Vol.94

「アートはストーリーを含んでこそ?」

2023年11月9日

Mackey

(11月8日収録)
 

Mackey:ジョブズ通信を始めます。

Steve:やあMackey。先週は面白い話ができてよかったよ。

Mackey:Adobeのソフトウェアの話? あれからいろいろ、欲しい印刷物を綺麗に作れないかなーって試行錯誤していてね、そうしたら、Adobeじゃなくても、できないこともないなって分かってきたんだよね。

Steve:やってやれないこともない、って感じか。でもあんまり直感的じゃないだろ。

Mackey:うーん、チマチマしてるね。じゃあIllustratorがチマチマしないのかっていうとそんなことはないと思うけどね。Shiraoさんだってショートカットを使いこなしてレイアウトしていくけど、最後はちょっとずつずらして完成させる、ってことをよくやっているもの。結局クリエイティブって、ラスト1ミリの世界だもんね。

Steve:Mackey……分かってるじゃないか!

Mackey:いやこれはあるイラストレーターの受け売りだよ。

Steve:それでも、そのラスト1ミリをピタッと決めるのにいかに他の労力を削減するかっていうのが、僕たちの課題のような気がするんだ。本当に楽しいことを楽しくやるために、作る時間を不要な苦痛の時間に変えたくないからね。

Mackey:そういえば、精神学の話でも、人が人生を生きる上では創造的であるべきだって話は結構重要だよね。創造に使う時間を限りなく必要最低限に小さくする……そうすると作品数は増えて、みんなもハッピー、作者もハッピー、ってことだね。

Steve:その点、君ってあんまりAIを使わないよな。なぜだい?

Mackey:……インスピレーションを得るって使い方もあるとは思うんだけど……前に会長にどんなもんだい、と言われてChatGPTを使おうとしたら、すごい波動が出ちゃってさ。悪口を言うわけじゃないけど、AIの波動を体が受け付けない可能性が高いんだよね。我慢してまで使う必要性や価値はまだ感じなかった。AIが作る文章やイラストは定型通りのものや、人がこれまで苦労して作ってきたイメージを再利用してできたものだからかな、なんだか空虚なんだよね。

Steve:波動が? それとも内容が?

Mackey:両方かも。クオリティは全体的に高いけど、人の心にそれが響くだろうか? 響くものを選べるとしたら、それは才能の一つかもね。ただ、今まで絵を描くことを楽しんだり、職業にしていた人たちからすると、ちょっと受け入れがたいものだったみたいだよ。自分よりも上手な絵をAIがずっと早いスピードで完成させていくのを見ていて、自分たちが作り上げてきた成果をプログラマやAI学習の技術者に横取りされたように感じたのかもしれないね。そうやってできた絵を修正することもやってやれないこともないけど、それだったら一から積み上げるのも悪くないかな。うん、そういうインスピレーションの使い方はできるかもしれない。あとは、AIで絵を描く人は賛否両論かな。ずるしているっていう人もいれば、上手に有効活用しているっていう人も。やっぱり使い方次第で良し悪しが出るね。

Steve:なるほど、そういう労苦やストーリー性が伴ってこそのアートってわけか。確かに、プログラムで出力されました、だけじゃちょっとその絵を楽しむには味気ないな。でも逆の観点から見れば、人間はそうやって情報やストーリーを楽しみながらアートに触れているっていう、多元的な芸術鑑賞をしている生き物だってことが浮き彫りになったとも言えるね。

Mackey:中学生ぐらいのころは、芸術鑑賞とかは何か高尚なことをしている気分になったけど、(いや今でも十分高尚なんだけど)、そういうことを作ったり楽しむ余裕や文化があるってことは、価値のあることなんだなって、最近は思うようになったかな。だから、そのアートへの近道とはいかなくても、クリエイターを応援したいっていうSteveのその心は、私は良いなって素直に思えるんだ。

Steve:Mackey! やっぱり僕たち良い関係を築けそうじゃないか!

 
 
続く。
 
 


 

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