Steve:精神学的に、神との契約によって人間がその能力を与えられる。もしくは契約を授けられると言い換えてもいいけどね。その人間が作業する、そしてコンピューターがちゃんとHadoのシールドとして機能するということに付加価値が出るんだ。立派なスキル、技術になるはずだ。組み立てるのはその人、あるいはそこ(作業場)で働いている人でなければならない、という契約なんだから。
このことで、たぶん契約を承認される人間はものすごくステータスを得るはずだ。だってそれだけ(契約を得るだけ)でもとても大変なんだから。
Macky:日本的に言ったら紫綬褒章みたいな感じなのかもね…。
Steve:ただこれは儲け話の種のほんの一部だ。いいかい、これは人を雇って雇用を作るためのひとつの解決策にしかならない。もっと儲けてお金を集めるなら、製品開発はどうしたって必要だからね。IT世界にHadoの要素を投入した技術革命を興すのが僕らの未来的な使命の一つだ。
Macky:ふーむ…。問題は、最初にどうやって売るかだよねー。
Steve:それこそ個人事業でやってもいいんだけどね。Hado-Channelで売り出すかい? Hadoのシールドとして作用するコンピューターですって。
Macky:表面的な体裁の話で言うよ? 科学的根拠が何もないただのサギに聞こえるんだけど。ただ平均価格より高いだけのコンピューターじゃん!
Steve:それを言い出すと、パワーストーンの価値がなくなるけどね。神社で御祈禱したコンピューターだったらなんだかありがたく感じたりしないかい?
Macky:普通、神社でコンピューターを御祈禱なんてしないと思う…。確かにちょっとありがたそうだけどさ…。修理保証とかそんなにつけられないのよ…?
Steve:1年間ぐらいでいいと思うけどね。大抵のコンピューターはそうだ。保証っていうのは、少なくともその間に壊れたら明らかに何かの不具合だから直しますっていう程度のものだからね。6年も壊れないとか、永年保障っていうのは、まず構造が単純すぎるか、部品が高品質だからなかなか経年劣化以外では故障しないって自信の表れなのさ。
Macky:そんなもんか…。BTOのビジネスモデルを参考にしたらなんとかなるかもしれないけど、ぶっちゃけあれだね、なんか場所も人もいないのがネックだね。
Steve:そうかな? 作業者を雇うだけなら出来高に応じて15%程度の利益を会社がもらって、15%が間接費、60%ぐらいをあげるのが理想だと思うけど。
Macky:んー。ビジネスモデルとしてはアリだけど、私がやる仕事じゃないな、それ。確かに雇用創出には使えるんだけどね……。マツリヌシやSBMのような人にスキルがつくお仕事なんだけど、まだ、今じゃないって感じ…いや今じゃないから大事なのか…うーん?
Steve:まぁ、未来のビジネスとしてはHadoにはいろいろ可能性があるって話さ。OK、次の話だ。