第38回 神を超えよ!仏を超えよ!Ⅱ『デス・トーク』 2019年3月13日(水)

(通算第107回)
お話し:積哲夫  聞き手:何田匡史
(20181228収録)

積先生:「パナソニック株式会社(前名:松下電器産業株式会社)の創業者の松下幸之助さんはお金を目標にしていません、でした。何を目標にしていたか、わかりますか?」

何田:「赤字を出さないため、黒字で経営をするためでしょうか?」

積先生:「赤字を出さないのは経営の基本です。当然です。違います。松下幸之助さんは企業を、人を雇う(雇用)ために作りました。幸之助さんの行動体系を見ていると、どう見ても『人を雇うため』に事業をされていました。」

何田:「松下幸之助さんの水の・・・えーっと。」

積先生:「『水道理論』でしょ。上の会社が儲けないと下の会社にお金が流れていかない。変なお話し、各段階で流通在庫がいっぱいあるほうが、ものが溢れて、世の中上手く回るのだ、という考え方です。
各部門、各部門でそれぞれが、利益が出せるようなシステムの方が社会としては、上手くいくよね、というお話しです。」

何田:「現在の企業、会社は如何にしてコストカットをして利益だけを出そうとしています。」

積先生:「利益を最大値にするために何をしなければならないのか?という形の経営になって、一番要らないのが人件費だよね、という形になっている。
それって松下幸之助さんが目指していた企業の発想とは、ぜんぜん違いますよね。」

何田:「どの経営者も経営の神様の松下幸之助さんのように自分もなりたい、と勉強しておられます。」

積先生:「皆さん、会社の中は見るけれど、社会全体を見ていないでしょ、松下幸之助さんみたいに。
幸之助さんが、会社の最大の危機の時に現場に出て、リヤカーを引っ張って商品を売り歩いた時に、誰が買ってくれたか?、最も協力してくれたのが松下の代理店の人達です。
松下の代理店の人達が仕入れなくてもよい商品をたくさん山ほど仕入れて、売ってくれたのです。それで松下電器産業は危機を脱しました。(会社のモットーは『共存共栄』) 」

何田:「松下電器産業は人の教育をされていたと聞いています。人材(人財)育成です。」

積先生:「それとは別に松下幸之助さんは、国家と国民の関係をずっと考えていましたね。新しい人頭税の考え方とか、いまの時代に再発見されるべきことがありますが、残念ながらその考え方を引き継ぐ人材は育てられませんでしたね。多分、普通の人の頭では、松下幸之助さんの発想法が理解できなかったのでしょう。」

何田:「積先生、お話しを変えて、今上天皇陛下の譲位で平成の世が終わります。
日本国は変わりますでしょうか?」

積先生:「日本国は、変わらないと生きていけない。」

何田:「変わらないと生きていけない!」

積先生:「日本国は何のために戦争に負けたのか?なぜ神様は日本国を助けてくれなかったのか?
その答えは明治維新が間違いでした、だからです。
現在の憲法下で日本国民は、人間としての権利を完全に保障されたのです、個人が。
その意味では素晴らしい憲法です。
これはある意味で西洋の近代の法体系の光の部分をすべて日本国憲法に反映されています。
それの『一番負の側面が憲法九条』です。それはアメリカが二度と日本という国を自分のライバルにしたくないから、です。
第一条から八条までは天皇のことしか書いていないのです。その次の第九条で一切の軍備を持ちません、と憲法で宣言しています。
ということはいかにこの日本国が復興したらアメリカにとって脅威になるか、それをアメリカはよくわかっていたのです。
それでも日本国民には個人の権利をきちんと、光の部分として与えられました。それは明治憲法からの光の部分が引き継がれたからです。
『光文書(ひかりもんじょ)』のval.631『神民国家』で書きました。明治憲法は『臣民』でしたが、神様的には神と民の『神民』なのです。本当の(国の)姿は『神』と『民』だけでよい、のです。
それが『おおみこころ』と『おおみたから』の関係です。(『おおみこころ』:天皇の精神、『おおみたから』:国民)」

何田:「神道でいう『神さまと私』、『私と神さま』の関係ですね。」

積先生:「天皇陛下のご退位の時には、日本人の潜在意識においては、『憲法より天皇陛下のほうが上』、ということがいみじくも実証されましたね。」

何田:「それは、日本人は素直に納得します。日本人は皆さん天皇陛下を敬っています。」

積先生:「私にいわせると、憲法第九条の憲法改正ができても、できなくても、いざとなったら『天皇陛下がおられるから』または、『天皇陛下が望んでおられるから』、で日本国民の意志は、統一されるはずです。それがこのクニの強さだと思います。」

次回をお楽しみに!