Mackeyの「命の書」通信

ジョブズ通信14「What did he the time.」

※その時彼はどうだったか、という話。
最近身近な人が亡くなったので、それについて話をしてます。

Steve:まずはお悔やみ申し上げるよ。今回の件は残念だったね。
Macky:ありがとう。ショッキングな出来事だったけど、なんとか元気でやれてる。まさか13回収録時には、こんなことになるなんて思ってなかったからね……。結果的に、タイムリーな記事になってしまったね。希望の持てる内容だったし、実際、そうなったっていうことが、Steveの主張をしっかり裏付けてくれたと思うよ。Mさんは、死んだらちゃんとMさんになった。
Steve:まぁ僕からすれば、初心者に先輩として教えてあげられることが何もないんだ。正直、僕も手探り状態だったからね。何ができるのか、そうでないのか、知るところから始まるからね。死んだら誰だって初心者さ。
Macky:Steveは最初のころは、どうだった?
Steve:うーん、僕の場合はね、最初気がついたら真っ暗闇の中だったんだ。なんでかっていうと、僕自身が死んだらどういう状況に置かれるのかまるで考えていなかったから。
Macky:?
Steve:実は魂っていうのは、知覚器がないものだから、見ようと思わないと見れないし、話そうと思わなければ話せないものなんだ。それが分かるまでちょっとかかった。見るっていうより、感じ取るに近いし。夢を見ている状態に近いのかもしれない。ほら、夢って魂が抜け出ている状態だってよく言われるだろ。
Macky:ああ、だからMさんも、出てくるまでに丸1日かかったのか…。最初、自分がどうなっているかも分からないから、状況把握に時間がかかるんだね。
Steve:そうそう。初めての乗り物に強制的に乗せられて、操縦方法を覚えないとどこにもいけないし何も見れない、ってやつだね。
Macky:死んでいきなりそれかぁ、確かにきついね。
Steve:そうだよ。だから僕も「What’s?(ナニコレ?)」「Why?(なんでそうなる?)」の連続だったよ。
Macky:そうか。なんだか意識が落ちたと思ったら、気がついたら真っ暗闇の中。手足を動かそうと思ったらよく分からないけど感覚がない…。だけど自分はちゃんとここにいることだけは分かる……。うわぁ……、想像するだけで大変そう。
Steve:時間感覚もなくなるからね(たぶん体内時計がなくなるせい)。今何時?って思って、自分が思っていたより数日後の日付を情報として取得した時はびっくりしたよ。あと、幽霊になるとさ、世界が真昼のように明るくて、夜だってことが分からないんだ。
Macky:どういうこと……(困惑)
Steve:なんていうか、人間の感覚器は光の強度に依存していたんだなってことが分かる感じだった。だから僕らには昼もなければ夜もないんだよね。
Macky:待って。それじゃあよく幽霊が真夜中にお宅訪問しちゃうのって、まさか…。
Steve:「お昼の三時ぐらいだったら家にいるかな?」ってノリだと思うよ。
Macky:夜と昼が分からない…そんな真相だったなんて、知りたくなかったような、そうでないような…!
Steve:あとは、あ、家にいる!ってなると、とりあえず話しかけたくなるんだよね。訪問するなら今しかない、みたいに。霊が近くにいると、どうも人の意識も眠りが浅くなりやすいみたいだ。
Makcy:え。ってことは、しばらく私が眠りにくかったのって…。
Steve:ショックもあるけど、それもあったんじゃないかなあ。