Mackeyの「命の書」通信

ジョブズ通信19「日本のアニメ・漫画が世界でヒットする理由?」

(4/3収録分)
Macky:今日はSteveのたっての希望で、漫画の話をしますー。
Steve:Whooooooo!(訳:フォー――――!)
Macky:すごいテンション上がってる…(困惑)
Steve:楽しいぞう、世界征服ができるかもしれない!

 

Steve:日本のコンテンツ力の底力の秘密を知りたい。本気で。
Macky:というと?
Steve:アニメや漫画の歴史は、ルーツをたどるとなぜかウォルト・ディズニーを経由するんだ。鉄腕アトムの作家の手塚治虫はウォルト・ディズニーから影響を受けただろう?
Macky:うーん、漫画界を代表する作家の源流としてはそこ経由だったかな。でももとはたぶん、線と大胆な構図の表現は日本の浮世絵に帰結するんだよね。あ、Steveが好きなやつだよね。
Steve:そうそう! 日本はどうしてこんなにも美しい絵とカッコいい絵の両立ができるんだろう? So Cool、本当にクールだ!!
Macky:日本のアニメコンテンツの海外での人気っぷりは、たぶん出版社が築き上げた投稿システムが分厚い層を作って、がんばってダイヤモンドを発掘していったところにあると思う。日本人のその時代の「気分」、つまりトレンドと合致する作品が出ると人気が上がる。で、その気分っていうのはたぶん海外に先んじて起こっていた可能性はあると思うよ。
Steve:そういう見方ができるのかい? 単純に面白い作品だからウケたんだと思っていたけど。
Macky:面白さもあるけど、時代的に求められるものやウケるものっていうのは変わってきているよ。昭和は最初からある程度ヒーローも強くて、強い男とかリーダーとして勝ち上がっていくものとか、絶対正しい正義の味方みたいなのがウケてた。でも平成になっていくと、主人公は弱くなって、悩んだり苦しんだりしながら成長していくものがウケるようになってるように見えるね。まぁ…たぶん時代ごとの理由はあるけど。
Steve:その理由は?
Macky:飽きたから。(※時代ごとの男女像の変化の反映も一応あります)
Steve:What!? そんな理由で作風が変わっていくのかい?
Macky:同じようなご飯ばっかり食べてたら飽きるでしょ。たまには違う作品読んでみたいなーとか、刺激のある作品読んでみたいなーとか。人々が期待しているのは良い意味での裏切りであるわけ。これは音楽構造でいう、予期される旋律展開への導入vs裏切りと一緒。そうくるか!っていう予想外の展開、未知の感覚が人間にとっては好奇心を刺激してマンネリ打破になる。あと気分に合致してるとおそらくヒットしやすい。世相があるからね、こういうのって。社会背景の知識があると、ヒットしたり人気がある作品を見てればある程度人の心は見えるんだよ。
Steve:その自説からいくと、君が言い渡された仕事はうまく行きそうなのかい?
Macky:世界的な時代のムードにはヒットすると思うよ。今までにないタイプなのか、それとも焼き増しなのかの判別はつかないけど、裏にある下地の内容はとりあえず異色だし。…AKIRAの令和版かなぁ、とは思ってるけど。
Steve:AKIRAは能力や力を人が奪い合う漫画なんだね。君の思い描くストーリーは?
Macky:ネタバレになっちゃうから秘密にしたいんだけどね。構想だととりあえず、突然日本列島上に神人類って呼ばれる覚醒人類が出現するんだ。彼らは過去三十年以内に生まれた若者・あるいは子供たちで、いずれも超常的な能力や天才的な頭脳を発揮する。「僕らのヒーローアカデミア」みたいな漫画に近いかもね。ヒーロー側が神人類、ヴィラン側が超人類、って感じ。
Steve:ヴィラン側にもそういった覚醒人類がいるのかい?
Macky:いるけど、神人類とはまた異なる背景を持っている。なぜなら彼らの能力の根源は…うーん、このへんはまだ考え中。あと、従来の普通の人たちもいるよ。でも、彼らと新しい人類の間にはいろんな隔意があるんだ。
Steve:なかなか難しい物語だね。