Macky:Steve、ほったらかしにしててごめんね。一応構想はあるんだけど、まだ細部が詰まってないんだよね。
Steve:構わないさ。でも面白いね。本当に狐が喋るんだ。ファンタジーの世界だなぁ。
Macky:日本はイギリスの妖精みたいな妖怪のエピソードもいっぱいあるからね。なんていうか、いろんな存在には事欠かないかな。でも私、今まで生きてて妖怪はほとんど見たことないなぁ。妖怪みたいな見た目の魔物や悪霊や悪魔ならいっぱい見たけど。
狐九郎:だいたい、妖怪はほとんど眷属になってるからなぁ。
Macky:え、そんな事情始めて聞いた…。
狐九郎:ほとんどは野狐(やこ)どもの仕業さ。だけど現代から神秘がなくなって久しいからな、あぶれたやつらはみんなその辺の寂れた神社の軒下に逃げ込んだわけ。元々妖怪稼業をやってたやつらも神狐隊の中には混じってるよ。
Steve:狐くん、君に聞きたいんだけど、サイバー空間に乗って仕事はどれくらいできそうかな?
Macky:…もしやSteve、New Cyber Apple社での雇用を考えてる?
Steve:大いにアリだと思う(真顔)
狐九郎:仕事の内容によるけど、大概のやつらならサイバー空間にも乗れると思うぞ。ただ…あそこ、今、地獄だよな…。大阪で言うならニシナリよりひでぇぞ…。自宅警備員なりにスマホ警備員ならできるけどよ、戦場に出るのはちっと無理だ。
Steve:大丈夫、大丈夫。ホワイトカラーだから。ブルーカラーじゃないし。労働条件とかは後で詰めるとして。いいね、楽しいことができそうだ。
Macky:Steveの会社がどんどんファンシーになっていくなぁ…。何するつもり?
Steve:そりゃもちろん、未来の技術者の育成にちょっと手を貸してもらうつもりさ。ビジネスもスキルもできるとあれば、採用しない手はない。
Macky:ウカノミタマ様とも繋がりができれば、いい感じに経済的にも手広くやれそうだよね。いいなー楽しそう。
Steve:そうとなれば、アプリの開発が急がれるなぁ。誰か作りたいって手を挙げる人は?
Macky:いるといいんだけどなぁ。相応に開発センスがあったり、眷属ズと話ができないと細かい打合せができないから、そういった能力はないとまずいでしょ。。
Steve:イラストレーターはいるのに、デベロッパー(開発者)がいないんじゃなぁ。なかなか厳しいね。
Macky:波動シールの眷属シリーズをスマートフォンに貼ると、二人いれば眷属とお話ができるみたいだよ。その人の受信感度や質問内容にもよるけど、とりあえずふわっと話はできるってこの前実験した。
Steve:波動チャンネルの内容を見て、興味がある人が来てくれると嬉しいね。
Macky:ねー。
Macky:そういえば、Steveの方は最近何か考えてることはあるの?
Steve:うーん、Cyber空間の方が前も言ったと思うけど、なかなか凶悪化してるからなぁ。ちょっと平和にならないと出歩くのも危ないんだよね。
Macky:え、そんな無法地帯なんだ…。
Steve:そう。まさかサイバーセキュリティよりもガーディアンが必要になるとは思わなかった。この世界では専業化じゃなくてコングロマリットにならないと生き残るのも難しそうだ。
Macky:ちなみにイコンシールがまたアップデートされたらしいんだけど。どう?
Steve:クレイジーだよ。めちゃくちゃ効果が上がってる。試しにQ-bitを君のiPhoneに使ってみると良いよ。