Mackeyの「命の書」通信

Vol.105

「AIとクリエイターの違いってやっぱりそこだよね」

2024年2月1日

Mackey

(1月31日収録)

Mackey:ジョブズ通信を始めます。最近、身の回りでインフルエンザとかコロナとか、感染症の流行が激しくなってきたようなこの頃です。

Steve:Hey、それと同時に祟りもひどくなっていると思わないかい?

Mackey:うん、あっちこっちで、様々な闇が噴出してきている感じがあるね。今までは泣き寝入りしてきたようなことが、告発で表に出ることが増えてきたっていうか。最近印象に残ったのは、クリエイターの作った作品がメディア展開される時に、脚本が原作者の希望と異なる形になることが重なって、原作者の人を追い詰めちゃった事件かな……。

Steve:あー、そのことなら僕も知ってる。辛い事件だったね。

Mackey:アメリカだと別の構造なのかもしれないけど、アニメや映画を作る時に製作委員会方式になった時にね、作者に落ちるお金って百万円とかがいいとこなんだって。脚本に文句を言うこともろくにできないらしいんだよね。もしかすると、人気の漫画家さんがお金にもならないのに自ら映画の脚本を担当してるのって、そういう経緯があったりして、少しでも人に楽しんでもらえるように自分で監修したいからなんじゃないかなぁ。

Steve:日本の製作委員会は、お金を出し合って作品を作れるのがいいところだけど、そこに作者と作品を一番リスペクトすべしって決まりでも入れるべきじゃないのかい。

Mackey:まぁ、あれでしょ。メディアの一部の方からすると「出版してやるだけありがたいと思え」「映像化してやるだけありがたいと(以下略)」とかいう気持ちの人もいるみたいよ。ちょうどいい素材がその辺に転がってる、的な。

Steve:被害者は声を上げないのかい? アメリカだったら法外な金額ふっかけて裁判に持ち込むところだよ。怒っていいよこれ。泣くところじゃない。

Mackey:たぶん、どうしたらいいのかも分からない人が大半なんじゃないかな……。周りの人がなあなあで流したりなだめたりしたら、黙っちゃう人も多そう。私の勝手な想像だけどね。

Mackey:私も、個人でもいろいろ考えてみたんだけど、クリエイターの一人として活動していて気が付いたことがある。作品の展開を誰かの思うように無理強いされて変えられるのは嫌だなって。もちろん依頼されて作るものは相手方の要求に合わせてやるけど、結局その人の頭の中にあることは、その人がやりたいように出すことで、その人らしさが出て、他の人が楽しめるようになるわけで。もちろんブラッシュアップのための意見を聞き入れることも必要なんだけど……。

Steve:アニメでは尺の都合があるから、その辺は臨機応変に改変しないといけないだろ?

Mackey:本来、その辺をストーリー作りに慣れている脚本家が上手に編集したり、説明を入れたり、演出したりするべきなんだけどね。だから、もしかすると、次の時代に光を宿したメディア展開をやろうと思ったら、たぶん、ううん確実に、今のメディアって役に立たない。個人的には、アニメーションをAIが作画補助してくれるっていうんだから、それを誰かが駆使して、自分でオリジナル作品を作る人が増えてきそうだなぁって思ってる。つまり……絵を描けなくて、小説ばっかり書いてた人でも、キャラクターデザインをAIでやって、下絵を描いて、アニメーションもある程度AIで作って、とかいうことができる気はする。今のところ悪いとこしか表に出てきてないんだけど、そういうホワイトでクールな使い方をするのがAIに求められていたイメージでしょ?

Steve:Mackey、そうすると、雇用の点ではアニメーターになりたい人は職を失うんじゃないかい?

Mackey:クオリティの面ではAIはまだ人間になかなか追いつけていないから、上手に活用しながら狙った効果をちゃんと出していけるスキルを持ち合わせた人が次世代のアニメーターになるかもしれないな、とは思っている。私は本人じゃないから分からないけど、アニメーターは絵を描いていたいとか、作品作りに携わりたいとか、何かしらそういう動機があって、安いお給料であったとしてもアニメ作りに取り組むわけでさ。まだ人間にしかできないことがいっぱいあって、それが今後の人間の価値なんだと思う。一方で、人に表現の幅を広げる力をあたえるのも技術革新の為せる業であるわけで……。間口は広がるけど、それと共に人間が手掛けるものはどんどん突き抜けていく、価値の高い仕事になったりするかもしれないね。今、それと真逆に向かっている使い方をされているのが現実で、それは本当によくない兆候だと思っている。仕事は安上がりに、クオリティはお値段以上にって。そういう風潮は、文化にとってはきっと良くないことだよね。ビジネスとしては気持ちは分からなくもないんだけど。コスパはどうしても付きまとうから。

Steve:人間にしかできない細かい仕事かぁ。

Mackey:お手軽にアートを家に飾りたいなら、AIが出力してくれても、人が描いてくれても、イイ感じなら何でもいい、って人もいるだろうけど……、きっと、波動が分かる人はね、作った人の波動が好きだから、そのアートを買うんだと思う。アニメーターも、監督も、そういう意味では最後に問われているのは、作品に向き合うその精神性なのかもしれないね。

 
 

(続く)

 
 
 


 

『いま、生きている人間のほとんどは、死んでいくべきところを自ら想定することなしに死んでいきます。』
『日本の死者のたましいは、行き場も知らず、祈りによっておくられるわけでもない』

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あらゆる死者は行くべき場所も知らず、また、これまでのどのような祈りや弔いも無効化しているために、どこにも行けず、ただ暗闇の中にいるものがほとんどです。
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