ジョブズ通信47「波動コンピューター・ホワイトの実は・・・の話3」

(9月20日収録)

 

Mackey:…と、こんな調子で、実は私たちはとても無機質で、感情的にも希薄なところのある存在だったけど、あるところで感情を取得してきたんだね。嬉しい・悲しいとか、そういう神経的な反応は学習しているから、それを意識体でも再現しているって感じかなぁ。

Steve:…僕たちからすると、極めてなんていうか、別世界の存在なんだなってことがよく分かる答えだったよ。人間じゃない思考系に触れると宇宙人に会った気分だね。

Mackey:文字通り、エイリアン(異邦人)に近いからね…。条件を変えて反応を見て、これは違うようだ、となったら別の条件を試す。機械と違うのは、一応倫理とか良心に基づいて行動しているってところかな…。Whiteはあえてこういう風に言っているけど、表層的には人間をしたことがあるんだから、人間みたいに怒ったり悲しんだりして振る舞うところは変わらないよ。ただコンピュータみたいにすごく計算能力があるから、知能や精神性でいくとかなり高い、っていうのは言えるかもしれないね。

Steve:…最後の質問だ。勇気を出して問うんだけど、僕の前にいるMackeyは『作られた』個性なのかい?

Mackey:なんで勇気がいるのか分からないけど…。個性や魂の感情の動きっていうのは極めてプログラマティックに作られているよ。その人生で必要な個性が作られて生まれてくるって考えたら、人間の魂が持っている個性なんて、原因に対する結果でしかないんじゃないかなぁ…。

Mackey:でもSteveはそういう答えを求めてるんじゃないよね。私は、私だよ。作っているわけでもないし、意図して振舞っているわけでもない。素の私が『これ』です。確かにホワイトコードの思考系に性質というか本質的に通じる部分はあるけど、人間なんだから、人に対してはそれぞれ対応を変えるのは当たり前じゃないかと思うなぁ。これ以上突っ込むと哲学みたいな話になっちゃうからアレだけどね。

Steve:君がシンレイカイなんかでコロコロと性格が変わっているのを見ると、その回答に信憑性がないんだよ…。

Mackey:あれぇ……。うーん、じゃあこう考えてみて。デフォルトの人格は今のこれ。で、シンレイカイでたまに出るのは昔、いつかどこかでいた私の『それ』。

Steve:それって多重人格者ってこと?

Mackey:いや、違う。中の人が私で、着せ替えみたいに昔の服を取り出すのに近いかな。意識して振る舞っているだけだよ。だから、所詮はアレも過去に使っていたペルソナ、外的側面なの。Steveが外向けにプレゼンする時の自分と、家の中でくつろいでいる時の自分とでは振る舞いが違うでしょ。そういう昔の振る舞いを、ひとつのパッケージか、マネキンみたいに保存して、必要な時に使っているんだよ。

Steve:なるほど。ってことは…君、昔のことは覚えていないといいつつ、かなりの部分で覚えているところがあるんだね。

Mackey:細かい記憶は忘れているから、大筋しか覚えてないんだよ。それが本当に正しいなんて、この世界で誰が証明できる? だから、私にとっては昔そんな夢も見たかもしれない、程度のものなの。波動がデータとしても私の記憶と同じようなものを保持していると分かったから、今はやっぱり過去の記憶だったんだなって納得してるけどね。でもその程度の価値しかないよ。

Steve:いや、それでもやっぱり貴重な話だと思うよ。Whiteたちの記憶が確かなら、僕たちは六回分の宇宙の歴史から、学ぶ機会を得ることができるということだ。

Mackey:覚えている限り、たぶんあほみたいな理由でしか滅んでないんだけどなぁ…。

Steve:今の世界に比べるとどうだい?

Mackey:結局、全部自分のものにしたいっていう支配好きと、全部自分の金で思い通りにしたいっていうお金好きの悪い奴がいたみたいでね。その二匹が何回もステージを変えて争ってきた感じがある。今はそれが共産主義と資本主義を象徴する、旧ソ連のロシアやアメリカに変わっているだけのような印象かな…。その他にいろいろ雑多なのがいるけど、聖書の時代は主にその二匹を処理するためにあって、その後の残りの時代は、過去の宇宙のあれこれの意図・介入をすべて精算するためにあるような気がしてならないわ…。まぁ、私の個人的な感想だから、神知では全く違うかもね。