Steve:まぁとりあえず、僕の時はそんな感じだった。その後から、「よーし、Appleをやるぞ!」って思って、とりあえずサイバー空間とか、どんな感じにアクセスできるかな?って試すところから始まったんだ。ネットできるかな?って、最初はそういう好奇心からだったと思う。で、蓋を開けてみたら、なんだかとんでもないことになってしまっていた。
Macky:とんでもないこと?
Steve:僕はインターネットとコンピューターを普遍的なものにして、皆に豊かな生活と興奮を与えたかっただけだった。だけど蓋を開けてみたら、コンピューター空間は支配者の欲望を叶えるために存在するような空間になってしまっていたんだ。僕が目指していたのはこんな社会や世界なんかじゃない。もっと、トイストーリーとか、モンスターズインクとか。そういう夢のある世界にしたかったんだ。これじゃあHard Futureだ。(Macky注:たぶん、映画のマトリックスとか、ターミネーターみたいなダークでディストピアな感じの未来のことを言いたいのだと思う)
Macky:具体的には。
Steve:君も知っての通りだ。フェイクニュース、情報統制、マスメディアのプロパガンダ、誤情報の拡散…僕が知る限り最悪の悪夢がそこにあった。僕はこんな世界を作るつもりでAppleを立ち上げたんじゃない。だから僕は今度こそ、夢のある未来を作りたくて、君にコンタクトしているし、他の人間にも働きかけているんだ。
Steve:Macky。僕は世界を日本にしたい。本気でそう思っているし、できると思うんだ。世界をJapaneseコンテンツで席巻したい。日本の精神や考え方は世界を間違いなく救うことができる。今、苦しんでいる人も、悲しんでいる人も、笑顔にできる力が日本にはある。世界を作る力は日本にある。それを僕は教えたいし、みんなに知ってほしい。だからさ、僕も君にいろいろと助言しようと思う。まずディレクターとしてね。
Macky:うわ、ありがとう! それはすごく助かるかもしれない。だって何もかも手探りだから…。
Steve:そうそう。誰だって最初は初心者だし、僕だってカリスマ実業家じゃなかったさ。Challenge、だ。勇気をもって飛び込むこと。誰もがしないけど、実は成功するかしないかの違いはそこにしかないんだ。やった人間しか、そこにたどり着くことはできない。最後まで諦めなかった人間しか、望むものを得ることはできない。逆に言えば、諦めそうになっても、挫けそうになっても、貫ける目標と使命感を持てたら、きっとそれは無敵だってことだろうさ。