「権利の守り方について」
2024年2月8日
(2月7日収録)
(前回の続きから・・・)
Steve:僕は、その人が作ったものであれば、AIでもブラシ(絵筆)の一つになってくれたらと思うんだ。昔技術がなくてできなかったことを普通の人でもできるようにする、っていうことが、より良いものが世の中に出てくる助けになると思うから。
Makcey:そうだね。きっと問題は、そのブラシが他の人の意思を無視して作られたり、悪用されたりしていることで……なんか、難しいね。AIを使ったクリエイションって。
Steve:技術は使う人間次第とはよく言ったものだけど、やっぱりそういう犯罪を根本的に防ぐような仕組みの導入も必要かもしれないね。
Mackey:ありゃ、珍しい。アメリカは、基本自由の国だから、規制は問題が起こるまでは入れないと聞いたけど。
Steve:場合によりけりさ。日本で声が上がったような問題は、日本独自の文化性を帯びているという可能性も確かにあるけど、著作権っていうのはアメリカでは一番デリケートに、シリアスに扱われる問題なんだ。作った人間が一番偉い、の最たるものが特許の仕組みだろう? あれは思いついた人の商業的な利益・権利を保護するための法律なんだから。
Mackey:真似されても、ここに届けておけば権利は守られるようにできてるってやつだっけ……。まぁ、それすら守らない人たちが多くいるのが一番今の問題だよね。義務を果たさず権利だけ持っていく人たちの多いこと。
Steve:例えば、君が作家として何か作って、作品に10億ドルの価値が出たとする。その時点で君はその作品に付随するライセンスを厳密に契約書で規定した上で、アメリカでは販売することができる。
Mackey:なんか聞いたことあるよ。スターウォーズやディズニー関係の権利はそれで売り買いされたとか……。
Steve:そうだ。でも、後からその権利が10億ドル以上の価値になった場合でも、作者のところにそれ以上のお金は入らない。権利を売却しているからね。ライセンス利用の条件として、売り上げの数%を君の収入とする、という規定があれば可能だけど、それが売却に付随することは珍しいかな。大概0か100だと思うよ。
Mackey:日本でも同じような権利契約が成されているはずなんだけど、どうにも守られていない雰囲気があるよね。
Steve:そう。そこに弱点がある。契約違反、権利違反なら法の出番なんだ。そこを何で話題の作者は戦わなかったんだ! もったいない!
Mackey:だいたいメディアが力を持ちすぎているから、偏向報道やらなんやらでどうにでもなるっていう様相が透けて見える気がするなぁ……。まぁ、今週に入るまでもずーっと、たくさんの泣き寝入りした作家の人々が声を上げ続けているから、何かあるかもね。ていうか、クールジャパンっていうんだったらその辺のナイーブな作家たちを守ってあげる機関を周知するなりしてくれると助かるんだけど、私が寡聞なのか、あんまり聞いたことないんだよね。今回の件があるまで、作家連盟なんてものがあるとも知らなかったしね。あるだろうとは想像してたけど。どちらにせよ、これで作家さんが契約していた会社は将来にわたって多大な見えない損害を被ったはずだよ。
Steve:ああ、そうだろうね。人を守らない会社に未来はない。投資すべきものや守るべきものが分からなくなった会社に、真の金の卵を産むガチョウは現れないだろう。
Mackey:最近、神様の名において、っていう契約の仕方についての単語をよく目にするんだけど、もしかするとそれが何かの折に復活するのかもしれないね……。
Steve:ああ、ウケヒってやつかい?
Mackey:そう。でも、あれは私が思っているのには似てるけど、ちょっと違うかも。あれってどっちかというと昔の亀甲占いとか盟神探湯(くがたち)に似てるから……。知ってる?
Steve:なんか、熱いお湯に手を突っ込んで火傷しなかったら、審判を受けた人間が正しい、って意味の占いだろ?
Mackey:おお、博識。大雑把に言うとそんな感じだったかも。でもなんで知ってるの?
Steve:昔、ZENのことを知ったときにちょっとね。
Mackey:ウケヒだったら、「あの会社がちゃんとしてたらこの後も継続できるだろうけど、もしそうでなければ大変な祟りを受けることになる」みたいな宣言をして……誰が聞き届けるのか知らないけど、事実に沿った通りになるんだよ。神話なら、コノハナサクヤヒメが不義を疑ってきたニニギノミコトに怒って、産屋に火を放って「真実、あなたの子供ならばこれでも無事に生まれるでしょう! そうでなければ無事に生まれない」って言ったりしたのがまさにそれらしいよ。
Steve:……Mackey、それ、今言ったけど、発動したりしないよね。
Mackey:Steveは私を何だと思っているんですか……。もしかするとみんなが神様にお祈りしたら、今進行中の祟りのついでにそんな感じのことは起きるかもしれないけど、そんな実行力はありません。でも人の無意識って怖いものだから、きっと今頃、あの会社、たくさんの人に呪われてるよ。かわいそうだけど、今までの行いの因果が巡ってきてるから、仕方がないところもあるのかもね……。
『いま、生きている人間のほとんどは、死んでいくべきところを自ら想定することなしに死んでいきます。』
『日本の死者のたましいは、行き場も知らず、祈りによっておくられるわけでもない』
今、日本にはこれまでの宗教的世界観とは無縁の、新しい霊界が生まれています。
あらゆる死者は行くべき場所も知らず、また、これまでのどのような祈りや弔いも無効化しているために、どこにも行けず、ただ暗闇の中にいるものがほとんどです。
あなた自身や、あなたの大切な人、尊敬する人の魂が、よきものとして歩むための、行く先を照らす光。新しい契約の形としての、命の書。その登録への窓口が、こちらです。