醒するのでしょうか?
積:ポイントは、精神学は科学より、科学的なことを正しく知ることなのです。現在は科学の時代なのです。ただし、科学は魔術の子なのです。現行の科学を使うかぎり、人間は幸福にはなれないのです。ただ、科学が否定した神を、科学が再発見した先の文明は別です。
何田:魔術を使うかぎり人間は幸福になれない! 魔術は闇のやり方ですから。
積:このままの物質文明だと、弱肉強食がもっときつくなります。そこに現行の科学の限界があります。
何田:闇の一番根底にある悪い原因は、弱肉強食のルールでしょうか? 強いものが何でも手に入れることができるというルール・・・…。
積:弱肉強食は西洋の一神教のルールと同じで、この地球は西洋の唯一の神のものであり、その神から許されたなら、その代理人は何をしてもよいというのが、西洋の一神教の主張です。ということは殺してもいいし、盗んでもいいし、何をしてもよい、ということです。
何田:悪いのは弱いから悪いのだ、ということですか。
積:そう、自分が強いのは神によって認められているからだ、というのが西洋の一神教です。その考え方の鬼っ子として現在の神なき中国共産党は、自分達が思い通りにやって何が悪いのか? と行動しています。本当は、あなたがそんなに大きな権力を行使することによって富を得て、あなた自身はそれで幸せになれるのですか? って、誰かが聞かなければいけないのです。でも、その問いに聴く耳を持たないのがこの現在の世界社会です。それはアメリカも中国も同じです。日本人はまだそこまで落ちていなくて、日本ではいくら金持ちになっても、起きて半畳、寝て一畳という意識が、どこかに残っています。その価値観から、普通の日本人は逃れられないのです。それは日本人のたましいの神性が、アメリカや中国の人の神性よりもワンランク上だという証拠なのです。
何田:日本人は外国の人とは信仰として向かう場所が違うのですね。起きて半畳、寝て一畳を旨として人生を生きるということは…。 本当は、別に楽をするために生まれてきているわけでも、得をするために生まれてきているわけでもないわけですよね。
積:そうなのです。要するに、「私たちは生きて働くことによって、神様を喜ばしているということによって、私も嬉しいのです」という精神文化の中で、日本人は生きているのです。働くためには、世のため、人のために働いているという前に、「神様のために私は働いているのです」といった方が、気持ちがいいのではありませんか。ただ、それがわかるのはごくごく少数なのですが…。