Mackeyの「命の書」通信

Vol.83

「慰撫される死者たち。しかし……」

2023年8月17日

Mackey

(8月16日収録)

Mackey:こんにちは。ジョブズ通信のお時間です。と、ラジオパーソナリティ風に。

Steve:Hey、Steveだよ。この場合メインパーソナリティはMackeyでいいのかい?

Mackey:そこはそれでいいんじゃないかな? お盆休みをたっぷり満喫……したっていうよりは、台風の備えにてんやわんやな連休だったねぇ。

Steve:なかなかビッグなハリケーンだったんだって? こっちじゃタイフーンか。

Mackey:うーん、スーパーというほどではなかったけど、それなりに強い台風だったかな。ばっちりお家の中に閉じこもってたし、停電にならないといいなぁって思いながら……気づくと一日寝てた。

Steve:君、休みは日がな一日寝るタイプかい?

Mackey:ううん、ものすごく強い低気圧がくると、体が眠くなっちゃうんだ。副交感神経の働きが強くなるかららしいよ。もしかするとエネルギーの浄化反応だったかもしれないけど。

Steve:そういえば、面白い話を聞いた気がするな。僕ら霊が例えばある人の近くにいると、活動しやすくなるって話。

Mackey:Steve、それはできればよしてあげてほしいな? それ、その人の生気とかそんな感じのを吸ってると思う! 『憑いてる』とかいうやつだから! 本人めっちゃ疲れるからね!

Steve:ああ、そうか。シンレイカイでは、命の書に登録されていないと、光の供給がない。光の供給がないと、他の人間から受けないと活動できない。それでエネルギーを吸っちゃうってことか!

Mackey:取り憑かれちゃうと、ぞくぞくと悪寒が止まらなかったり、体が冷えて仕方なかったりするみたいだからね……。

Steve:君は取り憑かれたなと思った場合はどうするんだい?

Mackey:死んだ人にいちいち説明するのも面倒だから、そのまま浄化してどこかに行ってもらうかな……。マツリヌシの勉強をした人は、光への送り、とかいう祝詞を上げたりして光へ誘導していくんだろうかね? 私はよく分からないけど、自分の魂に応じた場所に行きますように、とか適当にお祈りしてるね。雑になるのは許してほしい。年間何十人何千人とか入り込まれたら、一人一人なんて相手にしていられないから。

Steve:そんなに入るのかい?

Mackey:人間の体は器だからね、体の中に場合によっては数千、数万の亡くなった人の魂が入っていても不自然ではないんだよ。しかも、誰かが集めてきたものの集積地になるような場所があってね、病院とか、墓場とか、たまーに寺社とか……。そこで集積地に下手に行くと、大量に引き取ってしまうことがある。それはまるで収集業者のごとくなんだよ……。そういうところに行くと決まって、どっと疲れるから、そんなに動いていないのにやたら気疲れした時は、心身を浄化するように務めているかな。ああ、夏で思い出した。夏場あたりに上野公園のあたりを歩いたことがあったんだけど、東京ってあちこちに大空襲なんかで戦火に遭った時の死者の記憶とかデータが残っていてさ……そこで亡くなった人たちの今際の記憶のようなものを読み込みしちゃうんだよね。

Steve:ということは、第二次世界大戦の死者たちは未だに、弔われてもそこに残っている、ってことかい?

Mackey:最終知識でも、沖縄戦の霊上げがあったように、亡くなった人たちは、慰霊されていてもまだそこに残っていることもあるみたいだね。慰霊っていうのも、精神学からすると、どうかなぁって感じだけど。苦しむ魂を慰めるっていうより、光の中で癒して次に送り出すのが、命の書やマツリヌシが担っている役割みたいなものだと思うし……。まぁ、つまるところ、死後に人の魂が行く先は、皆が思っているほど簡単じゃなさそうだよって話なんだよね。生きている側がいくら、慰霊祭だからと祈っても、正しく知らないとちゃんと死んだ人は正しい場所に行けなくなっている、って時代だから。さすがにそういう不運にも亡くなった人たちの情報を読みとった時は、真面目に光の中へ送られますように、と祈るかなぁ。でも正直キリがないし、浄化力があっても無尽蔵じゃないからね。

Steve:そりゃ、確かに、全部の死者を正しいところに送るなんて、君一人でできることじゃないよな。当たり前の話だ。

Makcey:そういう死後の人の魂にまつわる問題を何とかするために、マツリヌシたちに相談できるところを作る……はずなんだけどねぇ?

Steve:マツリヌシ・ドットコムだっけ?

Makcey:そうそう。今準備中なんだけどね。もうすぐできると思うよ。