モノ・家たちの波動
2022年11月 3日
編集:日戸 乃子(ひと のこ)
2016年に母親が末期がんで亡くなり、その前から重度の認知症だった父親は、以後は施設で生活することになりました。戦争の物のない時代を体験していた母親は、同世代とたがわずに、いらなくなっても物を捨てられない人でした。ですから実家には、生活用品がたくさんあり、それらの始末・片付けを、最終期の母親から頼まれたのは妹でした。
2022年になり、あれから7年が経過しましたが、実家にはまだたくさんの生活用品が残っています。2トン車を手配して3回ばかり捨てましたが、2トン車といっても乗せられる量はそんなに多くありません。見透かされたように「全部処理(捨てる)するなら、50万円ぐらいはかかりますね」と、業者の人からは言われたりもしました。
どうやって、無人になった実家を片付ければいいのかというのは、日本全国でいま問題になっている事柄だと思います。
今回、妹から、年末までに2トン車を2回ほど用意してほしいといわれました。
4トン分のごみを捨てたいということですが、そう聞いていってみた実家は妹の健闘の後は見られるものの、各部屋ともまだいらないものであふれています。まずは、捨てるものと残すもの、地区でごみとして出せるものと処理場までもっていって有料で処分するものの仕分けが先なのですが、作業はそこまでにもいたっていません。妹も、自分の仕事の合間に行っているので、はかどらないようです。私は、もともと片付けが苦手なうえに、左手が現在は痺れていて動きがままならないのです。妹と協議した結果、応援をお願いすることにしました。
そこで、仕分けの応援に来てくれるメンバーに、「今はこんな状況です!」ということを知らせるために、実家の内部写真を何枚か、line経由で画像を送りました。すると、仕分けに行くまでに実家のお祓いをしておいてほしいという返事が返ってきたのです。一応、頼りないですが、私も「S・B・Mインストラクター」であり、「マツリヌシ」の有資格者なので、何かのエネルギー阻害が生じているのだなと察して、連絡を入れました。亡くなった母のエネルギーというのではなく、亡くなった母親が看護師として働いていた時に長年にわたって持ち帰ったエネルギーが、いまだに実家内に滞留しているようなのです。
過去に、マツリヌシになりたての頃に、自宅のお祓いをしたことがあります。
ご近所の氏神様にご挨拶してから、半紙で円錐形の入れ物を作り、その中に聖塩をいれて、土地の四隅に配置して、言霊とともに反時計回りに土地を回っていくのですが、5回まわるところの3回目で、吐き気と体調不良を感じて、3回で終わらしたことを思いだしました。お祓いに使用する聖塩は、希釈できない積司(せきつかさ)がベストですが、我が家に在庫は半袋ほどしかありません。また、退院してから間もない私の体力ではムリそう……私もそんな負荷を背負うのはいやです(笑)。
やれやれ……どうしようと思ったのですが、その時に頭に浮かんだのが、解禁されたアプリで利用できるイコンシールの特大(1枚1100円)。家の写真を撮って、その画像にアプリのイコンシールを貼り付けるだけで効果があるということです。そこで、まずはすぐに写真が撮れる自宅を携帯で撮影しました。その画像をパソコンに取り込んで、「イコンシールのダーク」と「イコンシールのライト」のシールを貼り付けました。貼り付け前と、貼り付け後をエネルギーがわかる、応援メンバーに送って確認してもらったところ、「波動が変わっている。かなり軽くなっているよ」という言葉。私が見ても、差があることがはっきり見て取れたので、翌日に私の実家と、同じく空き家になっている夫の実家の2軒を撮影して、それらの家の画像にアプリ上でイコンシールのダークとライトを、それぞれに貼り付けたのです。
向かって左↑が、イコンの貼り付け前。 ↑右が、貼り付け後です。
それも送付して、確認してもらったのですが、明らかには写真から出る波動が変わっているということなので、無事にお祓いが出来ていることがわかりました。私としては、「マツリヌシとして、ぐるぐると回るのやらなくて、よかった!」と単純にほっとしたのですが、考えてみたら、空き家になっている実家にマイナスのエネルギーが滞留している場合、その影響を妹も私も受けないはずはありません。そこに住んでいなくても、意識としては道ができているので、影響は受けているのです。
現在、日本では空き家率が年々上昇してきています。もちろん賃貸用の物件が空き家の場合もありますが、我が家のように高齢の両親が他界して住まなくなった結果、古家が残っているケースも多いのです。売るにも売れずに、そのままにしているケースの場合、人が住まなくなった家に別のエネルギーがはびこり始めることも考えられます。
アプリで貼り付けたイコンシールの有効期限は約1カ月ですが、考慮してみましたが、マイナスの影響を受けないためにも継続してお祓いをすることは必要で「これは必要経費かな」と、今では考えています。
日戸 乃子(ひと のこ)