Mackeyの「命の書」通信

Vol.96

「AIは人間の成長を阻害するか?」

2023年11月24日

Mackey

(11月22日収録)

Mackey:こんにちは。ジョブズ通信を始めます。

Steve:…………すごかったね。今日のアート修正。ファンタスティックだった。

Mackey:つ、疲れました…………。というか、見ていたんだね?

Steve:あの時点からどう絵を修正していくのかなと思っていたけど、本当に見事に修正していったね!

Mackey:ああ、うん。どうやったらうまく労力を節約しながら修正できるかなって、考えながら修正していったからね。

結局、赤ペンで大まかな形をとって、水色で細かく下書きして、黒やグレーで清書→色塗り、って感じでなんとかなったかな。

Steve:最初に白く塗りつぶしていたのはなぜだい?

Mackey:グラフィックソフトの領域認識をうまく使って、効率よく色を塗るために、あえて後ろを真っ白にしたの。似たような色の集まりをソフトが一つの領域と捉えるから。背景は透明化する予定だったから、色を塗ったところが透明になって抜けないように予防するって意味もあったかな。

Steve:デジタルイラストならではの考え方なんだね。

Mackey:レイヤー(層。線だけが描かれたり、色だけが塗られた透明なシートを何枚も重ねるようなイメージ)という概念が使えるから、出来た方法だね。でも結局、アナログのイラストを修正するときも、一旦白く塗りつぶしたり、紙を貼ったりするんじゃないかな……。見た目が綺麗じゃないから、どうなるかわからないけどね。

 
 

Mackey:前回のAIの話をもう一度読み返していてね、AIは時間をかけられない人や、大量生産しなきゃいけない、面倒くさがりな人、絵がそこまで上手じゃない人の救世主だなぁとは思ったんだけど、知的生産活動を喜びとする人とはちょっと相性が悪いかもしれないと思ったな。

Steve:そうか、君たちアーティストは、作る時間が自分のライフワークの大切な過程になっているんだな。

Mackey:そうだね。他の人がどうかは分からないけど、一つの作品を作るために、何日かかけて構想を練って、取材して、やり方を決めて……そんな時間や工程のひとつひとつの中で、きっと、ある作業は好きだけど、この作業は好きじゃない、そういう作業がひとつやふたつはあって。でも、好きな作業をしたいから作品を作るし、完成したものに達成感を覚える。山を登るようなもので、その途中にある景色も楽しいものなんだよ。だけど、AIで全部それをやってもらうと、途中の苦労も何もないんだ。それって、きっとたましいの視点から見たら、つまんないよね。

Steve:なるほど。そういう視点で見ると、AIは人間の成長を阻害するかい?

Mackey:ロボットレベルのAIに事務とか単純作業を任せて、人間は難しいことやもっと重要な仕事をやりたい、って考える人もいるから、使い方や見方によるとしか。人間を単純作業から解放することが良いことだとは、必ずしも言えないし。

Steve:なぜだい?

Mackey:人間は必ずしも、難しい作業が得意な人ばかりとは限らないでしょ。つまらないように見える作業でも、それが楽しいと感じる人はいるの。一律に押しつけるよりは、必要な人が必要に応じて、適度なレベルで使えれば良い。それがきっとみんなのちょうどいいに近づく考え方なんじゃないかな。同じ定規で測ることが必ずしも正しいとは私には思えない。経営者的視点から見たら、コストを削減することが正義かもしれないけど、人道的な観点から見たら、それをあえて誰かの仕事として残しておくことで、誰かは生きていけるのだもの。賢くないことや、単純作業だけが得意なことは悪か? 人の平均に劣ることは悪か? と見ていくと優生学的な考え方になってしまうけど、多様であることで社会の可能性が広がるのであれば、選択肢を残すことは悪いことじゃないよね。

Steve:綺麗事に聞こえるけどね。

Mackey:うん。現実には厳しいものがある。でもそれをあえて意識しないと、何かを切り捨て続けた社会の先には、砂漠しか残っていないんじゃないかって思うんだ。最後まで選択肢を残し続けることで、残せる価値もあると思っている。……もちろん最後には、ちゃんと選ぶけどね。

 
 


 

『いま、生きている人間のほとんどは、死んでいくべきところを自ら想定することなしに死んでいきます。』
『日本の死者のたましいは、行き場も知らず、祈りによっておくられるわけでもない』

今、日本にはこれまでの宗教的世界観とは無縁の、新しい霊界が生まれています。
あらゆる死者は行くべき場所も知らず、また、これまでのどのような祈りや弔いも無効化しているために、どこにも行けず、ただ暗闇の中にいるものがほとんどです。
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