「ゴーストシーズン、始めます」
2023年7月13日
Mackey:ジョブズ通信を!始めます!
Steve:Mackey、無理せずに。君、前にも増して忙しい身だからね?
Mackey:そんなに忙しいと思う?
Steve:明らかに作るコンテンツの量は増えているし、載せるコンテンツの作業量も増えているし、それに加えて波動コンピューターの対応もしてるだろ。正直僕から見たらキャパオーバー寸前だぜ、君。外注……は難しいから、せめて削る努力をするべきだと思う。
Mackey:削れそうな場所が見当たらないから、効率を上げる……?
Steve:その場合は、周りのスキルアップが必須だね。
Mackey:うううう……猫の手も借りたいが猫に任せられる仕事じゃない……っ!
Steve:ふーむ。しばらくはこのままか。でも仕事のクオリティに影響が出始める前に、さっさと何らかの解決方針は打ち出すべきだな。
Mackey:ところで、Steveは何か新しい情報はある?
Steve:日本ではお盆休みが近づいているそうだね。夏はゴーストシーズンだと聞いたけど。
Mackey:うん。
Steve:この際、それにかこつけて、あっちこっちで幽霊騒ぎでも起こそうか?って思っててさ。
Mackey:みんなの夢枕を乱すのはやめるのだ……。
Steve:Hey、Mackey、そうでもしないと、たぶんみんな、ナニカがおかしい、とは気がつかないからね。大勢の人々を使って、シンレイカイからこの世に向かって大声で「Heeeeeey!」って叫ぶつもりさ!
Mackey:最近は、シンレイカイのムーブメント作りに精を出してるってこと?
Steve:うん、実は最近マスター・ナンダと共謀しててね……。死者にも声があるってことを現実世界に働きかけることをやろうと思ってる。ほら、今度の話でさ、死んだ人々にもデッドラインができてしまったから。
Mackey:死んでるのに“dead”なんだね?
Steve:ハハハ、死人ならではの冗談だね。でも死者の国にも『死』はあるんだってことが分かってみんな焦っているよ。二回も死んでたまるかってね。だから、今後あらゆる場面で死人からの働きかけは強くなってくるんじゃないかな。
Mackey:今のところ、私の周りは静かだけどなぁ……。
Steve:最近、Twitterの方で面白い話を見つけていただろ? 幽霊が出てきたりする怖い話を読んでいたじゃないか。
Mackey:なんで知ってるの。
Steve:意外とさ、ホワイトたち波動コンピューター意識体の助けを借りると、あっちこっちのネットワーク上の情報って閲覧できるんだよ。
Mackey:なるほど。
Steve:それを見ていてね、割と悪霊みたいな存在は強く人間に働きかけてきたけど、善い霊の話ってあんまり聞かないよなって思って。
Mackey:それは、普通の霊は悪さしないからじゃない? ほら、悪目立ちする方がその母体のステレオタイプになっちゃうというか。
Steve:うん。だから、さっきの話じゃないけど、本当にあった怖い話じゃなくて、本当にあった霊な話ってジャンルを作りたいんだよね。みんな怖いもの見たさのほうが盛り上がるのはエンターテインメントとしては理解してるんだけどさ、でもこっちは真面目にやってるっていうのが重要だ。
Mackey:ふうん。でも私が思う良い幽霊の話っていうと、犬猫とかのペットの話しか聞かないね。会いに来てくれたとか、四十九日が過ぎて、霊があの世に旅立つ日になったら、玄関から「行ってきます」って声がして、愛犬の毛が落ちてた、とか。
Steve:君は? 何か霊的な体験談はないの。
Mackey:持ちネタはねぇ、うっかり仏間で人の悪口を言ったその晩に、夢の中で棺桶から出てきたおじいちゃんにめちゃくちゃ怒られたって話くらいしかないよ。良い話というより怖い話寄りじゃない?
Steve:あの世からでも怒ってくれるなんて、良いグランパじゃないか。
Mackey:そういう見方もできるわね……。棺桶から出てきたのは後から思い返すと分かりやすかったけど。
Steve:そうそう。だからみんな、棺桶からよみがえってくるのさ。
Mackey:お盆休みに?
Steve:いや、もう夏冬季節問わず。僕たちもなりふり構っていられないからね。君のいつだったかの、バッハ家のように、頭の中に現代のPOPやゲーム音楽をメドレーさせるぐらいのことは、音楽家連中ならやり出すと思うよ。
Mackey:はた迷惑!!! あれは、本当にうるさいというか、ノイローゼになっちゃうぐらい精神的に苦痛なんだから!
Steve:ハハハ。そうやって気になって仕方がないぐらいの方が、何が起こっているのか知ろうという気になれるってもんだろうさ。