何田匡史がつなげるシンダラ情報

第17回

新しい文明への扉

2022年9月 1日
編集:日戸 乃子(ひと のこ)

 

本日から、9月になりました。8月最終日だった昨日、瀬戸内海の島、「豊島」へ行ってきました。

ちょうど、3年に一度開催される『瀬戸内国際芸術祭』の夏期が行われていることもあり、かなりの観光客が瀬戸内海の島々を移動しています。朝9時7分発の船に乗ろうと思い、出港の30分以上前に港に着くようにしましたが、すでに列ができていました。豊島までは、34人乗りの高速艇が運航していますが人数制限があり、内心ドキドキだったのですが人数を見てなのでしょう、臨時便が8時50分に出港しました。それに乗ることができて、予定していたよりも一足早く、豊島に着いたのです。豊島は、映画『二十四の瞳』などで有名な小豆島のすぐ隣にある、一回りこぶりな島です。私も、訪れるのは初めてで、港近くで電動自転車を借りて、島内を移動することにしました。

豊島は、産廃の不法投棄として、全国ニュースになった島でもあります。産廃の撤去は、長い期間をかけて2019年に完全に終わり、土壌の洗浄なども行われました。その不法投棄をされた産廃場所からほど近いところに、ネットで話題になっている、プロダクションの秘密基地型保養所があるそうです。2020年には所属俳優が自殺と報道されましたが、すこし不可解な死を遂げました。

私が、暗黒面の情報を知ったのは1カ月前です。いろいろなうわさがありますが、それを自分の目で確かめてみようと電動自転車で現地まで行ってみました。瀬戸内国際芸術祭の目玉のひとつである豊島美術館とは全く逆方向の地区なので、島独特の細い道にも、ほとんど車も人も通りません。ここだといわれている保養所も、目立たない場所で建物へと続くゲートがきっちりと締まり、近づくと監視カメラが作動した音がしたので、そのまま通り過ぎて坂道を下り、海辺まで出て休憩しました。

ネット上の情報では、日本のエプスタインなどと評されているのですが、本当はどうなのでしょうか?誰か、まったく関係のないお金持ちの別荘の可能性もあります(笑)。

しかし、目視した建物や敷地は、そこだけ温度が低いと感じられる印象でした。まあ、せっかく来たのですから真相はわからなくても、秘積水と聖別塩を近くに撒いて、せっかくなので帰り道にあった高台にある地域の八幡神社にお参りし、そのついでに階(きざはし)を借りて、イコンシールを貼った水晶を手にもって浄化と上昇を行いました。このやり方は、石神師が神社での、土地の祓いに使っていた方法です。人間はメディアというか中継ぎなので、その能力の高さはあまり問われないのではないのかと勝手に考えて、思い切って石神師のやり方を真似てみました。

その後、電動自転車に乗って、島の反対側にある豊島美術館を目指したのですが、やや急こう配の坂道を登ったり降りたりしていると気分が悪くなり、思案した結果、港の方へ引き返しました。おなかの調子が悪くなり、しばらく港の空調が効いた休憩所で休憩をして、ふと気が付くと、豊島美術館まで島バスが出ています。作戦変更で、電動自転車はあきらめて、バスに乗って豊島美術館に行くことにしました。

ところで、こちらの豊島美術館。web予約のみ、クレジット(電子決済)のみでしか、チケットを買うことができません。ネットにつながった携帯と、クレジットカード決済ができないと、入館できない美術館なのです。ある年齢以上には、縁遠い美術館ともいえます。私も、港のインフォメーション窓口にいる暇そうにしていた20代のお兄さんの前に陣取って、「このボタンの次にこれを押すのよね」「クレジットカードじゃなくて、dポイントでも払えるって書いてあるんだけど、ポイントたまっているからそれで払いたいのよ。どうしたらいい?」などと、勝手に彼をナビデーターに任命し無事にチケットを買って、島バスに乗り込み美術館へたどり着きました。

豊島美術館は美術館という名称ですが、実際はドーム型の不思議な空間があるだけです。音の反響の仕方が変わっていて、コンクリートの床からじんわりと水がわいてきて、それが生き物のように傾斜を滑り落ちて、下の水たまりへ流れ落ちます。そのさまが、水でできた透明な蛇が走っているような姿にも見えるのです。ひんやりとしたコンクリートの床の上に横になって耳をすませば、蜩の声が反響して聞こえてきます。

十数人。ひとりひとりが思い思いに、座ったり寝転んだりして、同じ空間を共有するという体験型の美術館とも言えます。でもね、冷たいコンクリートの上に寝転がっていると、またおなかの調子が…。そうそうに外に出て、暑い日盛りの坂道を歩いて、島バス停を目指します。足の調子も悪くって、太もも部分にこむら返りが起こりそうな予感がしてきます。部分瞬冷できるスプレーを持ってきておけばよかった…。と後悔しきり。

精神学協会には登山同好会(?)があるのですが、山登りの時には数人で一緒に登っても、基本は自分の足で登って自分の足で降りるしかありません。誰かに背負って降りてもらうわけにはいかないので、自分の身体のケアは万全にしておかなければならないのです。瞬間冷却できるスプレーは、脚力が弱くこむら返りの起こりやすい私には必需品でした。今回は、一人での移動でしたが、運動不足の自分の身体を甘く見ていたようです。どうにか島バスに乗り、港から高速艇に乗り、そして帰路につきました。

なぜか、8月中に豊島へ行きたかったのです。翌日の今日は、私が住んでいる地域は、稲妻と落雷をともなった激しい豪雨です。これを、なにかの徴(しるし)とみるのは私だけでしょうか。

日本がよくなること、すみやかに次の新しい文明に移行できることを、私は祈っています。

日戸 乃子(ひと のこ)