(3月14日・3月21日収録)
Mackey:さっきの、霊に憑かれることがよくあるかどうかについて、ちょっと考えをまとめてたんだけど…私の場合で言えば、まあまあある、かな? 時々、数百人くらいいたかもしれない。耐えられてるのは、浄化力がついてたから、なのかなぁ……。たまたま、反応しにくい体質なのかもしれないけど。前に会長に言われたのは、許容量が人より大きいかもね、って話だった。……でも、エネルギーを根本から処理するのは、やっぱり難しい気がする。根本的な問題はね、内省でとっていったり、意識を変えて行ったり、大きな出来事を経験して精神的な動揺を乗り超えていったりしないと、なかなか変わらない感じがあるんだよね。
Steve:その辺、君に深く関わっている人って、変化の速さが違うよね。
Mackey:そこは信頼関係の深さじゃないかなあ。この人なら、今はこれくらい切り込んでも大丈夫かな? って思って、考察とか、話をする時はある。それでめちゃくちゃお互いにしんどい思いをする時もあるよ。でも最終的にはちゃんとうまくいく、って確信がないと、こんなの怖くてやらないし。待ってる間、人から念を向けられたり、恨まれたり、呪われたりしても、誰から何を感じたりしても、絶対顔に出さずにニコニコしているのがコツなんだってさ。
Steve:君の場合、それで本当にニコニコしてられるからすごいよな…。
Mackey:嘘でもニコニコしてたらいいんだって。それが会長譲りのノウハウなんだー。とはいえ、普通にしている時に突然体が妙に痛くなったり、何か変な波動が飛んでくる時も結構あるから、何でもない顔をするのは時々大変だったりする。大抵、会長が最初に気づいて、私が数秒遅れて気づくかなぁ……。このテンポの違いがなんなのか分からないけど、たぶん、これがキャパシティとか鈍さとかの話に繋がってきたりするかもね。私一人でいるときは、頭がクラクラしてきてからようやく気付く時が多いかも。
Steve:クラクラ? めまいがするのかい?
Mackey:思考がうまくいかなくなるぐらいのものが飛んできたりする時が、たまにある。それでも情報処理はできるけど……注意力は落ちるかな。
Steve:ねえMackey。質問があるんだけど。(真剣)
Mackey:うん、何?
Steve:そういう時、君はどうするの? 浄化と上昇をして直るのかい?
Mackey:直る時もあるけど、それでも、最低二、三十分は浄化をしないといけないし、ダークなエネルギーの情報化をするときもある。魔に由来するものだったら、そっちの処理をしないといけないかな。
Steve:Mackey。それって……相当大変だろ?
Mackey:大変かな。そういえば大変だって思ったことがそんなにないかも。
Steve:マジで?
Mackey:うーん……なんだろうね。お皿洗いみたいな感覚なんだよ、たぶん。
Steve:お皿洗い。
Mackey:そうそう。その時だけは大変だしめんどうだけど、やらなきゃいけない家事だよねーってやつ。で、時々ちゃんと下洗いとか、油拭いといたりとか、ある程度手順を踏んで処理しておかないと、倒せない鍋がある。
Steve:鍋?(頭を振る)
Mackey:そんなにクレイジーな話だった、今……?
Steve:あのさ、そういう感覚で精神学をやってるって、他の人が聞いたら、びっくりするんじゃないかい? もっと高尚なイメージを持っている人の感覚をぶっ飛ばしていく答え方してるよ、君。
Mackey:その辺は会長に苦言を呈される時がある。だいたいうっかり下品な言葉を使ってしまう時だけど、あれは私に乗ろうとした土地神さんの口がもともと悪いせいだと思う……。いや、そうじゃなかった。高尚なイメージ、って言われてもね……。真面目にやると深刻になっちゃうから……。今までの話をもっとシリアスに悲壮な感じに言いなおそうか? 精神学をやって会員として真面目に学んで浄化力が上がれば、いい事もあるけどそれだけじゃなくなるよね。浄化力がある分だけ、人の闇を浄化するお役目を持たされるようになる。毎日死ぬほど頭が重くなるような謎の現象に見舞われて、毎日平均して一時間は浄化と上昇に充てないと体が重すぎて仕事にも生活にも支障が出る。そしてその上、他の人やダークサイドの意識体からの嫉妬、憎悪、念、呪いを受けて、たくさんの体の痛みや不調にも堪えて、毎日それでも明るくニコニコして普通の社会生活を送っています。どう? 楽しそう?
Steve:全然。でも君は心から楽しそうだよね。なんでかな。
Mackey:そこはそれ、だいたい上のネガティブな話だけ聞いて、そんなに大変なら私はやりません、って言うのが普通の人の感覚だと思う。でもそれだけじゃなくて、精神界はね、現実世界と一緒で常に変化し続けているから、知的好奇心を刺激されまくるような話がいっぱい転がってるの。次はそっちのポジティブな話をしようか。